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準備スタート
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「全く……お兄様ったら……」
さっき食堂であった出来事を思い出しながら、私は一人自室で
今日使う為の道具たちを準備する。
まずは、飾りつけ等を作る為の道具にと、飾りつけに使えそうな
布たちを、次に料理などで使うエプロン等を用意して私は自室を出た。
向かう先は勿論キッチンだ。
「えっと……エプロンはここに置いて、包丁とかは使う時に出しましょう
それと、ボウルと泡だて器とかも必要よね……」
そんな事を呟きながら準備を進める、普通こういう準備とかはメイドさん達に
任せたりするのかもしれないけれど、今回のパーティの準備は全て私達の
力で進めないと意味が無い、と私は思っている。
「あ!そろそろ皆さんが来る時間ですね!」
時計を見れば、針はもうすぐ九時を指そうとしている所だった。
とりあえず、用意した荷物は持ってキッチンに置いて、皆をお出迎え
する為に玄関へと急いだ。
******
玄関に到着し、良かった間に合った……と一安心してるところに
ピンポーンと、チャイムの音が部屋の中に鳴り響いた。
皆が来た!そう思った私は、はーい。と返事をして玄関の扉を開いた。
「いらっしゃいませ、皆さん」
「ルカおはよ~」
「おはようございます、今日はよろしくお願いします」
「フィリスそんな固くならなくたって大丈夫だよ~ルカおはよう、今日はよろしくね!」
「はい、さぁどうぞ上がってください」
私がそう言うと、皆はお邪魔します。と言って家の中に入ってくる。
まずは、沢山持ってる荷物たちを整理した方がいいと思い、私の部屋に案内し
ソファの上に荷物を置いてください、とお願いをする。
皆は、分かった~と返事をして各自持ってた荷物をソファの上に置いていく。
「あっ!ルカ、私食材とか持ってきたんだけど冷蔵庫に入れておいた方が良いよね?」
「そうですね、キッチンまで案内するので着いて来てもらえますか?」
「は~い」
「皆さんはここで少し待っててください」
「うん、分かった」
「分かりました」
「じゃあ行きましょうか、沙羅」
私がそう言うと、沙羅はうん!と言って私の後を着いてくる。
キッチンに到着すると、早速冷蔵庫の中に食材たちをしまっていく。
沙羅が持ってきたのは、フルーツに、アイスに、生クリーム……
「ねぇ、沙羅これは何を作るつもりで持ってきたの?」
「これ?これはねぇ~パフェを作ろうかなぁ~って」
「パフェですか?」
「うん!さて、全部仕舞えたし戻ろう?」
「そうですね、行きましょうか」
沙羅と二人でリビングに戻ると、皆はソファに座って待っていてくれた。
待たせてしまって申し訳ない気持ちになりながら、私は皆さんお待たせしました。と声を掛けた。
「全然!それじゃ早速始める?」
「そうですね」
そう言って、私は準備していた布たちをテーブルの上に置くと、皆も
ソファの上に置いた鞄から持ってきた物たちを取り出して机の上に並べていく。
そこには、綺麗な布や裁縫道具、ペンやインク……
「さぁ、早速始めましょう」
私のその声を合図に、みんなはそれぞれ作業を開始した。
さっき食堂であった出来事を思い出しながら、私は一人自室で
今日使う為の道具たちを準備する。
まずは、飾りつけ等を作る為の道具にと、飾りつけに使えそうな
布たちを、次に料理などで使うエプロン等を用意して私は自室を出た。
向かう先は勿論キッチンだ。
「えっと……エプロンはここに置いて、包丁とかは使う時に出しましょう
それと、ボウルと泡だて器とかも必要よね……」
そんな事を呟きながら準備を進める、普通こういう準備とかはメイドさん達に
任せたりするのかもしれないけれど、今回のパーティの準備は全て私達の
力で進めないと意味が無い、と私は思っている。
「あ!そろそろ皆さんが来る時間ですね!」
時計を見れば、針はもうすぐ九時を指そうとしている所だった。
とりあえず、用意した荷物は持ってキッチンに置いて、皆をお出迎え
する為に玄関へと急いだ。
******
玄関に到着し、良かった間に合った……と一安心してるところに
ピンポーンと、チャイムの音が部屋の中に鳴り響いた。
皆が来た!そう思った私は、はーい。と返事をして玄関の扉を開いた。
「いらっしゃいませ、皆さん」
「ルカおはよ~」
「おはようございます、今日はよろしくお願いします」
「フィリスそんな固くならなくたって大丈夫だよ~ルカおはよう、今日はよろしくね!」
「はい、さぁどうぞ上がってください」
私がそう言うと、皆はお邪魔します。と言って家の中に入ってくる。
まずは、沢山持ってる荷物たちを整理した方がいいと思い、私の部屋に案内し
ソファの上に荷物を置いてください、とお願いをする。
皆は、分かった~と返事をして各自持ってた荷物をソファの上に置いていく。
「あっ!ルカ、私食材とか持ってきたんだけど冷蔵庫に入れておいた方が良いよね?」
「そうですね、キッチンまで案内するので着いて来てもらえますか?」
「は~い」
「皆さんはここで少し待っててください」
「うん、分かった」
「分かりました」
「じゃあ行きましょうか、沙羅」
私がそう言うと、沙羅はうん!と言って私の後を着いてくる。
キッチンに到着すると、早速冷蔵庫の中に食材たちをしまっていく。
沙羅が持ってきたのは、フルーツに、アイスに、生クリーム……
「ねぇ、沙羅これは何を作るつもりで持ってきたの?」
「これ?これはねぇ~パフェを作ろうかなぁ~って」
「パフェですか?」
「うん!さて、全部仕舞えたし戻ろう?」
「そうですね、行きましょうか」
沙羅と二人でリビングに戻ると、皆はソファに座って待っていてくれた。
待たせてしまって申し訳ない気持ちになりながら、私は皆さんお待たせしました。と声を掛けた。
「全然!それじゃ早速始める?」
「そうですね」
そう言って、私は準備していた布たちをテーブルの上に置くと、皆も
ソファの上に置いた鞄から持ってきた物たちを取り出して机の上に並べていく。
そこには、綺麗な布や裁縫道具、ペンやインク……
「さぁ、早速始めましょう」
私のその声を合図に、みんなはそれぞれ作業を開始した。
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