125 / 506
8章 全てを捨てて救出せよ
9 オレが邪魔なんだろ
しおりを挟む
◆◆◆◆◆
「レネ……お願いだ……せめて水だけでも飲んでくれ」
「…………」
レオポルトが病人用の吸い飲みを、レネの口元に差し出すが、レネは顔を逸らして拒否する。
男たちに捕まって、気が付けばレオポルトが寝台に寝かされている自分を見下ろしていた。
(やっぱり……こいつか……)
口では心配しているようなことを言っているが、レオポルトはただこの状況に酔っているだけだ。
テプレ・ヤロでは散々な目に遭わされて来たのだ、この男が用意するものは水一滴でも受け入れてたまるか。
昨夜さんざん痛めつけられたせいで、発熱して身体じゅうがズクズクと痛い。
断続的に来る苦痛の波を唸り声を上げてやり過ごす。
いつも癒し手がいる環境に慣れていたせいか、レネは長時間続く苦痛に慣れていなかった。
今まで、たくさんの人間を殺し傷付けてきたのに、自分はこんなにも打たれ弱い。
自分の無力さが恨めしい。
「レネ、そんなに意地を張ってどうするんだい。バルナバーシュにはあんなにそっくりな立派な息子がいたんだよ。君みたいな華奢な子が頑張ったって敵うわけがないだろう。君は実の息子の身代わりでしかなかったんだよ。それに思うところがあるから家に帰ってなかったんだろ? 君はもう養父に見捨てられたんだよ」
「…………」
その言葉が、まるで毒のようにレネの心を蝕んでいく。
現にレネはバルナバーシュから『出て行け』と家を追い出されたのだ。
「私もレネと同じなんだよ。昔、兄が誘拐されて行方不明になり、私は兄に代わるべく跡継ぎとして必死に努力していた。それが十年後、兄がとつぜん戻って来て嫡男に返り咲くと、両親は私にまったく見向きもしなくなった。でもね……私は兄を憎むことができずに身を引いたのさ。——君も実子が急に出てきて、居辛くなったんだろ?」
「え……?」
(駄目だ……)
今の自分とレオポルトは……あまりにも符合しすぎている……。
だからレオポルトはバルトロメイを自分にけしかけたのか?
まともに立ち上がることもできない今の状態では、自力でここを抜け出すのは無理だろう。
バルトロメイがレオポルトと一緒にいるということは、たぶん二人はグルだ。
今ごろ、団員たちはレネが仕事に来なかったことで騒いでいるだろう。
レオポルトとの様子を近くで見ていたヴィート辺りが気付いたら大変だ。
ゼラとの一件もある。変な正義感に燃えて動かないといいが……。
貴族に下手に手を出したらたぶんタダでは済まない。
そうならないために自分にできることはなんだ?
