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1章 君に剣を捧ぐ
2 血は争えない
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◆◆◆◆◆
「ぐっ……」
手刀を首の後ろに決めると相手の身体から力が抜け、地面に落ちる前にバルトロメイはそれを受け止める。
「おい?……レネ?」
名前を呼んで顔を覗き込むが、反応はない。完全に気を失っている。
「じゃあ俺の勝ちってことで、こいつ医務室に連れて行って来るわ」
バルトロメイは鍛練場でその様子を見ていた他の団員たちに告げると、そのままレネを肩に担いで歩きだす。
「流石だ」
「血は争えんな」
近くで様子を見ていた他の団員たちもその手際の良さに感嘆する。
レネとは最初こそ負けてしまったものの、その後はゼラのアドバイスを受けて、毎回心を鬼にして向かい合うようになり負けることはなくなった。
動きが早くて全ての攻撃は避けきれないが、肉を切らせて骨を断つ作戦でいけばどうにか勝てる。
木刀なので今はなんとか凌げているが、実戦だとこうはいかない。
「バート、お前どんどん腕を上げてくな」
今日一番の注目の対戦が終わり、団員たちも朝食を摂るためにゾロゾロと本部の建物の中へと戻って行く。
「でもまだゼラと団長には敵わねえし」
鼻で嗤いながらバルトロメイは謙遜した。
父親の愛称『バル』と区別するために、今では団員たちから『バート』と呼ばれるようになっている。
バルトロメイは入団してまだ一年も経たない若造だが、竜騎士団に所属していたこともありその腕は確かだ。
そして団長であるバルナバーシュの血の繋がった息子でもある。
容貌も若い頃の団長にそっくりだと、ベテラン団員たちが口を揃える。
そんなこともあってか、団員たちの中でも頼もしい同僚としての信頼は厚い。
「お前が母親の方じゃなく団長に引き取られてたならな、猫なんか養子にしなかったろうに……」
まだ意識を失ったまま肩に担がれているレネを見て、一人の団員がぼそりと呟く。
これはいけない兆候だ。
バルトロメイの中で警笛が鳴る。
「おい、あんた、団長の息子はレネだけだ。俺は認知されていないし、今後もその予定はない」
鋭い目つきで団員を睨みその言葉を否定する。
「でもよ……同じリーパにいて悔しくないのかよ」
しかし団員も食い下がる。
「俺は後継ぎなんか興味ねえよ。それに団長も望んでいない。もうこの話は止めろ」
「…………」
強い口調で言われ、団員も押し黙る。
(困ったな……)
救護室に続く廊下を歩きながら、バルトロメイは溜息を吐いた。
リーパに入団して半年以上が過ぎたが、どうも団の中にはある一定数、養子であるレネのことを良く思っていない連中がいる。
バルナバーシュが決闘騒ぎを起こしてから、表立って声を上げる者は少なくなったが、実の息子であるバルトロメイが入団したことによって、徐々にその連中たちの声が再び大きくなってきたようなのだ。
たぶん、バルナバーシュとバルトロメイの外見が似ているのと、両手剣の使い手だということも無関係ではないだろう。
こうやって手合わせをして、レネにバルトロメイが勝ってしまうものだから、余計にそういう連中に勢いをつけてしまっている。
木刀を持っての手合わせと、真剣を使っての勝負は全く別物だ。
レネが使っている剣は、手合わせで使うサーベルを模した木刀とは違う。
団員たちはそんなことなど気にもせずに、バルトロメイの方が強いと息巻いているのだ。
(俺はレネと一緒にいたいからリーパに入ったのに……)
このままでは、自分がレネの障害物になりかねないと、バルトロメイは頭を悩ます。
それにバルトロメイの気を落ち着かせなくしているものがもう一つある。
濃墨に弟子入りしたヴィートのことだ。
(あいつはレネを想い、一旦自ら身を引いた……)
惚れた相手から離れて、強くなることを選んだのだ。
異国の剣士に弟子入りするなんて、中々できることではない。
一度弟子入りしたらそう簡単に戻ってはこないだろう。騎士見習いから騎士になるのにも三年から五年はかかる。
その間レネになにかあっても駆けつけることができない。
勇気のいる決断だったと思う。
レネは外見こそ繊細な美青年だが、中身はれっきとした男なので、いくら恋慕の情を抱いても一方通行だ。
気持ちを打ち明けたら……たぶん今までの関係ではいられない。
ヴィートはギリギリの所で身を引いた。
(俺はいったいどうする?)
