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噂の正体は
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授業も終わり、私は今自室でフィリスが来るのを待っているところで
何だか落ち着かなくて、部屋の中をウロウロとして待っていると
扉をコンコンっとノックする音が聞こえ、はーい。と返事をして
部屋の扉を開けると、フィリスが部屋にの前に立っていた。
「フィリス!いらっしゃい~!さぁ、上がって!」
「はい、お邪魔します」
そう言ってフィリスは私の部屋に入ってきた。
フィリスにお茶を出して私達は向かい合うように座ると、私は早速話を切り出した。
「それで、あの子の事なんだけれど……」
「……えぇ、多分あの子は私が見た子だと思います」
「やっぱり……!!でも、生徒会の人がそんな事をするのかな……」
あの子が私の噂を流した……?でも、生徒会に入るような人がそんな事をするだなんて考えられない。
きっと、何か理由があるはずだ。
その理由さえ分かれば……
「そう言えばフィリスはあの子をどこかで見かけたって言ってたよね?」
「えぇ…今日姿を見て思い出しました。あの子は良く会長の後ろに付いて会長に近づく子がいれば威嚇して追い払っていたあの子だわ……間違いないと思うわ……」
「へぇ~でも、そんな子が私の噂だなんて考えにくいって言うか……」
「あら?そんな事も無いと思うけれど?」
「それって一体どういう……」
フィリスが言うには、私の事を良く思っていない会長さんが、その子に頼んで
私の噂を流してもらってるんじゃないか?と言うことらしい。
確かに、あり得る事ではあるけれど……
あの、会長さんがそんな事をするとは思えない。
「ありえない、って思ってる顔ね?でも、あの人ならそうすると思うわ」
「フィリスは会長の事良く知っているの?」
「えぇ、これでも昔は仲良しだったの……まぁ、色々あって疎遠になっちゃったけどね」
「フィリス……でも、やっぱり私そんな風に考えられないよ」
あの、優しそうな会長さんが……
やっぱり想像付かないし、信じたくない。
まだ、ちゃんと話した事がある訳じゃないし会長の事も良く知らないけれど……
それに、フィリスとの関係も……
そんな事を考えていたら、フィリスからこんな提案をされた。
「会長に直接聞いてみたらどうですか?きっとあの人の事だから教えてはくれないと思いますけど」
「ねぇ……フィリスと会長はどうして疎遠になっちゃったの?喧嘩したとか?」
「ごめんなさい、それは言えません……でも、沙羅ならもしかしたら……」
そう言って、フィリスは私に優しく微笑んだ。
私にはフィリスと会長さんに何があったのか分からないけれど、出来る事なら
仲直りして欲しいしと思うのは私のわがままなのかな……
「とにかく、会長と話をしてみない事には始まらないわ」
「分かった、それと私からお願いを一つしてもいい?」
「なにかしら?」
「うん、フィリスと会長さんに何があったのか……私には分からないけれど
でも……!喧嘩したままだなんてやっぱりダメだよ……だから会長とお話を……」
「嫌よ、沙羅の気持ちも分からない訳じゃないけれど、あの人と話すなんて絶対嫌。沙羅にこんな事を言うのも嫌だけれど、貴女のそう言う所私は嫌い」
「えっ……」
「ごめん、言い過ぎたわ……今日はこの辺で帰るわね。また明日学校で」
そう言って、少し怒った様子のフィリスに私はそれ以上は何も言わなかった
いや、言えなかった……部屋を出て行くフィリスを見送ると、私はベッドの上に寝転び先程のやり取りを思い出していた。
いつもの優しいフィリスとは違う……
あんな冷たい目で私を見るフィリスを初めて見た。
「嫌いか……」
フィリスと会長さんの事情は私にはわからない。
それでも、このままじゃいけない気がする……
だって、フィリスは私の大切な友達なんだもの。
そう思いながら、私は目を閉じた。
何だか落ち着かなくて、部屋の中をウロウロとして待っていると
扉をコンコンっとノックする音が聞こえ、はーい。と返事をして
部屋の扉を開けると、フィリスが部屋にの前に立っていた。
「フィリス!いらっしゃい~!さぁ、上がって!」
「はい、お邪魔します」
そう言ってフィリスは私の部屋に入ってきた。
フィリスにお茶を出して私達は向かい合うように座ると、私は早速話を切り出した。
「それで、あの子の事なんだけれど……」
「……えぇ、多分あの子は私が見た子だと思います」
「やっぱり……!!でも、生徒会の人がそんな事をするのかな……」
あの子が私の噂を流した……?でも、生徒会に入るような人がそんな事をするだなんて考えられない。
きっと、何か理由があるはずだ。
その理由さえ分かれば……
「そう言えばフィリスはあの子をどこかで見かけたって言ってたよね?」
「えぇ…今日姿を見て思い出しました。あの子は良く会長の後ろに付いて会長に近づく子がいれば威嚇して追い払っていたあの子だわ……間違いないと思うわ……」
「へぇ~でも、そんな子が私の噂だなんて考えにくいって言うか……」
「あら?そんな事も無いと思うけれど?」
「それって一体どういう……」
フィリスが言うには、私の事を良く思っていない会長さんが、その子に頼んで
私の噂を流してもらってるんじゃないか?と言うことらしい。
確かに、あり得る事ではあるけれど……
あの、会長さんがそんな事をするとは思えない。
「ありえない、って思ってる顔ね?でも、あの人ならそうすると思うわ」
「フィリスは会長の事良く知っているの?」
「えぇ、これでも昔は仲良しだったの……まぁ、色々あって疎遠になっちゃったけどね」
「フィリス……でも、やっぱり私そんな風に考えられないよ」
あの、優しそうな会長さんが……
やっぱり想像付かないし、信じたくない。
まだ、ちゃんと話した事がある訳じゃないし会長の事も良く知らないけれど……
それに、フィリスとの関係も……
そんな事を考えていたら、フィリスからこんな提案をされた。
「会長に直接聞いてみたらどうですか?きっとあの人の事だから教えてはくれないと思いますけど」
「ねぇ……フィリスと会長はどうして疎遠になっちゃったの?喧嘩したとか?」
「ごめんなさい、それは言えません……でも、沙羅ならもしかしたら……」
そう言って、フィリスは私に優しく微笑んだ。
私にはフィリスと会長さんに何があったのか分からないけれど、出来る事なら
仲直りして欲しいしと思うのは私のわがままなのかな……
「とにかく、会長と話をしてみない事には始まらないわ」
「分かった、それと私からお願いを一つしてもいい?」
「なにかしら?」
「うん、フィリスと会長さんに何があったのか……私には分からないけれど
でも……!喧嘩したままだなんてやっぱりダメだよ……だから会長とお話を……」
「嫌よ、沙羅の気持ちも分からない訳じゃないけれど、あの人と話すなんて絶対嫌。沙羅にこんな事を言うのも嫌だけれど、貴女のそう言う所私は嫌い」
「えっ……」
「ごめん、言い過ぎたわ……今日はこの辺で帰るわね。また明日学校で」
そう言って、少し怒った様子のフィリスに私はそれ以上は何も言わなかった
いや、言えなかった……部屋を出て行くフィリスを見送ると、私はベッドの上に寝転び先程のやり取りを思い出していた。
いつもの優しいフィリスとは違う……
あんな冷たい目で私を見るフィリスを初めて見た。
「嫌いか……」
フィリスと会長さんの事情は私にはわからない。
それでも、このままじゃいけない気がする……
だって、フィリスは私の大切な友達なんだもの。
そう思いながら、私は目を閉じた。
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