『自分の失態は自分でケリをつける』前にヘマをした時に言われた言葉だ。
九年前、攫われた時に恐怖で震える自分を奮い立たせることのできた、あの顔はチラリとも浮かんでこない。
幼い時のできごとが、レネの心を傷付けたままだ。
今回は『出て行け』と言われたのだ。
レオポルトが言うように、バルトロメイが現れたので自分は用済みになったのだ。
熱に浮かされ、どんどん弱い方向へと引きずられていく。
今のレネの心には、希望の光などなに一つなかった。
寝台に座ってレネを覗き込むレオポルトの腰にはナイフが見える。
(——あれで……)
渾身の力を振り絞って、レネはレオポルトからナイフを奪い取り自分の首へ突き立てる。
「なにをするっ!」
その行動は、皮一枚刃先が食い込んだところで、レオポルトに阻止されてしまった。
「どうしたっ!?」
次室に控えていたバルトロメイが飛んで来る。
こんな男に止められるほど今の自分は非力なのだろうか……。
思うように働かなくなった頭で、レネはぼんやりとそう思った。
「自害しようとして、私のナイフを奪ったんだ」
レオポルトに両手首をシーツに縫い留められ、動くこともできない。
「レネ……」
上を見ると、厳しい顔をしたバルトロメイが見下ろしていた。
「……まさか……お前も…グルだったなんてな……——殺せよ……オレが…邪魔なんだろ……」
(お前なんかにオレの気持ちがわかるかよ……)
左頬に衝撃を感じて、一瞬のうちに意識が混濁する。
『%&$$$&#$%&』
『&%%$#$%』
なにか話している声が聞こえるが、まるで別の国の言語のようで聞き取れない。
レネの意識は……真っ白な世界へと戻っていく。
◇◇◇◇◇
しゅんしゅんとヤカンで湯の沸く音がする。
温かいストーブのある部屋にレネは寝かしつけられていた。
頭がズキズキして割れそうだ。
「レネ……ほら、お薬だけでも飲んで」
母が布団から抱き起して上半身を抱え込むと、甘い味のする熱冷ましを匙で掬いあげて少しずつレネの口へと含ませるが、どうしても身体が受け付けない。
顔に母のふくよかな乳房が当たり、レネは思わず頬を擦り寄せる。
(助けて、助けて、助けて)
この苦しい状態から、どうか自分を救い上げてほしい。
頼れるものは母しかいない。
「お願いだから……少しでもいいから飲んで……」
母の切実な声が、ガンガンと響く頭の中を木霊する。
(……お母さんを困らせちゃいけない……)
レネは喉を動かし懸命に薬を飲もうと努力した。
◆◆◆◆◆
自害を図ろうとした後、バルトロメイがレネの頬を打つと、レネはあっさりと気を失ってしまった。
体力の限界だったんだろう。
「レネには乱暴しないんじゃなかったのか?」
レオポルトは思わず尋ねると、バルトロメイは不本意そうに俯いた。
このままレオポルトの寝室においておくのはまずいと、外から鍵のかかる部屋へと移した。
壁一面白い漆喰で塗られたこの部屋は、なんの目的で作られたのかは知らないが、窓には脱出防止の鉄格子がある。
外から鍵をかけても一通り生活できるように水回りも整えてあったので、食事だけ小さな専用の扉から差し入れればいい。
今のレネはとてもそんな状態ではないが、また自害する可能性もあるし、祖母の家を自由に動き回られては困る。
バルトロメイはまるで子供でもあやすように胸に抱くと、レネは赤子のようにその胸に顔を擦り寄せた。
痛み止めと熱冷ましの入ったシロップを木の匙で掬い、バルトロメイは淡紅色の唇へと運ぶ。
「少しでもいいから飲んでくれ……」
熱が出てうなされているのに、昨日から水さえも口にしようとしない。
懇願するようにバルトロメイはつぶやく。
その願いが通じたのか、コクリ……コクリ……と喉が鳴る。