自分の気持ちに嘘をつかないためにレネとどう接していけばいいのか、まだ答えは出ていない。
◆◆◆◆◆
「気が付いたか?」
ぼんやりと視力が戻って来ると、心配そうに覗き込む大型犬のような顔を見上げる。
「……オレ、また負けたのか……」
ここが見慣れた医務室の寝台だとわかると、レネは悔しさで眉を顰める。
「気分はどうだ?」
「……最悪」
「おい、どこか打ちどころでも悪かったのか!」
自分を打ち負かした男が真剣な顔で訊いて来るが、レネは負けて腹が立っているのでわざと顔を逸らして答えない。
「バート、こいつは君に負けて悔しがってるだけだから、気にしなくていい」
金髪の小柄な青年が、バルトロメイの後ろからレネの顔を一瞥し笑った。
身体付きも華奢で、戦闘要員ではないことがすぐにわかる。
「クソ……イェロニーム、余計なこと言うなよ」
リーパの中で三人いる癒し手の一人に向かって、レネは悪態を吐く。
この青年はレネに対していつもこんな感じだ。
他の癒し手二人と比べ、ちっとも優しくない。
数年前にイグナーツを頼ってリーパにやって来た。
噂によると聖地シエトの教会で色々と問題を起こして、追い出されたらしい。
要するに性格に難ありというわけだ。
「……なんだ。じゃあ大丈夫なんだな?」
見るからにホッとした顔をして、バルトロメイはレネを見つめた。
「なんともねえよ……」
いちいちそんなに心配されると照れくさいではないか。
「よし、お前も今日は非番だろ?」
「そうだけど」
その言い方だと、バルトロメイも非番のようだ。
「昼飯は、前にお前が行きたがっていたマス料理屋に行かないか?」
ドゥーホ川沿いを西に向かって歩いて行くと、劇場や図書館が建ち並ぶ落ち着いた雰囲気の良い区画にお目当ての店はある。
以前、貴族の護衛の帰り道にその店を見つけ、レネが興味深げに店内を覗き込んでいたのを、バルトロメイは覚えていたのだ。
表に掲げた看板には、鱒を使った沢山のメニューが載っていた。塩焼き、燻製、マリネ、フライ、クリーム煮にバターソテー。その他にもたくさんの川魚料理があるらしい。
思い出しただけでも口の中にじゅわっと唾液がわいてくる。
「……行く」
負けたことに腹が立っていたが、バルトロメイの魅力的な提案にレネも乗らざるを得ない。
好物を目の前にチラつかせられたら一発だ。
「わかり易い奴だな……」
机でなにやら作業をしていたイェロニームが、背を向けたままブツブツなにか言っている。
「よし! じゃあ決まりだ。さっさと着替えて行こうぜ。今日は暖かいから川沿いを散歩しながら行こう」
バルトロメイが爽やかな笑顔を浮かべ、レネの腕を掴むと寝台から立ち上がらせる。
「せっかちだな……」
口ではそう言いながらも、今日は風もなく天気がいいし、川沿いを歩いても寒くはないだろう。
レネも良い提案だと思った。
ヴィートがいなくなっても、こうしてバルトロメイが色々と誘ってくれるので、一人で鬱屈した気持ちになることはあまりなかった。
「ぐっ……」
手刀を首の後ろに決めると相手の身体から力が抜け、地面に落ちる前にバルトロメイはそれを受け止める。
「おい?……レネ?」
名前を呼んで顔を覗き込むが、反応はない。完全に気を失っている。
「じゃあ俺の勝ちってことで、こいつ医務室に連れて行って来るわ」
バルトロメイは鍛練場でその様子を見ていた他の団員たちに告げると、そのままレネを肩に担いで歩きだす。
「流石だ」
「血は争えんな」
近くで様子を見ていた他の団員たちもその手際の良さに感嘆する。
レネとは最初こそ負けてしまったものの、その後はゼラのアドバイスを受けて、毎回心を鬼にして向かい合うようになり負けることはなくなった。
動きが早くて全ての攻撃は避けきれないが、肉を切らせて骨を断つ作戦でいけばどうにか勝てる。
木刀なので今はなんとか凌げているが、実戦だとこうはいかない。
「バート、お前どんどん腕を上げてくな」
今日一番の注目の対戦が終わり、団員たちも朝食を摂るためにゾロゾロと本部の建物の中へと戻って行く。
「でもまだゼラと団長には敵わねえし」
鼻で嗤いながらバルトロメイは謙遜した。
父親の愛称『バル』と区別するために、今では団員たちから『バート』と呼ばれるようになっている。
バルトロメイは入団してまだ一年も経たない若造だが、竜騎士団に所属していたこともありその腕は確かだ。
そして団長であるバルナバーシュの血の繋がった息子でもある。
容貌も若い頃の団長にそっくりだと、ベテラン団員たちが口を揃える。
そんなこともあってか、団員たちの中でも頼もしい同僚としての信頼は厚い。
「お前が母親の方じゃなく団長に引き取られてたならな、猫なんか養子にしなかったろうに……」
まだ意識を失ったまま肩に担がれているレネを見て、一人の団員がぼそりと呟く。
これはいけない兆候だ。
バルトロメイの中で警笛が鳴る。
「おい、あんた、団長の息子はレネだけだ。俺は認知されていないし、今後もその予定はない」
鋭い目つきで団員を睨みその言葉を否定する。
「でもよ……同じリーパにいて悔しくないのかよ」
しかし団員も食い下がる。
「俺は後継ぎなんか興味ねえよ。それに団長も望んでいない。もうこの話は止めろ」
