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8章 全てを捨てて救出せよ
2 向かったのは
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◆◆◆◆◆
三年前に死んだ母親からは、メストに父親がいると聞いていた。
代々騎士の家系に育ったバルトロメイの母親は世間一般の女たちとは価値観が違った。
強い男の血が欲しかったという母は、妊娠がわかっても自分の父親となった男とは結婚せず実家で自分を産み育てる。
バルトロメイは子供のころから騎士見習いを経て、地元の騎士団に所属するが、息苦しさを感じて辞めてしまった。
それからは騎士としての腕一本で、貴族の護衛などをして食い繋いでいる。
今回メストへ来たついでに、初めて自分の父親に会ってみようと思った。
息子が生まれたことを、母は相手の男に手紙で知らせていた。
すぐに会わせてほしいと手紙が来ようだが、母はバルトロメイと父親を会わせることはなかった。
しかし一度だけ、バルトロメイは父親らしき男を遠くから眺めたことがあった。
十数年前、メストで行われた東国の大戦の戦勝パレードで、沿道で迎える市民たちが一際大きな歓声を上げる騎士を指して母が告げた。
『あれがあなたの父親よ』
漆黒の騎士服に深紅のマントを纏った、長身の男だった。
まだ幼かったのでぼんやりとしかその姿を思い出せない。
会ってはいけないと言っておきながら、どうして母は自分に父の姿を見せたのだろうか。
その後、バルトロメイは一度も父に会っていない。
母がもう亡くなって三年だ、誰も父と会うことを咎める者はいない。
まだ独身を貫いていると聞いていたので、自分が行っても迷惑をかけることはないだろう。
別に父親の財産が欲しいとかそういうわけではない。ただの興味本位からだ。
目抜き通りを東へ歩き、宿屋通りまで来ると、北へと進路を変える。
左手に松葉色の揃いのサーコートを着た門番が二人立っているのが見えて来た。
バルトロメイは、少し緑がかった白い壁をした二階建ての横に広い建物を見上げた。
「ここがリーパ護衛団の本部か……」
自分が想像していたより大きな建物だ。
いぜん騎士仲間が、リーパ護衛団の話をしているのを聞いたことが何度かあった。
この前など、地元の騎士団も手こずっていた盗賊団を殲滅したというから、凄腕の精鋭たちの集団なのだろう。
正門まで進むと、門番がバルトロメイに尋ねてくる。
「リーパ護衛団になにか御用ですか?」
騎士団と違って客商売だ、門番も意外と腰が低い。
「団長と面会したい」
「どういった御用件で?」
「——父に会いに来た」
一人の男の登場で、本部内が騒然としている。
『あれは間違いない』
『こういう場合って落とし胤って言葉は正しいのか?』
『認知してないならそうじゃないか? 猫を養子にしているくらいだし』
『それにしても男前だな……そりゃあ団長も若いころは凄かったんだろうな……』
団員たちが騒いでいる間に、バルトロメイは団長のバルナバーシュのいる執務室へと向かって行った。
「——失礼します」
執務室に中に入ると以前見たよりも年を取ったあの男がいた。
だがそんなことよりも……灰色の髪をした青年の後ろ姿、奥の窓には若葉を芽吹かせたばかりの菩提樹の大木が見えた。
「レネっ!?」
ギュッと締め付けられるように、胸の奥に切ない疼きが走る。
頭の中で、自分ではない誰かがレネに向かって必死に名を呼びかけている。
しかしそれは、レネの名ではない。
きっと幻聴に違いないと、バルトロメイはその声を自分の中から締め出した。
そんなことよりも本来の目的を果たさなければ。
◆◆◆◆◆
非番の日の午後、執務室に呼ばれてレネは仕事の打ち合わせをしていた。
「急だが、明後日のドレイシー夫人の屋敷の警備にお前も参加してくれ」
「ロランドが行くはずだったのでは?」
レネはこの前、本人の口からそう聞いていた。
「急にあいつの指名が入ってな、一人足りなくなった」
ロランドは貴婦人のお得意様がたくさんいる。
まるで別の職業みたいだとバルナバーシュは笑っているが、個人で稼ぐ額としては高額だ。
「そうなんですか。じゃあ——」
コンコン。
『団長にお客様がお見えです』
ホールにいる受付の団員の声がする。
(ん?)
