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閑話
1
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◆◆◆◆◆
「おい……あれどう思う?」
「きっとロランドをお気に召されたのでしょうね」
応接間のテーブルで、バルナバーシュとルカーシュはお茶を飲みながら先ほど帰った客人について話す。
話題の人物はクリーチ男爵の一人娘で、先日までロランドを護衛に付けていたが、ロランドが暴漢を捕まえたので任務終了になったばかりだった。
しかし、先ほどその令嬢本人が本部にまでやって来て、ロランドに護衛を継続させてほしいと依頼した。
こんな荒々しい男たちが集う場所に、貴族の令嬢が来る場所ではない。
部屋に残ったニオイスミレの甘い残り香を消すために、ルカーシュがすぐさま部屋の窓を全開にした。二人とも決して嫌いな香りではないのだが、この場所には似つかわしくないのだ。
「お断りして正解ですよ。結婚前のお嬢さんに悪い噂でも立ったら大変ですから」
ルカーシュはお茶で喉を潤すと、素とはまったく違う硬質な声で自分の意見を述べる。
令嬢には、先ほどバルナバーシュが次の仕事が入ってるからと丁重にロランドの指名を断り、他の団員を勧めたがそれは断られた。
「だがな……あの目は思いつめてたぞ、あいつも罪作りな男だな……」
「惚れた男が実は人妻・未亡人専門なんて知ったら、幻滅して目を醒ますんじゃないですか?」
ルカーシュの言うように、どこか憂いを帯びた優男はマダムキラーとして有名で、後腐れのない関係しか結ばない。
貴族の夫婦の関係は冷めている場合が多く、夫公認で愛人を持つ夫人も珍しくない。ロランドの相手は浮気が見つかってもなんの問題にもならない、そんな女性ばかりだ。
「これで諦めてくれるといいんだがな……」
しかし、バルナバーシュの心配は杞憂では終わらなかった。
数日後——
「おいおい、色男が台無しじゃねぇか、どうしたんだその顔は」
執務室に入って来た浮かない顔を見てバルナバーシュは茶々を入れるが、ロランドがここに来た理由がわかり内心溜息を吐いた。
「例の御令嬢の件ですが——]
(やっぱりな……)
「どうやら私の後をずっと尾行してるみたいなんです。最初は偶然だと思ったのですが、一日に何度も姿を見かけるとさすがに尋常じゃないと思うようになりまして」
「そのうち家に押しかけられるんじゃないか」
後ろで話を聞いていたルカーシュが興味津々といった様子で口を挟んでくる。仕事中は取り澄ました顔をしているが、本当はこの手の話が大好きだ。
「そんな恐ろしいことを言わないで下さいよ。男爵に見つかったら私は殺されてしまいます」
ロランドはルカーシュの方を見てげんなりと肩を落とす。
「——実はな……そのことなんだが……」
バルナバーシュは昼間に届いたクリーチ男爵からの手紙を、ロランドに読み聞かせる。
「……では……ヴィオラ嬢の行動に男爵は気付いてらっしゃるのですね……」
話の深刻さにロランドも、俯いて皺の寄った眉間を揉んでいる。
バルナバーシュもこの前本人を目の前にして感じていたが、ヴィオラは典型的なお嬢様タイプで、甘やかされて我儘に育っている。
ロランドの護衛を断られて、自分の思い通りの結果にならず怒りを滲ませていた。
二十歳になっても嫁ぎ先が決まっていないのは、ヴィオラの性格も関係するのかもしれない。
「結婚話が出てきているので、早いとこ娘を諦めさせてくれということだ」
嫁入り前の娘が、自分より身分の低い男を追いかけているのが明るみに出たら、醜聞にしかならない。
本来ならばロランドは男爵家の嫡男だったので身分違いではないのだが、借金を抱えたロランドの実家は爵位を売ってしまった。だからロランドはもうただの平民だ。
「今度見かけた時にでも、こんな真似はやめるように言っておきます」
慣れているのか、ロランドの顔はどこか冷めている。
「そうだな。こういうのは面と向かってはっきり伝えないと駄目だろうな」
ロランドは幼い妹を人買いに売られ、場末の娼館で変わり果てた姿になっている所を発見し、看取った過去がある。