「…………」
強い口調で言われ、団員も押し黙る。
(困ったな……)
救護室に続く廊下を歩きながら、バルトロメイは溜息を吐いた。
リーパに入団して半年以上が過ぎたが、どうも団の中にはある一定数、養子であるレネのことを良く思っていない連中がいる。
バルナバーシュが決闘騒ぎを起こしてから、表立って声を上げる者は少なくなったが、実の息子であるバルトロメイが入団したことによって、徐々にその連中たちの声が再び大きくなってきたようなのだ。
たぶん、バルナバーシュとバルトロメイの外見が似ているのと、両手剣の使い手だということも無関係ではないだろう。
こうやって手合わせをして、レネにバルトロメイが勝ってしまうものだから、余計にそういう連中に勢いをつけてしまっている。
木刀を持っての手合わせと、真剣を使っての勝負は全く別物だ。
レネが使っている剣は、手合わせで使うサーベルを模した木刀とは違う。
団員たちはそんなことなど気にもせずに、バルトロメイの方が強いと息巻いているのだ。
(俺はレネと一緒にいたいからリーパに入ったのに……)
このままでは、自分がレネの障害物になりかねないと、バルトロメイは頭を悩ます。
それにバルトロメイの気を落ち着かせなくしているものがもう一つある。
濃墨に弟子入りしたヴィートのことだ。
(あいつはレネを想い、一旦自ら身を引いた……)
惚れた相手から離れて、強くなることを選んだのだ。
異国の剣士に弟子入りするなんて、中々できることではない。
一度弟子入りしたらそう簡単に戻ってはこないだろう。騎士見習いから騎士になるのにも三年から五年はかかる。
その間レネになにかあっても駆けつけることができない。
勇気のいる決断だったと思う。
レネは外見こそ繊細な美青年だが、中身はれっきとした男なので、いくら恋慕の情を抱いても一方通行だ。
気持ちを打ち明けたら……たぶん今までの関係ではいられない。
ヴィートはギリギリの所で身を引いた。
(俺はいったいどうする?)
自分の気持ちに嘘をつかないためにレネとどう接していけばいいのか、まだ答えは出ていない。
◆◆◆◆◆
「気が付いたか?」
ぼんやりと視力が戻って来ると、心配そうに覗き込む大型犬のような顔を見上げる。
「……オレ、また負けたのか……」
ここが見慣れた医務室の寝台だとわかると、レネは悔しさで眉を顰める。
「気分はどうだ?」
「……最悪」
「おい、どこか打ちどころでも悪かったのか!」
自分を打ち負かした男が真剣な顔で訊いて来るが、レネは負けて腹が立っているのでわざと顔を逸らして答えない。
「バート、こいつは君に負けて悔しがってるだけだから、気にしなくていい」
金髪の小柄な青年が、バルトロメイの後ろからレネの顔を一瞥し笑った。
身体付きも華奢で、戦闘要員ではないことがすぐにわかる。
「クソ……イェロニーム、余計なこと言うなよ」
リーパの中で三人いる癒し手の一人に向かって、レネは悪態を吐く。
この青年はレネに対していつもこんな感じだ。
他の癒し手二人と比べ、ちっとも優しくない。
数年前にイグナーツを頼ってリーパにやって来た。
噂によると聖地シエトの教会で色々と問題を起こして、追い出されたらしい。
要するに性格に難ありというわけだ。
「……なんだ。じゃあ大丈夫なんだな?」
見るからにホッとした顔をして、バルトロメイはレネを見つめた。
「なんともねえよ……」
いちいちそんなに心配されると照れくさいではないか。
「よし、お前も今日は非番だろ?」
「そうだけど」
その言い方だと、バルトロメイも非番のようだ。
「昼飯は、前にお前が行きたがっていたマス料理屋に行かないか?」
ドゥーホ川沿いを西に向かって歩いて行くと、劇場や図書館が建ち並ぶ落ち着いた雰囲気の良い区画にお目当ての店はある。
以前、貴族の護衛の帰り道にその店を見つけ、レネが興味深げに店内を覗き込んでいたのを、バルトロメイは覚えていたのだ。
表に掲げた看板には、鱒を使った沢山のメニューが載っていた。塩焼き、燻製、マリネ、フライ、クリーム煮にバターソテー。その他にもたくさんの川魚料理があるらしい。
思い出しただけでも口の中にじゅわっと唾液がわいてくる。
「……行く」
負けたことに腹が立っていたが、バルトロメイの魅力的な提案にレネも乗らざるを得ない。
好物を目の前にチラつかせられたら一発だ。
「わかり易い奴だな……」
机でなにやら作業をしていたイェロニームが、背を向けたままブツブツなにか言っている。
「よし! じゃあ決まりだ。さっさと着替えて行こうぜ。今日は暖かいから川沿いを散歩しながら行こう」
バルトロメイが爽やかな笑顔を浮かべ、レネの腕を掴むと寝台から立ち上がらせる。
「せっかちだな……」
口ではそう言いながらも、今日は風もなく天気がいいし、川沿いを歩いても寒くはないだろう。
レネも良い提案だと思った。
ヴィートがいなくなっても、こうしてバルトロメイが色々と誘ってくれるので、一人で鬱屈した気持ちになることはあまりなかった。
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