意識の無い時の方がレネは素直だ。
「——可愛い……」
隣でその様子を見つめていたレオポルトは、思わずつぶやく。
麻袋から傷だらけで出て来たレネを見た時は、そんなつもりはまったくなかったので背筋が冷えたが、徐々に違う気持ちが湧き上がって来ていた。
顔に散った赤ワインの染みのような痣と、黄緑色の瞳のコントラストの美しさに、つい目が離せなくなっていく自分がいた。
弱ったレネを見ていると、心がギュッと締め付けられるような切なさを覚える。
傷付いて弱っていく姿を見れば見るほど、『可哀想』と『虐めたい』という相反する気持ちがせめぎ合い、甘美な毒となってレオポルトの身体を蝕んでいくのだ。
そして先ほどレネが教えてくれた。
どうすればこの世の苦しみから解放されるのか……。
一人だったら踏み込みきれなかったが、レネが一緒なら……怖くない。
(この世の快楽を一緒に味わったら、一緒に堕ちて行こう……)
「おい、あんた今……よからぬことを考えていただろう?」
バルトロメイが、レネの首の傷を手当しながらレオポルトを睨みつける。
(この男は、兄上が付けただけあって、目敏い)
「そんなことないさ」
心中を見事に言い当てられたが、レオポルトは適当に言い繕って誤魔化す。
「レネ……お願いだ……せめて水だけでも飲んでくれ」
「…………」
レオポルトが病人用の吸い飲みを、レネの口元に差し出すが、レネは顔を逸らして拒否する。
男たちに捕まって、気が付けばレオポルトが寝台に寝かされている自分を見下ろしていた。
(やっぱり……こいつか……)
口では心配しているようなことを言っているが、レオポルトはただこの状況に酔っているだけだ。
テプレ・ヤロでは散々な目に遭わされて来たのだ、この男が用意するものは水一滴でも受け入れてたまるか。
昨夜さんざん痛めつけられたせいで、発熱して身体じゅうがズクズクと痛い。
断続的に来る苦痛の波を唸り声を上げてやり過ごす。
いつも癒し手がいる環境に慣れていたせいか、レネは長時間続く苦痛に慣れていなかった。
今まで、たくさんの人間を殺し傷付けてきたのに、自分はこんなにも打たれ弱い。
自分の無力さが恨めしい。
「レネ、そんなに意地を張ってどうするんだい。バルナバーシュにはあんなにそっくりな立派な息子がいたんだよ。君みたいな華奢な子が頑張ったって敵うわけがないだろう。君は実の息子の身代わりでしかなかったんだよ。それに思うところがあるから家に帰ってなかったんだろ? 君はもう養父に見捨てられたんだよ」
「…………」
その言葉が、まるで毒のようにレネの心を蝕んでいく。
現にレネはバルナバーシュから『出て行け』と家を追い出されたのだ。
「私もレネと同じなんだよ。昔、兄が誘拐されて行方不明になり、私は兄に代わるべく跡継ぎとして必死に努力していた。それが十年後、兄がとつぜん戻って来て嫡男に返り咲くと、両親は私にまったく見向きもしなくなった。でもね……私は兄を憎むことができずに身を引いたのさ。——君も実子が急に出てきて、居辛くなったんだろ?」
「え……?」
(駄目だ……)
今の自分とレオポルトは……あまりにも符合しすぎている……。
だからレオポルトはバルトロメイを自分にけしかけたのか?
まともに立ち上がることもできない今の状態では、自力でここを抜け出すのは無理だろう。
バルトロメイがレオポルトと一緒にいるということは、たぶん二人はグルだ。
今ごろ、団員たちはレネが仕事に来なかったことで騒いでいるだろう。
レオポルトとの様子を近くで見ていたヴィート辺りが気付いたら大変だ。
ゼラとの一件もある。変な正義感に燃えて動かないといいが……。
貴族に下手に手を出したらたぶんタダでは済まない。
そうならないために自分にできることはなんだ?