だから妹を連想させる年下の女には絶対手を出さないので、ヴィオラがどんなにアプローチしても恋が実ることはない。
「ヴィオラ嬢には失恋してもらうしかありませんね……」
ルカーシュの言葉にしては珍しく、どこか寂し気だ。
失恋という言葉のせいだろうか……。
窓から入って来る風が、どこか秋めいた香りを運んで来た。
◆◆◆◆◆
ロランドが仕事を終え報告の為に目抜き通りと東へと歩いていると、二人掛けの小型の馬車が側に停まった。その見覚えのある形に、思わず足を止める。
中から侍女と共に、瞳と同じブルーのドレスを身に纏ったヴィオラが降りて来た。
赤味の強い金髪の巻き毛を下ろしているのでいつもより大人っぽく見える。
「ヴィオラ様……」
毎日姿を見かけていたので「お久しぶりです」とも言い辛く、ロランドはその後の言葉が続かない。
知らん顔して「お久しぶりです」と挨拶しておけばいいのだが、ロランドはそこまでお人よしではない。
「ロランド、久しぶりね。実はあなたにお話したいことがあるの。だから馬車の中にちょっといいかしら?」
それなら都合がよかった。
さすがのロランドも自分からどうやって「自分に付きまとわないでくれ」と言いだすか悩んでいたのだ。
「まだ本部へ今日の任務の報告をしなければならないので、少しのお時間でよろしければ」
わざと仕事中ということを匂わせながらも、今まで見せてきたように害のない笑顔を浮かべる。
「ええ。ソニャ、その間外を見張ってて」
お供の侍女を外で待たせ、二人は狭い馬車の中へと隣り合わせに座る。
ロランドが従僕の振りをして護衛をしていた時は御者と一緒に外の席に座っていたので、こんな狭い室内で二人っきりになるのは初めてだ。
普段からつけている、ヴィオラの名に因んだニオイスミレの香水でむせ返りそうだ。
本人は気付いてないようだが、誰か匂いがきつすぎると教えてあげた方がいい。
「——お話とは?」
笑顔を浮かべたまま横にいるヴィオラを覗き込む。
「ロランド……あれからあなたのことが忘れられなくて……これからは護衛としてじゃなく一人の男性として、わたしと会ってくれるかしら?」
紫がかった青い瞳が揺れている。ヴィオラの本気度が伝わってくる。
「それは、一人の女性として貴女とお会いするということですか?」
「ええ。そうよ」
言いたいことがちゃんと相手に伝わったと、ヴィオラはロランドの言葉を聞いて安堵している。
今まで自分の意のままにしてきたヴィオラは、自分の意志さえ伝えれば後はすべて願いが叶うと信じきっていた。
だからまさか、ロランドが予想外の返事をするなんて思ってもいなかっただろう。
「ヴィオラ様……大変申し訳ございませんが、もう貴女とお会いするわけにはいきません」
ロランドは意図的に笑顔を消して視線を逸らす。
「——え……」
ヴィオラはサファイアの様な瞳を大きく見開き、言われた言葉の意味がわからず固まっている。
だがしばらくすると、きゅっと膝の上で揃えた手を握り締め気を取り直してロランドに問いかける。
「わたしはあなたのことを好きなのよ?……どうして?」
まさか自分が断られるなんて露ほども思っていなかったようで、悲しみより疑問の方が強いようだ。
「ヴィオラ様のせいではありません。私は男性しか愛せない性分なのです」
「——は?」
いつもは高い小鳥のような声で喋っていたヴィオラが、地の低い声で訊き返す。
「あの、お話は以上でしょうか? 先ほどお話しました通り本部への報告がありますので、私はこれで失礼します」
ポカンと口を開けて固まったままのヴィオラを一人馬車の中に残し、ロランドは外に出て新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込む。
正直香水の匂いで窒息しそうだった。貴族の娘なのに娼婦のように香水の匂いをプンプン匂わすなど下品だ。
幼い頃に母親を亡くし、男爵から甘やかされて育ったヴィオラには、侍女たちもお嬢様に口ごたえするのは許されず、誰も注意する人間がいないに違いない。
そんな環境で育ったヴィオラをロランドは少し不憫に思う。
生きていたらヴィオラと同じ年齢だったはずの妹と重ねてしまうのだろうか?
「おい……あれどう思う?」
「きっとロランドをお気に召されたのでしょうね」
応接間のテーブルで、バルナバーシュとルカーシュはお茶を飲みながら先ほど帰った客人について話す。
話題の人物はクリーチ男爵の一人娘で、先日までロランドを護衛に付けていたが、ロランドが暴漢を捕まえたので任務終了になったばかりだった。
しかし、先ほどその令嬢本人が本部にまでやって来て、ロランドに護衛を継続させてほしいと依頼した。
こんな荒々しい男たちが集う場所に、貴族の令嬢が来る場所ではない。
部屋に残ったニオイスミレの甘い残り香を消すために、ルカーシュがすぐさま部屋の窓を全開にした。二人とも決して嫌いな香りではないのだが、この場所には似つかわしくないのだ。
「お断りして正解ですよ。結婚前のお嬢さんに悪い噂でも立ったら大変ですから」
ルカーシュはお茶で喉を潤すと、素とはまったく違う硬質な声で自分の意見を述べる。
令嬢には、先ほどバルナバーシュが次の仕事が入ってるからと丁重にロランドの指名を断り、他の団員を勧めたがそれは断られた。
「だがな……あの目は思いつめてたぞ、あいつも罪作りな男だな……」
「惚れた男が実は人妻・未亡人専門なんて知ったら、幻滅して目を醒ますんじゃないですか?」
ルカーシュの言うように、どこか憂いを帯びた優男はマダムキラーとして有名で、後腐れのない関係しか結ばない。
貴族の夫婦の関係は冷めている場合が多く、夫公認で愛人を持つ夫人も珍しくない。ロランドの相手は浮気が見つかってもなんの問題にもならない、そんな女性ばかりだ。
「これで諦めてくれるといいんだがな……」
しかし、バルナバーシュの心配は杞憂では終わらなかった。
数日後——
「おいおい、色男が台無しじゃねぇか、どうしたんだその顔は」
執務室に入って来た浮かない顔を見てバルナバーシュは茶々を入れるが、ロランドがここに来た理由がわかり内心溜息を吐いた。
「例の御令嬢の件ですが——]
(やっぱりな……)
「どうやら私の後をずっと尾行してるみたいなんです。最初は偶然だと思ったのですが、一日に何度も姿を見かけるとさすがに尋常じゃないと思うようになりまして」
「そのうち家に押しかけられるんじゃないか」
後ろで話を聞いていたルカーシュが興味津々といった様子で口を挟んでくる。仕事中は取り澄ました顔をしているが、本当はこの手の話が大好きだ。
「そんな恐ろしいことを言わないで下さいよ。男爵に見つかったら私は殺されてしまいます」
ロランドはルカーシュの方を見てげんなりと肩を落とす。
「——実はな……そのことなんだが……」
バルナバーシュは昼間に届いたクリーチ男爵からの手紙を、ロランドに読み聞かせる。
「……では……ヴィオラ嬢の行動に男爵は気付いてらっしゃるのですね……」
話の深刻さにロランドも、俯いて皺の寄った眉間を揉んでいる。
バルナバーシュもこの前本人を目の前にして感じていたが、ヴィオラは典型的なお嬢様タイプで、甘やかされて我儘に育っている。
ロランドの護衛を断られて、自分の思い通りの結果にならず怒りを滲ませていた。
二十歳になっても嫁ぎ先が決まっていないのは、ヴィオラの性格も関係するのかもしれない。
「結婚話が出てきているので、早いとこ娘を諦めさせてくれということだ」
嫁入り前の娘が、自分より身分の低い男を追いかけているのが明るみに出たら、醜聞にしかならない。
本来ならばロランドは男爵家の嫡男だったので身分違いではないのだが、借金を抱えたロランドの実家は爵位を売ってしまった。だからロランドはもうただの平民だ。
「今度見かけた時にでも、こんな真似はやめるように言っておきます」
慣れているのか、ロランドの顔はどこか冷めている。
「そうだな。こういうのは面と向かってはっきり伝えないと駄目だろうな」
ロランドは幼い妹を人買いに売られ、場末の娼館で変わり果てた姿になっている所を発見し、看取った過去がある。
だから妹を連想させる年下の女には絶対手を出さないので、ヴィオラがどんなにアプローチしても恋が実ることはない。
「ヴィオラ嬢には失恋してもらうしかありませんね……」
ルカーシュの言葉にしては珍しく、どこか寂し気だ。
失恋という言葉のせいだろうか……。
窓から入って来る風が、どこか秋めいた香りを運んで来た。
◆◆◆◆◆
ロランドが仕事を終え報告の為に目抜き通りと東へと歩いていると、二人掛けの小型の馬車が側に停まった。その見覚えのある形に、思わず足を止める。
中から侍女と共に、瞳と同じブルーのドレスを身に纏ったヴィオラが降りて来た。
赤味の強い金髪の巻き毛を下ろしているのでいつもより大人っぽく見える。
「ヴィオラ様……」
毎日姿を見かけていたので「お久しぶりです」とも言い辛く、ロランドはその後の言葉が続かない。
知らん顔して「お久しぶりです」と挨拶しておけばいいのだが、ロランドはそこまでお人よしではない。
「ロランド、久しぶりね。実はあなたにお話したいことがあるの。だから馬車の中にちょっといいかしら?」
それなら都合がよかった。
さすがのロランドも自分からどうやって「自分に付きまとわないでくれ」と言いだすか悩んでいたのだ。
「まだ本部へ今日の任務の報告をしなければならないので、少しのお時間でよろしければ」
わざと仕事中ということを匂わせながらも、今まで見せてきたように害のない笑顔を浮かべる。
「ええ。ソニャ、その間外を見張ってて」
お供の侍女を外で待たせ、二人は狭い馬車の中へと隣り合わせに座る。
ロランドが従僕の振りをして護衛をしていた時は御者と一緒に外の席に座っていたので、こんな狭い室内で二人っきりになるのは初めてだ。
普段からつけている、ヴィオラの名に因んだニオイスミレの香水でむせ返りそうだ。
本人は気付いてないようだが、誰か匂いがきつすぎると教えてあげた方がいい。
「——お話とは?」
笑顔を浮かべたまま横にいるヴィオラを覗き込む。
「ロランド……あれからあなたのことが忘れられなくて……これからは護衛としてじゃなく一人の男性として、わたしと会ってくれるかしら?」
紫がかった青い瞳が揺れている。ヴィオラの本気度が伝わってくる。
「それは、一人の女性として貴女とお会いするということですか?」
「ええ。そうよ」
言いたいことがちゃんと相手に伝わったと、ヴィオラはロランドの言葉を聞いて安堵している。
今まで自分の意のままにしてきたヴィオラは、自分の意志さえ伝えれば後はすべて願いが叶うと信じきっていた。
だからまさか、ロランドが予想外の返事をするなんて思ってもいなかっただろう。
「ヴィオラ様……大変申し訳ございませんが、もう貴女とお会いするわけにはいきません」
ロランドは意図的に笑顔を消して視線を逸らす。
「——え……」
ヴィオラはサファイアの様な瞳を大きく見開き、言われた言葉の意味がわからず固まっている。
だがしばらくすると、きゅっと膝の上で揃えた手を握り締め気を取り直してロランドに問いかける。
「わたしはあなたのことを好きなのよ?……どうして?」
まさか自分が断られるなんて露ほども思っていなかったようで、悲しみより疑問の方が強いようだ。
「ヴィオラ様のせいではありません。私は男性しか愛せない性分なのです」
「——は?」
いつもは高い小鳥のような声で喋っていたヴィオラが、地の低い声で訊き返す。
「あの、お話は以上でしょうか? 先ほどお話しました通り本部への報告がありますので、私はこれで失礼します」
ポカンと口を開けて固まったままのヴィオラを一人馬車の中に残し、ロランドは外に出て新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込む。
正直香水の匂いで窒息しそうだった。貴族の娘なのに娼婦のように香水の匂いをプンプン匂わすなど下品だ。
幼い頃に母親を亡くし、男爵から甘やかされて育ったヴィオラには、侍女たちもお嬢様に口ごたえするのは許されず、誰も注意する人間がいないに違いない。
そんな環境で育ったヴィオラをロランドは少し不憫に思う。
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