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お泊り会の朝
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「もう、こんな時間だしそろそろ寝ない?」
「そうですね、あまり遅くなると明日遅刻してしまいますからね」
フィリスが時計を見ながらそう言うと、他の二人も同意するように頷いた。
そして皆で寝る準備を始める、私はベッドで眠り他の三人は布団を敷いて寝る事になった。
最初私も布団で寝ると言ったけれど、三人が沙羅は自分のベッドで眠りなさい。と
言ってくれたので、 私はその言葉に甘えてベッドで眠る事にした。
「電気消すよ~?ちゃんと布団に入った?」
「えぇ、私は大丈夫よ」
「私も大丈夫です、ふふ、なんだかわくわくしますね」
「ユーリ……変な事しないでくださいね?」
「あら?変な事って何かしら?」
そんなやり取りをしている二人を余所に、私は電気を消してベッドに入った。
暗くなった部屋で、もう寝た?とか明日はどうしようか?なんて話を四人でする。
それがなんだか修学旅行の時の様で、私は嬉しくなってつい顔がにやけてしまう。
「明日起きたら皆でご飯食べて、登校して……ふふ、何だか楽しみで寝れないかも」
「沙羅まだ起きていたのね、早く寝ないと寝坊してしまいますよ?」
「大丈夫だって!私寝起きは良い方だから!」
そんな会話をフィリスと交わした後の記憶は曖昧で、私はいつの間にか眠ってしまっていた。
そして翌朝、私が目を覚ますと既に起きていた三人におはようと言われ、私も挨拶を返す。
「あれ……どうして三人が……?」
「はぁ、まだ寝惚けているの?貴女が昨日お泊りしようって言ったんでしょう?」
ミホは呆れたようにため息を吐きながらそう言った。
その言葉にようやく私は昨日の事を思い出すことが出来た。
「そっか……昨日皆とお泊りしたんだった」
まだ眠い頭のままベッドから起き上がり、私は大きく伸びをした。
そして、朝ごはんの準備しなきゃなと思い、キッチンへ向かった。
「私も手伝いますよ、沙羅」
私がキッチンへ着くと、フィリスが声を掛けてくれた。
私はありがとうと言って笑い、一人でも大丈夫だからお客様は座って待ってて。と 言った。
フィリスがリビングに戻ったのを確認してから、食パンをトースターに入れてスイッチを押した。
それから冷蔵庫を開けて中から卵を取り出す。
それをフライパンの上に落とし蓋をして目玉焼きを作った後、お皿に盛り付ける。
簡単な朝食だけれど、皆は喜んで食べてくれるかな? なんて考えながら、私は四人分の食事をテーブルへと運ぶ。
そして皆で手を合わせていただきますと言ってから食べ始める。
「ん!このパン美味しいわね……何処のパン屋ですの?」
「ん~町でたまたま見つけたパン屋さんなんだけど、ほら!あのケーキ屋さんの隣の」
「あぁ、そう言えばありましたね……」
そんな会話を交わしながら朝食を食べ進めていく。
皆と食べるご飯はとても美味しくて、つい頬が緩んでしまう。
また今度もお泊り会を開けたらいいな、なんて思いながら
私は皆との食事を楽しむのだった。
「そう言えば今日のお昼は空いているかしら?」
「お昼?多分大丈夫だと思うけど……どうして?」
「生徒会の話をウィル先生に相談するのでしょう?」
「そうだった!私はたぶん大丈夫だと思うけど、フィリスは?」
「私も大丈夫だと思います」
「分かったわ、さぁ早く食べないと遅刻してしまうわよ」
ミホにそう言われ、私は急いで朝食を食べ始めた。
「そうですね、あまり遅くなると明日遅刻してしまいますからね」
フィリスが時計を見ながらそう言うと、他の二人も同意するように頷いた。
そして皆で寝る準備を始める、私はベッドで眠り他の三人は布団を敷いて寝る事になった。
最初私も布団で寝ると言ったけれど、三人が沙羅は自分のベッドで眠りなさい。と
言ってくれたので、 私はその言葉に甘えてベッドで眠る事にした。
「電気消すよ~?ちゃんと布団に入った?」
「えぇ、私は大丈夫よ」
「私も大丈夫です、ふふ、なんだかわくわくしますね」
「ユーリ……変な事しないでくださいね?」
「あら?変な事って何かしら?」
そんなやり取りをしている二人を余所に、私は電気を消してベッドに入った。
暗くなった部屋で、もう寝た?とか明日はどうしようか?なんて話を四人でする。
それがなんだか修学旅行の時の様で、私は嬉しくなってつい顔がにやけてしまう。
「明日起きたら皆でご飯食べて、登校して……ふふ、何だか楽しみで寝れないかも」
「沙羅まだ起きていたのね、早く寝ないと寝坊してしまいますよ?」
「大丈夫だって!私寝起きは良い方だから!」
そんな会話をフィリスと交わした後の記憶は曖昧で、私はいつの間にか眠ってしまっていた。
そして翌朝、私が目を覚ますと既に起きていた三人におはようと言われ、私も挨拶を返す。
「あれ……どうして三人が……?」
「はぁ、まだ寝惚けているの?貴女が昨日お泊りしようって言ったんでしょう?」
ミホは呆れたようにため息を吐きながらそう言った。
その言葉にようやく私は昨日の事を思い出すことが出来た。
「そっか……昨日皆とお泊りしたんだった」
まだ眠い頭のままベッドから起き上がり、私は大きく伸びをした。
そして、朝ごはんの準備しなきゃなと思い、キッチンへ向かった。
「私も手伝いますよ、沙羅」
私がキッチンへ着くと、フィリスが声を掛けてくれた。
私はありがとうと言って笑い、一人でも大丈夫だからお客様は座って待ってて。と 言った。
フィリスがリビングに戻ったのを確認してから、食パンをトースターに入れてスイッチを押した。
それから冷蔵庫を開けて中から卵を取り出す。
それをフライパンの上に落とし蓋をして目玉焼きを作った後、お皿に盛り付ける。
簡単な朝食だけれど、皆は喜んで食べてくれるかな? なんて考えながら、私は四人分の食事をテーブルへと運ぶ。
そして皆で手を合わせていただきますと言ってから食べ始める。
「ん!このパン美味しいわね……何処のパン屋ですの?」
「ん~町でたまたま見つけたパン屋さんなんだけど、ほら!あのケーキ屋さんの隣の」
「あぁ、そう言えばありましたね……」
そんな会話を交わしながら朝食を食べ進めていく。
皆と食べるご飯はとても美味しくて、つい頬が緩んでしまう。
また今度もお泊り会を開けたらいいな、なんて思いながら
私は皆との食事を楽しむのだった。
「そう言えば今日のお昼は空いているかしら?」
「お昼?多分大丈夫だと思うけど……どうして?」
「生徒会の話をウィル先生に相談するのでしょう?」
「そうだった!私はたぶん大丈夫だと思うけど、フィリスは?」
「私も大丈夫だと思います」
「分かったわ、さぁ早く食べないと遅刻してしまうわよ」
ミホにそう言われ、私は急いで朝食を食べ始めた。
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