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後のお話

4.の

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 謝った後。
 犬の目のままで上手にリップ音を立てて頬にキスをして、アクスは手を解放してくれた。
 ただ、そのすぐ後から、アクスはとても丁寧に乳首を弄りだした。
 更に少し後から、同時にアナルも弄られて始めて、もう正直『泣かすつもりじゃなかった』ってあれなんだったんだろうって思ってる。
 この体は敏感過ぎて、自分でも怖くなるレベルだったから、会えない間に乳首開発なんかしてこなかった。なのに、さっきから、指で挟まれてちょっと痛いってくらい引っ張られても、口で吸われても腰が揺れてて、マジで自分の体が怖い。
「アクス、もう、ヤダ。もう無理っ!」
 前立腺は微妙に外して、浅いところを広げるみたいにして擦られてるだけなんだけど。自分で腰を揺らしちゃってるから、時々当たる。しかも揺れてる時は乳首も刺激されてる時な訳で、そうなると二箇所とも最大刺激の時に限ってリンクするみたいなタイミングになる訳で。こんな事を三十分以上続けられてたら、もう終わりにして欲しいって、誰だって泣き出すと思う。
 勘弁して欲しい。マジで。
 つか今度はイきたいのにイかせてもらえない方向で責められてる。
「もうほんと、なんなんだよ騎士団…」
 俺の愚痴が聞こえたのか、乳首から口を離して、小首を傾げて顔を覗き込まれた。
「騎士団がどうかしたか?」
「アクスが…」
「ん?」
「騎士団で、妙な事を憶えてくるから…」
 何というか、心底不思議そうなきょとんとした顔をされて、一気に正気付いた。何を言ってるんだろう俺は。
「違う! 忘れて! 今のなし!」
 テンパった時のニアさんみたいな言い訳の仕方をしてしまった。
「ルイ…」
 ただただ恥ずかしさで逃げ出そうとしたが、アクスの手が肩を掴んだので動けない。
「別に、騎士団で学んだ訳じゃない」
 言った後で、またキスをされた。しかも、今度は指が顎を抑えてて、舌を絡ませると唾液が止めようもなく口の端から流れる。あと、ナカを弄ってる手はずっとそのままだから、上と下の口を掻き回されてて、背中から駆け上がってくる快感が上から逃がせなくてそのまま脳に刻まれていくみたいだ。
 口から、息を吐いたり声を出したりしてるのって、色んな効果があったんだな。
「っはぁ…」
 上の口が解放された頃には、酸素が足りないせいで頭がぼうっとして、気持ち良過ぎて思考力が低下した。
「ルイ」
 名前を呼ばれて、また、キスがしたくて手を伸ばした。
「アクス…」
 しがみついて、唇に噛み付いて強請って、首尾良く返してもらえたら、もう我慢が利かなくなる。しがみついていた片手を、アクスの股間に伸ばして、触れた。
 理性が残ってた時は、明らかに成長しているそこにも衝撃を覚えて、若干腰が退けたんだけど。今はもうただ、ただ、欲しい。
「まだ、だ」
「え…?」
 入れて欲しくて精一杯股を広げたのだが、腿を掴まれて、狭められた。意味が解らないし、解ろうとする頭も残ってないので、抗議を込めて逞しくなった首筋に噛み付く。前は痛そうだからって止めたけど、今はもうそんな考えはない。したいと思った事をするだけだ。
 抗議のつもりで噛み付いたが、アクスに堪えた様子はなく。
 俺がナニを掴んでいた手に手が触れた。
「うぁっ」
 離されてなるものか、と握り込もうとしたら、俺のナニごと握り込まれた。
「あっ、いぃ、あんっ…そこ、気持ちぃ…」
 何をするのか解ったので、俺も手を開いて大きく握り直す。下になってるから、あんまり大きく腰を動かせないけど、アクスが動くのに合わせて、揺すった。
 手の中で、二人共出そうなのが解る。
「アクス…」
 名前を呼んで舌を突き出して強請れば、応えてくれた。
「っ!」
 声も出せないようなキスの最中に、二人して、ほぼ同時に射精する。
 俺の腹の上に、二人分の精子が飛び散って、出すもの出してすっきりした俺のはすっかり力をなくしてるのに、アクスのはまだ元気なようだった。
 俺は、地味にさっき焦らされたのが欲求不満だったりしたので、自分で足を持ち上げるようにして、できる限り目の前に晒してみた。意外と、体って曲がるもんだな。
「アクス…次は、こっち」
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