応接室ではなく、執務室に来るということは、護衛の依頼ではない。
個人的な客ということだろうか。
私邸の方へは、ちょくちょくハヴェルや知人の来客はあるが、本部へ訪ねて来るのは珍しい。
「どうぞ」
自分の他に、ルカーシュとレネしかいないので、通すことにしたのだろう。
「失礼します」
「——バルトロメイっ!?」
中に入って来た人物を見て思わずレネは声を上げた。
「レネっ!?」
入ってきたバルトロメイも思わず名を呼ぶ。
「知り合いなのか?」
お互い名前で呼び合ったのでルカーシュが怪訝な顔をしている。
「ええ、まあ……」
(なんでここに!?)
いいや……やはり無関係ではなかったのか……というのが本音だ。
バルトロメイとバルナバーシュが二人並んでいる姿を見て、赤の他人と誰が言えるだろうか?
きりりとした眉に、はしばみ色の瞳、年齢の差はあれども、二人の顔は酷似していた。
そう……誰が見ても親子にしか見えない。
「初めまして。まさかこんなにそっくりだとは思わなかった……」
「——お前は……」
流石のバルナバーシュも、驚きを隠せない顔をしている。
「俺はバルトロメイ。あなたの息子です」
「じゃあ、お前が……ベドジェシュカの?」
「——はい」
「手紙で息子が生まれたのは知っていた。だが、会わせてくれと何度手紙を書いても会わせてもらえなかったのに……」
「俺が言うのもなんですけど、母は変わってましたから……三年前に亡くなりましたけど」
「——そうなのか……菫色の瞳が綺麗な女だった……」
予期せぬ訃報に、バルナバーシュは目を伏せた。
「別に、今さら認知してほしいとかそういう意味でここに来たわけじゃありません。メストに来る機会があったので父親の顔を一度でもいいから見ておきたいと思っただけです。他意はありません」
屈託のない瞳は、嘘を言っているようには見えない。
「そうか。俺になにか力になれることがあるなら言ってくれ。メストには仕事で来てるのか?」
「ええ。以前は騎士団に所属していたんですが退団して、今はある貴族の護衛で来てます」
(——やっぱり……同職だった……)
レネの勘は当たっていた。
「護衛とは……因果なもんだな……」
バルナバーシュは思わず破顔する。
「そうですね」
バルトロメイも口元を綻ばせて笑う。
こうやって見ると、間違いなく二人は親子だ。
「ところで、なぜここにレネがいるんです?」
「俺も気になっていたんだ、なぜレネを知っている?」
バルトロメイはレネと知り合った経緯を話すと、バルナバーシュは思わず噴き出した。
「そういうことだったのか。最近こいつが晩飯をよそですませてくるもんだから、団員たちの中で『女でもできたんじゃないか』と噂になってたんだ」
「なんですかそれっ!」
初めて聞く話に、レネは目を点にする。
「レネもリーパの団員だったんだな……なんか凄い偶然だな……」
「偶然はそればかりじゃない。レネは俺の養子だ」
「——えっ!? そうなんですか!!」
バルトロメイは父親と同じヘーゼルの瞳で、信じられないという顔をしながらレネを見つめた。
(養子だなんて言わなくてもよかったのに……)
後ろめたいことはなに一つないのだが、レネはなぜか居心地が悪くなって俯いてしまう。
「レネ、そんな顔しないでくれ。俺はそんなつもりでここに来たわけじゃないんだ」
心の機微を読み取ったのか、バルトロメイはレネの両手を握ると申しわけなさそうな顔をして瞳を覗き込んでくる。
些細なことも見逃さない青年の心配りに、レネはますますバルトロメイの好感度が上がっていくばかりだ。
だからよけいに、自分がこの親子にとって邪魔なのではないかという思いが生まれる。
「いや、別になんともないよ。オレは小さいころに団長たちにたまたま命を助けられて、ここで育ててもらったんだ。あんたこそ団長とは血の繋がった親子なんだし、オレに遠慮なんてしないでよ」
それを聞いて、バルナバーシュのこめかみがヒクリと動いたことに誰も気付かない。
「レネ、俺はもうここへは来ないよ。でもお前とはこのままいい関係でいたいんだ」
まだガッチリと手を握られたままだ。
「おい、そこでイチャイチャすんじゃねーよ。野郎同士で気持ちわりーな」
バルナバーシュの一瞥で、バルトロメイは掴んでいたレネの手をパッと放した。
