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ルカと別れた後
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「ふぅ~今日も疲れたね~」
「えぇ、でも確実に成長してる気がします」
「うん。早くルカに追いつかないとね」
ルカと別れての帰り道。
今日の事をフィリスと話しながら歩いていく。
最近は、練習のお陰か大分魔法を使う事が上手くなった。
でも、まだまだルカには遠く及ばないし……もっともっと頑張らないと。
そう思いながら歩いていると、突然フィリスが足を止めた。
どうしたんだろう?と思い振り返る。
するとフィリスは、何か思い詰めたような顔をしていた。
「本当に私達に出来るのでしょうか……」
「いきなりどうしたの?私達なら大丈夫だってルカも言ってたでしょ?」
「それは分かっています……私達の力が大きくなっている事も分かってる。でも……ふと、不安に思ってしまうんです」
そう言ってフィリスは俯いた。
確かに、最近は魔力量も増えてきたし魔法も上手く使えるようになってきた。
だけど……どうしても不安になってしまうのだ。
「分かるよ、私もいつも不安だもん」
そう言って私は、フィリスをそっと抱きしめた。
すると、フィリスは驚いたように私の顔を見る。
そして、くすりと笑って私に体を預けてきた。
フィリスの頭を撫でながら空を見上げると綺麗な夜空が広がっていた。
夜になると少し肌寒くなる季節になってきたなぁと思いながら私は口を開く。
「帰ろう?美味しいご飯食べて、暖かいお風呂に入って、沢山眠れば不安なんて消えちゃうよ」
そう言ってフィリスから離れ手を差し出すと、フィリスはそうですねと言いながら私の手を取った。
そのまま手を繋いで歩き出す。
******
「門限が何時なのかお二人はご存じよね?」
「はい……ごめんなさい……」
「すみません……」
寮に帰って早々、私達は寮長に叱られていた。
理由は勿論、門限を破ってしまったからだ。
門限の事なんてすっかり忘れていて、今思い出したかのように時計を見るともうとっくに門限を過ぎていた。
どうしよう……そう思っていると、寮長は呆れたように溜息を吐いた。
「今回は初めてなので許しますが、次回からは反省文を書いてもらいますからね」
「え?いいのですか?」
「今回だけです、先ほど聖女様から二人の帰宅が遅くなるかもしれませんが、あまり叱らないでくださいね。と事連絡が来ました」
その言葉に私達は顔を見合わせた。
まさか、ルカが私達の帰りが遅くなる事を見越して、寮長に先に連絡していたとは思わなかったからだ。
こんな所までルカに助けられるなんて、なんだか申し訳なくなってくる。
「本当にすみませんでした。次からは気を付けます」
「すみませんでした………」
私達はもう一度寮長に謝り、頭を下げると
寮長は次は気をつけてくださいねと言って、戻って行った。
「私達も帰りましょうか」
「うん……そうだね」
そんな言葉を交わして、私達は自分の部屋へ足を進めた。
******
自分の部屋へ戻ると、ベッドへ倒れ込んだ。
今日はなんだか疲れた気がする、魔力を使い過ぎたせい?それとも寮長とのやり取りがあったから? そんな事を考えながら私は目を閉じた。
このまま眠ってしまいたいと思ったけれど、流石に着替えもしないで
眠るわけにはいかないと思い、私はのろのろと起き上がり服を着替え始めた。
「えぇ、でも確実に成長してる気がします」
「うん。早くルカに追いつかないとね」
ルカと別れての帰り道。
今日の事をフィリスと話しながら歩いていく。
最近は、練習のお陰か大分魔法を使う事が上手くなった。
でも、まだまだルカには遠く及ばないし……もっともっと頑張らないと。
そう思いながら歩いていると、突然フィリスが足を止めた。
どうしたんだろう?と思い振り返る。
するとフィリスは、何か思い詰めたような顔をしていた。
「本当に私達に出来るのでしょうか……」
「いきなりどうしたの?私達なら大丈夫だってルカも言ってたでしょ?」
「それは分かっています……私達の力が大きくなっている事も分かってる。でも……ふと、不安に思ってしまうんです」
そう言ってフィリスは俯いた。
確かに、最近は魔力量も増えてきたし魔法も上手く使えるようになってきた。
だけど……どうしても不安になってしまうのだ。
「分かるよ、私もいつも不安だもん」
そう言って私は、フィリスをそっと抱きしめた。
すると、フィリスは驚いたように私の顔を見る。
そして、くすりと笑って私に体を預けてきた。
フィリスの頭を撫でながら空を見上げると綺麗な夜空が広がっていた。
夜になると少し肌寒くなる季節になってきたなぁと思いながら私は口を開く。
「帰ろう?美味しいご飯食べて、暖かいお風呂に入って、沢山眠れば不安なんて消えちゃうよ」
そう言ってフィリスから離れ手を差し出すと、フィリスはそうですねと言いながら私の手を取った。
そのまま手を繋いで歩き出す。
******
「門限が何時なのかお二人はご存じよね?」
「はい……ごめんなさい……」
「すみません……」
寮に帰って早々、私達は寮長に叱られていた。
理由は勿論、門限を破ってしまったからだ。
門限の事なんてすっかり忘れていて、今思い出したかのように時計を見るともうとっくに門限を過ぎていた。
どうしよう……そう思っていると、寮長は呆れたように溜息を吐いた。
「今回は初めてなので許しますが、次回からは反省文を書いてもらいますからね」
「え?いいのですか?」
「今回だけです、先ほど聖女様から二人の帰宅が遅くなるかもしれませんが、あまり叱らないでくださいね。と事連絡が来ました」
その言葉に私達は顔を見合わせた。
まさか、ルカが私達の帰りが遅くなる事を見越して、寮長に先に連絡していたとは思わなかったからだ。
こんな所までルカに助けられるなんて、なんだか申し訳なくなってくる。
「本当にすみませんでした。次からは気を付けます」
「すみませんでした………」
私達はもう一度寮長に謝り、頭を下げると
寮長は次は気をつけてくださいねと言って、戻って行った。
「私達も帰りましょうか」
「うん……そうだね」
そんな言葉を交わして、私達は自分の部屋へ足を進めた。
******
自分の部屋へ戻ると、ベッドへ倒れ込んだ。
今日はなんだか疲れた気がする、魔力を使い過ぎたせい?それとも寮長とのやり取りがあったから? そんな事を考えながら私は目を閉じた。
このまま眠ってしまいたいと思ったけれど、流石に着替えもしないで
眠るわけにはいかないと思い、私はのろのろと起き上がり服を着替え始めた。
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