『自分の失態は自分でケリをつける』前にヘマをした時に言われた言葉だ。
九年前、攫われた時に恐怖で震える自分を奮い立たせることのできた、あの顔はチラリとも浮かんでこない。
幼い時のできごとが、レネの心を傷付けたままだ。
今回は『出て行け』と言われたのだ。
レオポルトが言うように、バルトロメイが現れたので自分は用済みになったのだ。
熱に浮かされ、どんどん弱い方向へと引きずられていく。
今のレネの心には、希望の光などなに一つなかった。
寝台に座ってレネを覗き込むレオポルトの腰にはナイフが見える。
(——あれで……)
渾身の力を振り絞って、レネはレオポルトからナイフを奪い取り自分の首へ突き立てる。
「なにをするっ!」
その行動は、皮一枚刃先が食い込んだところで、レオポルトに阻止されてしまった。
「どうしたっ!?」
次室に控えていたバルトロメイが飛んで来る。
こんな男に止められるほど今の自分は非力なのだろうか……。
思うように働かなくなった頭で、レネはぼんやりとそう思った。
「自害しようとして、私のナイフを奪ったんだ」
レオポルトに両手首をシーツに縫い留められ、動くこともできない。
「レネ……」
上を見ると、厳しい顔をしたバルトロメイが見下ろしていた。
「……まさか……お前も…グルだったなんてな……——殺せよ……オレが…邪魔なんだろ……」
(お前なんかにオレの気持ちがわかるかよ……)
左頬に衝撃を感じて、一瞬のうちに意識が混濁する。
『%&$$$&#$%&』
『&%%$#$%』
なにか話している声が聞こえるが、まるで別の国の言語のようで聞き取れない。
レネの意識は……真っ白な世界へと戻っていく。
◇◇◇◇◇
しゅんしゅんとヤカンで湯の沸く音がする。
温かいストーブのある部屋にレネは寝かしつけられていた。
頭がズキズキして割れそうだ。
「レネ……ほら、お薬だけでも飲んで」
母が布団から抱き起して上半身を抱え込むと、甘い味のする熱冷ましを匙で掬いあげて少しずつレネの口へと含ませるが、どうしても身体が受け付けない。
顔に母のふくよかな乳房が当たり、レネは思わず頬を擦り寄せる。
(助けて、助けて、助けて)
この苦しい状態から、どうか自分を救い上げてほしい。
頼れるものは母しかいない。
「お願いだから……少しでもいいから飲んで……」
母の切実な声が、ガンガンと響く頭の中を木霊する。
(……お母さんを困らせちゃいけない……)
レネは喉を動かし懸命に薬を飲もうと努力した。
◆◆◆◆◆
自害を図ろうとした後、バルトロメイがレネの頬を打つと、レネはあっさりと気を失ってしまった。
体力の限界だったんだろう。
「レネには乱暴しないんじゃなかったのか?」
レオポルトは思わず尋ねると、バルトロメイは不本意そうに俯いた。
このままレオポルトの寝室においておくのはまずいと、外から鍵のかかる部屋へと移した。
壁一面白い漆喰で塗られたこの部屋は、なんの目的で作られたのかは知らないが、窓には脱出防止の鉄格子がある。
外から鍵をかけても一通り生活できるように水回りも整えてあったので、食事だけ小さな専用の扉から差し入れればいい。
今のレネはとてもそんな状態ではないが、また自害する可能性もあるし、祖母の家を自由に動き回られては困る。
バルトロメイはまるで子供でもあやすように胸に抱くと、レネは赤子のようにその胸に顔を擦り寄せた。
痛み止めと熱冷ましの入ったシロップを木の匙で掬い、バルトロメイは淡紅色の唇へと運ぶ。
「少しでもいいから飲んでくれ……」
熱が出てうなされているのに、昨日から水さえも口にしようとしない。
懇願するようにバルトロメイはつぶやく。
その願いが通じたのか、コクリ……コクリ……と喉が鳴る。
意識の無い時の方がレネは素直だ。
「——可愛い……」
隣でその様子を見つめていたレオポルトは、思わずつぶやく。
麻袋から傷だらけで出て来たレネを見た時は、そんなつもりはまったくなかったので背筋が冷えたが、徐々に違う気持ちが湧き上がって来ていた。
顔に散った赤ワインの染みのような痣と、黄緑色の瞳のコントラストの美しさに、つい目が離せなくなっていく自分がいた。
弱ったレネを見ていると、心がギュッと締め付けられるような切なさを覚える。