「——じゃあ俺帰ります。あなたに会えてよかったです。——レネ、あの老夫婦の家にちゃんと顔を出せよ。俺もできるだけ行くからな」
そう言うと、青年はさっさと執務室を出て行った。
そしてまるで嵐が去ったかのように、シン……と室内が静まり返える。
三年前に死んだ母親からは、メストに父親がいると聞いていた。
代々騎士の家系に育ったバルトロメイの母親は世間一般の女たちとは価値観が違った。
強い男の血が欲しかったという母は、妊娠がわかっても自分の父親となった男とは結婚せず実家で自分を産み育てる。
バルトロメイは子供のころから騎士見習いを経て、地元の騎士団に所属するが、息苦しさを感じて辞めてしまった。
それからは騎士としての腕一本で、貴族の護衛などをして食い繋いでいる。
今回メストへ来たついでに、初めて自分の父親に会ってみようと思った。
息子が生まれたことを、母は相手の男に手紙で知らせていた。
すぐに会わせてほしいと手紙が来ようだが、母はバルトロメイと父親を会わせることはなかった。
しかし一度だけ、バルトロメイは父親らしき男を遠くから眺めたことがあった。
十数年前、メストで行われた東国の大戦の戦勝パレードで、沿道で迎える市民たちが一際大きな歓声を上げる騎士を指して母が告げた。
『あれがあなたの父親よ』
漆黒の騎士服に深紅のマントを纏った、長身の男だった。
まだ幼かったのでぼんやりとしかその姿を思い出せない。
会ってはいけないと言っておきながら、どうして母は自分に父の姿を見せたのだろうか。
その後、バルトロメイは一度も父に会っていない。
母がもう亡くなって三年だ、誰も父と会うことを咎める者はいない。
まだ独身を貫いていると聞いていたので、自分が行っても迷惑をかけることはないだろう。
別に父親の財産が欲しいとかそういうわけではない。ただの興味本位からだ。
目抜き通りを東へ歩き、宿屋通りまで来ると、北へと進路を変える。
左手に松葉色の揃いのサーコートを着た門番が二人立っているのが見えて来た。
バルトロメイは、少し緑がかった白い壁をした二階建ての横に広い建物を見上げた。
「ここがリーパ護衛団の本部か……」
自分が想像していたより大きな建物だ。
いぜん騎士仲間が、リーパ護衛団の話をしているのを聞いたことが何度かあった。
この前など、地元の騎士団も手こずっていた盗賊団を殲滅したというから、凄腕の精鋭たちの集団なのだろう。
正門まで進むと、門番がバルトロメイに尋ねてくる。
「リーパ護衛団になにか御用ですか?」
騎士団と違って客商売だ、門番も意外と腰が低い。
「団長と面会したい」
「どういった御用件で?」
「——父に会いに来た」
一人の男の登場で、本部内が騒然としている。
『あれは間違いない』
『こういう場合って落とし胤って言葉は正しいのか?』
『認知してないならそうじゃないか? 猫を養子にしているくらいだし』
『それにしても男前だな……そりゃあ団長も若いころは凄かったんだろうな……』
団員たちが騒いでいる間に、バルトロメイは団長のバルナバーシュのいる執務室へと向かって行った。
「——失礼します」
執務室に中に入ると以前見たよりも年を取ったあの男がいた。
だがそんなことよりも……灰色の髪をした青年の後ろ姿、奥の窓には若葉を芽吹かせたばかりの菩提樹の大木が見えた。
「レネっ!?」
ギュッと締め付けられるように、胸の奥に切ない疼きが走る。
頭の中で、自分ではない誰かがレネに向かって必死に名を呼びかけている。
しかしそれは、レネの名ではない。
きっと幻聴に違いないと、バルトロメイはその声を自分の中から締め出した。
そんなことよりも本来の目的を果たさなければ。
◆◆◆◆◆
非番の日の午後、執務室に呼ばれてレネは仕事の打ち合わせをしていた。
「急だが、明後日のドレイシー夫人の屋敷の警備にお前も参加してくれ」
「ロランドが行くはずだったのでは?」
レネはこの前、本人の口からそう聞いていた。
「急にあいつの指名が入ってな、一人足りなくなった」
ロランドは貴婦人のお得意様がたくさんいる。
まるで別の職業みたいだとバルナバーシュは笑っているが、個人で稼ぐ額としては高額だ。
「そうなんですか。じゃあ——」
コンコン。
『団長にお客様がお見えです』
ホールにいる受付の団員の声がする。
(ん?)
応接室ではなく、執務室に来るということは、護衛の依頼ではない。
個人的な客ということだろうか。
私邸の方へは、ちょくちょくハヴェルや知人の来客はあるが、本部へ訪ねて来るのは珍しい。
「どうぞ」
自分の他に、ルカーシュとレネしかいないので、通すことにしたのだろう。
「失礼します」
「——バルトロメイっ!?」
中に入って来た人物を見て思わずレネは声を上げた。
「レネっ!?」
入ってきたバルトロメイも思わず名を呼ぶ。
「知り合いなのか?」
お互い名前で呼び合ったのでルカーシュが怪訝な顔をしている。
「ええ、まあ……」
(なんでここに!?)
いいや……やはり無関係ではなかったのか……というのが本音だ。
バルトロメイとバルナバーシュが二人並んでいる姿を見て、赤の他人と誰が言えるだろうか?
きりりとした眉に、はしばみ色の瞳、年齢の差はあれども、二人の顔は酷似していた。
そう……誰が見ても親子にしか見えない。
「初めまして。まさかこんなにそっくりだとは思わなかった……」
「——お前は……」
流石のバルナバーシュも、驚きを隠せない顔をしている。
「俺はバルトロメイ。あなたの息子です」
「じゃあ、お前が……ベドジェシュカの?」
「——はい」
「手紙で息子が生まれたのは知っていた。だが、会わせてくれと何度手紙を書いても会わせてもらえなかったのに……」
「俺が言うのもなんですけど、母は変わってましたから……三年前に亡くなりましたけど」
「——そうなのか……菫色の瞳が綺麗な女だった……」
予期せぬ訃報に、バルナバーシュは目を伏せた。
「別に、今さら認知してほしいとかそういう意味でここに来たわけじゃありません。メストに来る機会があったので父親の顔を一度でもいいから見ておきたいと思っただけです。他意はありません」
屈託のない瞳は、嘘を言っているようには見えない。
「そうか。俺になにか力になれることがあるなら言ってくれ。メストには仕事で来てるのか?」
「ええ。以前は騎士団に所属していたんですが退団して、今はある貴族の護衛で来てます」
(——やっぱり……同職だった……)
レネの勘は当たっていた。
「護衛とは……因果なもんだな……」
バルナバーシュは思わず破顔する。
「そうですね」
バルトロメイも口元を綻ばせて笑う。
こうやって見ると、間違いなく二人は親子だ。
「ところで、なぜここにレネがいるんです?」
「俺も気になっていたんだ、なぜレネを知っている?」
バルトロメイはレネと知り合った経緯を話すと、バルナバーシュは思わず噴き出した。
「そういうことだったのか。最近こいつが晩飯をよそですませてくるもんだから、団員たちの中で『女でもできたんじゃないか』と噂になってたんだ」
「なんですかそれっ!」
初めて聞く話に、レネは目を点にする。
「レネもリーパの団員だったんだな……なんか凄い偶然だな……」
「偶然はそればかりじゃない。レネは俺の養子だ」
「——えっ!? そうなんですか!!」
バルトロメイは父親と同じヘーゼルの瞳で、信じられないという顔をしながらレネを見つめた。
(養子だなんて言わなくてもよかったのに……)
後ろめたいことはなに一つないのだが、レネはなぜか居心地が悪くなって俯いてしまう。
「レネ、そんな顔しないでくれ。俺はそんなつもりでここに来たわけじゃないんだ」
心の機微を読み取ったのか、バルトロメイはレネの両手を握ると申しわけなさそうな顔をして瞳を覗き込んでくる。
些細なことも見逃さない青年の心配りに、レネはますますバルトロメイの好感度が上がっていくばかりだ。
だからよけいに、自分がこの親子にとって邪魔なのではないかという思いが生まれる。
「いや、別になんともないよ。オレは小さいころに団長たちにたまたま命を助けられて、ここで育ててもらったんだ。あんたこそ団長とは血の繋がった親子なんだし、オレに遠慮なんてしないでよ」
それを聞いて、バルナバーシュのこめかみがヒクリと動いたことに誰も気付かない。
「レネ、俺はもうここへは来ないよ。でもお前とはこのままいい関係でいたいんだ」
まだガッチリと手を握られたままだ。
「おい、そこでイチャイチャすんじゃねーよ。野郎同士で気持ちわりーな」
バルナバーシュの一瞥で、バルトロメイは掴んでいたレネの手をパッと放した。
「——じゃあ俺帰ります。あなたに会えてよかったです。——レネ、あの老夫婦の家にちゃんと顔を出せよ。俺もできるだけ行くからな」
そう言うと、青年はさっさと執務室を出て行った。
そしてまるで嵐が去ったかのように、シン……と室内が静まり返える。
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