傷付いて弱っていく姿を見れば見るほど、『可哀想』と『虐めたい』という相反する気持ちがせめぎ合い、甘美な毒となってレオポルトの身体を蝕んでいくのだ。
そして先ほどレネが教えてくれた。
どうすればこの世の苦しみから解放されるのか……。
一人だったら踏み込みきれなかったが、レネが一緒なら……怖くない。
(この世の快楽を一緒に味わったら、一緒に堕ちて行こう……)
「おい、あんた今……よからぬことを考えていただろう?」
バルトロメイが、レネの首の傷を手当しながらレオポルトを睨みつける。
(この男は、兄上が付けただけあって、目敏い)
「そんなことないさ」
心中を見事に言い当てられたが、レオポルトは適当に言い繕って誤魔化す。
56
お気に入りに追加
180
あなたにおすすめの小説
罪人の僕にはあなたの愛を受ける資格なんてありません。
にゃーつ
BL
真っ白な病室。
まるで絵画のように美しい君はこんな色のない世界に身を置いて、何年も孤独に生きてきたんだね。
4月から研修医として国内でも有数の大病院である国本総合病院に配属された柏木諒は担当となった患者のもとへと足を運ぶ。
国の要人や著名人も多く通院するこの病院には特別室と呼ばれる部屋がいくつかあり、特別なキーカードを持っていないとそのフロアには入ることすらできない。そんな特別室の一室に入院しているのが諒の担当することになった国本奏多だった。
看護師にでも誰にでも笑顔で穏やかで優しい。そんな奏多はスタッフからの評判もよく、諒は楽な患者でラッキーだと初めは思う。担当医師から彼には気を遣ってあげてほしいと言われていたが、この青年のどこに気を遣う要素があるのかと疑問しかない。
だが、接していくうちに違和感が生まれだんだんと大きくなる。彼が異常なのだと知るのに長い時間はかからなかった。
研修医×病弱な大病院の息子
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
俺にとってはあなたが運命でした
ハル
BL
第2次性が浸透し、αを引き付ける発情期があるΩへの差別が医療の発達により緩和され始めた社会
βの少し人付き合いが苦手で友人がいないだけの平凡な大学生、浅野瑞穂
彼は一人暮らしをしていたが、コンビニ生活を母に知られ実家に戻される。
その隣に引っ越してきたαΩ夫夫、嵯峨彰彦と菜桜、αの子供、理人と香菜と出会い、彼らと交流を深める。
それと同時に、彼ら家族が頼りにする彰彦の幼馴染で同僚である遠月晴哉とも親睦を深め、やがて2人は惹かれ合う。
【完結】帝王様は、表でも裏でも有名な飼い猫を溺愛する
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
BL
離地暦201年――人類は地球を離れ、宇宙で新たな生活を始め200年近くが経過した。貧困の差が広がる地球を捨て、裕福な人々は宇宙へ進出していく。
狙撃手として裏で名を馳せたルーイは、地球での狙撃の帰りに公安に拘束された。逃走経路を疎かにした結果だ。表では一流モデルとして有名な青年が裏路地で保護される、滅多にない事態に公安は彼を疑うが……。
表も裏もひっくるめてルーイの『飼い主』である権力者リューアは公安からの問い合わせに対し、彼の保護と称した強制連行を指示する。
権力者一族の争いに巻き込まれるルーイと、ひたすらに彼に甘いリューアの愛の行方は?
【重複投稿】エブリスタ、アルファポリス、小説家になろう
【注意】※印は性的表現有ります
御伽の空は今日も蒼い
霧嶋めぐる
BL
朝日奈想来(あさひなそら)は、腐男子の友人、磯貝に押し付けられたBLゲームの主人公に成り代わってしまった。目が覚めた途端に大勢の美男子から求婚され困惑する冬馬。ゲームの不具合により何故か攻略キャラクター全員の好感度が90%を超えてしまっているらしい。このままでは元の世界に戻れないので、10人の中から1人を選びゲームをクリアしなければならないのだが……
オメガバースってなんですか。男同士で子供が産める世界!?俺、子供を産まないと元の世界に戻れないの!?
・オメガバースもの
・序盤は主人公総受け
・ギャグとシリアスは恐らく半々くらい
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる