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26.山薔薇の色
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ずいぶんと重くなった荷車をひとまず、店壁沿いに止め、声をかける。
「赤さん」
「やぁ。いらっしゃい白さん」
「店前に荷車を止めといて良いか?」
「買い物の間だろ、構わんよ。で、今日は何合、おや、新顔さんだね…困った」
「?」
自分の顔を見て首を傾げる女将に、貴冬は何を困らせているのか変わらず同じように首を傾げた。
「黒さんはもういるんだよね」
女将の回答は更に貴冬の疑問を深める。
「氷冴尾と同じ長屋の者で貴冬というが」
「じゃあ冬さんだね。ん? 同じ長屋、冬…ああ。黒さんに聞いてるよお前さんがそうかい」
「木柴の事だ」
「ああ」
黒さんが誰なのかが解らないために、延々続くかに思われた貴冬の疑問が氷冴尾の囁きでようやく晴れた。
「それで、今日は何合だい?」
「いや、俵で一つだ」
「おや、そりゃありがたいね」
その後は、値段交渉に入ったので氷冴尾は一歩引いて見守った。
結局、まだ古米というほどではないが、これから新米の出始める時期のために売れ残りそうだった一俵を買ってくれるのなら勉強しようという話になり、当初の予定よりも安く買えたらしい。
別段声高に負けろと主張するでもないのに、よく下がるものだと感心しつつ、貴冬が支払いをしている間にさっさと俵を運び出す。
「氷冴尾。代わるから中に、女将が呼んでいる」
元々開けておいた位置に載せるため、紐を外していると、貴冬が出てきて言った。
「ああ」
答えて後を任せて店内に戻ると、
「あ、悪いね白さん。別に大したこっちゃないんだが」
そう言いながら側に来いと手招きされた。
「なんだ?」
近付いて、更に身を屈めて小柄な女将の口元に耳を寄せる。
「祝言は挙げないのかい?」
「…は?」
「黒さんから聞いてるよ。冬さんだろ? 白さんを追っかけてきたって」
「ああ…違うんだよ。あいつはそういうのじゃない」
「ん?」
「黒さんの思い違いだ」
氷冴尾は溜息を吐いて、話がそれだけならもう行くな、と店を出ていく。
数度瞬きをして、後を追うように表に出た女将は、
「またご贔屓にぃ」
と、定型的な挨拶をしつつ二人を見送った。
車を引く氷冴尾を、後ろから荷を支えて押しつつ貴冬が見つめている。
(やっぱ白さん…どうもおぼこやなぁ)
あんなに隠しもせずに熱を込めた視線を向けられているのに、いったい何が違うのだろうか。思い違いをしているのは確実に木柴ではなく氷冴尾の方だろう。
(ありゃ、黒さんの言う通り相当苦労するんじゃないかね冬さん)
女将は、始終氷冴尾の方に意識の向いていた貴冬の態度を思い返すと、何やら可哀想にさえ思えた。二人の事は、今日会った印象以外全て木柴から聞いた話でしか知らない。だが、話半分くらいに考えていた話が、存外的を射ていたのだと理解した。
(実際見たとこ悪い男でなし。白さんの方も勘違いはしてそうだが好いちゃいそうだし。白さんをあのまんまにしとくくらいなら冬さんとくっついた方が良いような気もするしねぇ…ここは婆ぁが出張って、っても、あたしもあんまり色恋にゃ向いてないからねぇ、下手につついて藪蛇なんて事になっちまっても困るやね)
とりあえず、貴冬の思いが氷冴尾に曲がって通じているらしい事くらいは木柴を通して伝えようかと決めた。のだが、今日、長屋単位で米を潤沢に買っていった結果、木柴が次に訪れたのは、職場の独り身を伴って来た十五日後だった。
一方。
女将がそんな事を考えているとは全く考えていない氷冴尾は、ぽつぽつと会話をしながらの帰路に少し苛立っていた。
(いつまで、ここにいるつもりなんだ)
突然現れて、いつの間にか淡々と生活基盤を整えて、まるでずっとここに居るように見える。だが、そうやって貴冬が有能さを示す度に、犬狼の里の事が頭を過ぎるのだ。
族長の傍流という血筋に、実務能力。そもそも、氷冴尾の世話役になっていたのも、上にも下にも信頼され、意見をまとめる能力がある事を買われていたからだろう。そして、そうした立場の者を氷冴尾は犬狼の里で貴冬以外に会っていない。
(戻らない訳にもいかないだろうに)
はじめは、自分がまともに暮らせているのを確認すれば、帰るものだと思っていた。だから、必要以上には関わらないようにして、楽しく生活しているのだと示せばいい、そう決めて動いた。だが、貴冬はそんな氷冴尾を見て安堵したように笑いはしたが、帰りはしなかった。それでも、気が済めば帰るだろう、と思ってそのままにしていた。
そして、日が過ぎ、月が過ぎようとしている。
(俺が言えばいいのか…)
長屋に着いた。荷を下ろしたり精算をしている喧騒に紛れて、自身の部屋に入った氷冴尾は、戸に背を預けながら溜息を吐いた。
犬狼の里にいた頃よりも一緒にいる時間は減っているはずなのに、丹野にいる間の方が貴冬の事を知る機会が多い。そうでなくとも、氷冴尾は彼に好意しか感じていなかった。今は、自分でも好きなのだろうと理解している。だからこそ、行き着くのだ。
(俺とは違う、里を放り出せるわけがない)
何度目か解らないが、いっそ追って来ないでくれれば、言わないでいてくれれば、と考えて、自分勝手な思考に嫌気が差す。
「はぁ…」
もう何度目かも解らない溜息を吐き、考えるのも動くのも億劫になって、足を洗ってさっさと寝てしまおうと上がり框に腰を下ろした。裸足の足を洗い桶に入れたところで、木戸の向こうから声をかけられる。
「氷冴尾。開けて良いか」
長屋でわざわざこんな声を掛けるのは隣の千寿恵と貴冬くらいである。氷冴尾も、千寿恵がそうするので隣の木戸を叩く事はあるが、木柴の家など無言で木戸を引くのがほとんどだ。まぁ、そもそも夏場の間は大概の家が木戸を開けたままにしていたせいという事もあるが。
「…おう」
本当は、開けるなと言いたい気もしたが、それでも口は肯定の返事をしていた。特に視線も向けずに足を洗う作業を続けていると、木戸を開け入ってくる足音がする。もっとも、足音は一歩入った所で止まり、木戸を閉める音を最後に、無音となった。
「?」
足を洗い終えて手拭いを片手に顔を上げれば、立ったままの貴冬が顔を真左に向けていた。昨夜使っただけの竈には、特に目をひくものがあるとは思えない。
「米ならその棚に置いといてくれ」
「え? ああ解った」
てっきり貴冬が手に持っている麻袋の件だと思って答えたが、反応が鈍い。傍らに手拭いを置いて、様子を伺ってみるが、氷冴尾には他に要件があるようには思えなかった。
「なぁ」
棚前の貴冬に声をかければ、弾かれたように振り返る。
「鋏あるか?」
「鋏?」
「ああ」
髪を切るやつだというのを伝えるつもりで、氷冴尾は自身の髪をつまみ上げる。
「切るのか?」
僅かに眉を寄せて、貴冬が惜しいという顔をする。
「いい加減潮時だと思ってな」
氷冴尾の『潮時』という言葉に、貴冬は肝がひやりとした。髪だけの事を言っているのではないと感じたからだ。
「前も言ったけど、上手くいかないとかお互い様だし。俺だっていつまでも気にしてない。もう今は楽しくやってる」
「ああ」
「いつまで丹野に居るつもりだ?」
身構える間もなく氷冴尾の問いかけが続いた。
「…いつ」
貴冬は、自分の顔がゆがむのを抑えられなかった。
「そう、だな…」
とはいえ、決めていた事はある。断られれば丹野を出る、という事だ。氷冴尾の方が出て行く事だけは避けたいのだ。ここで楽しそうに生活しているのを、邪魔したい訳ではない。
材木の販路は既に確立している。元々貴冬が担ったのは最初の窓口であって、虎猫の里だけでももう何の問題も無く取引できるだろう。今担っている仕事も、誰か代わりが居ないというほどのものではない。出ていこうと思えば多少の迷惑はかけるだろうが、問題というほどのものは無い。
「俺が、いらないと言うなら、何時でも」
出て行くから、氷冴尾は残れ、と言いかけた言葉は声にならなかった。
「赤さん」
「やぁ。いらっしゃい白さん」
「店前に荷車を止めといて良いか?」
「買い物の間だろ、構わんよ。で、今日は何合、おや、新顔さんだね…困った」
「?」
自分の顔を見て首を傾げる女将に、貴冬は何を困らせているのか変わらず同じように首を傾げた。
「黒さんはもういるんだよね」
女将の回答は更に貴冬の疑問を深める。
「氷冴尾と同じ長屋の者で貴冬というが」
「じゃあ冬さんだね。ん? 同じ長屋、冬…ああ。黒さんに聞いてるよお前さんがそうかい」
「木柴の事だ」
「ああ」
黒さんが誰なのかが解らないために、延々続くかに思われた貴冬の疑問が氷冴尾の囁きでようやく晴れた。
「それで、今日は何合だい?」
「いや、俵で一つだ」
「おや、そりゃありがたいね」
その後は、値段交渉に入ったので氷冴尾は一歩引いて見守った。
結局、まだ古米というほどではないが、これから新米の出始める時期のために売れ残りそうだった一俵を買ってくれるのなら勉強しようという話になり、当初の予定よりも安く買えたらしい。
別段声高に負けろと主張するでもないのに、よく下がるものだと感心しつつ、貴冬が支払いをしている間にさっさと俵を運び出す。
「氷冴尾。代わるから中に、女将が呼んでいる」
元々開けておいた位置に載せるため、紐を外していると、貴冬が出てきて言った。
「ああ」
答えて後を任せて店内に戻ると、
「あ、悪いね白さん。別に大したこっちゃないんだが」
そう言いながら側に来いと手招きされた。
「なんだ?」
近付いて、更に身を屈めて小柄な女将の口元に耳を寄せる。
「祝言は挙げないのかい?」
「…は?」
「黒さんから聞いてるよ。冬さんだろ? 白さんを追っかけてきたって」
「ああ…違うんだよ。あいつはそういうのじゃない」
「ん?」
「黒さんの思い違いだ」
氷冴尾は溜息を吐いて、話がそれだけならもう行くな、と店を出ていく。
数度瞬きをして、後を追うように表に出た女将は、
「またご贔屓にぃ」
と、定型的な挨拶をしつつ二人を見送った。
車を引く氷冴尾を、後ろから荷を支えて押しつつ貴冬が見つめている。
(やっぱ白さん…どうもおぼこやなぁ)
あんなに隠しもせずに熱を込めた視線を向けられているのに、いったい何が違うのだろうか。思い違いをしているのは確実に木柴ではなく氷冴尾の方だろう。
(ありゃ、黒さんの言う通り相当苦労するんじゃないかね冬さん)
女将は、始終氷冴尾の方に意識の向いていた貴冬の態度を思い返すと、何やら可哀想にさえ思えた。二人の事は、今日会った印象以外全て木柴から聞いた話でしか知らない。だが、話半分くらいに考えていた話が、存外的を射ていたのだと理解した。
(実際見たとこ悪い男でなし。白さんの方も勘違いはしてそうだが好いちゃいそうだし。白さんをあのまんまにしとくくらいなら冬さんとくっついた方が良いような気もするしねぇ…ここは婆ぁが出張って、っても、あたしもあんまり色恋にゃ向いてないからねぇ、下手につついて藪蛇なんて事になっちまっても困るやね)
とりあえず、貴冬の思いが氷冴尾に曲がって通じているらしい事くらいは木柴を通して伝えようかと決めた。のだが、今日、長屋単位で米を潤沢に買っていった結果、木柴が次に訪れたのは、職場の独り身を伴って来た十五日後だった。
一方。
女将がそんな事を考えているとは全く考えていない氷冴尾は、ぽつぽつと会話をしながらの帰路に少し苛立っていた。
(いつまで、ここにいるつもりなんだ)
突然現れて、いつの間にか淡々と生活基盤を整えて、まるでずっとここに居るように見える。だが、そうやって貴冬が有能さを示す度に、犬狼の里の事が頭を過ぎるのだ。
族長の傍流という血筋に、実務能力。そもそも、氷冴尾の世話役になっていたのも、上にも下にも信頼され、意見をまとめる能力がある事を買われていたからだろう。そして、そうした立場の者を氷冴尾は犬狼の里で貴冬以外に会っていない。
(戻らない訳にもいかないだろうに)
はじめは、自分がまともに暮らせているのを確認すれば、帰るものだと思っていた。だから、必要以上には関わらないようにして、楽しく生活しているのだと示せばいい、そう決めて動いた。だが、貴冬はそんな氷冴尾を見て安堵したように笑いはしたが、帰りはしなかった。それでも、気が済めば帰るだろう、と思ってそのままにしていた。
そして、日が過ぎ、月が過ぎようとしている。
(俺が言えばいいのか…)
長屋に着いた。荷を下ろしたり精算をしている喧騒に紛れて、自身の部屋に入った氷冴尾は、戸に背を預けながら溜息を吐いた。
犬狼の里にいた頃よりも一緒にいる時間は減っているはずなのに、丹野にいる間の方が貴冬の事を知る機会が多い。そうでなくとも、氷冴尾は彼に好意しか感じていなかった。今は、自分でも好きなのだろうと理解している。だからこそ、行き着くのだ。
(俺とは違う、里を放り出せるわけがない)
何度目か解らないが、いっそ追って来ないでくれれば、言わないでいてくれれば、と考えて、自分勝手な思考に嫌気が差す。
「はぁ…」
もう何度目かも解らない溜息を吐き、考えるのも動くのも億劫になって、足を洗ってさっさと寝てしまおうと上がり框に腰を下ろした。裸足の足を洗い桶に入れたところで、木戸の向こうから声をかけられる。
「氷冴尾。開けて良いか」
長屋でわざわざこんな声を掛けるのは隣の千寿恵と貴冬くらいである。氷冴尾も、千寿恵がそうするので隣の木戸を叩く事はあるが、木柴の家など無言で木戸を引くのがほとんどだ。まぁ、そもそも夏場の間は大概の家が木戸を開けたままにしていたせいという事もあるが。
「…おう」
本当は、開けるなと言いたい気もしたが、それでも口は肯定の返事をしていた。特に視線も向けずに足を洗う作業を続けていると、木戸を開け入ってくる足音がする。もっとも、足音は一歩入った所で止まり、木戸を閉める音を最後に、無音となった。
「?」
足を洗い終えて手拭いを片手に顔を上げれば、立ったままの貴冬が顔を真左に向けていた。昨夜使っただけの竈には、特に目をひくものがあるとは思えない。
「米ならその棚に置いといてくれ」
「え? ああ解った」
てっきり貴冬が手に持っている麻袋の件だと思って答えたが、反応が鈍い。傍らに手拭いを置いて、様子を伺ってみるが、氷冴尾には他に要件があるようには思えなかった。
「なぁ」
棚前の貴冬に声をかければ、弾かれたように振り返る。
「鋏あるか?」
「鋏?」
「ああ」
髪を切るやつだというのを伝えるつもりで、氷冴尾は自身の髪をつまみ上げる。
「切るのか?」
僅かに眉を寄せて、貴冬が惜しいという顔をする。
「いい加減潮時だと思ってな」
氷冴尾の『潮時』という言葉に、貴冬は肝がひやりとした。髪だけの事を言っているのではないと感じたからだ。
「前も言ったけど、上手くいかないとかお互い様だし。俺だっていつまでも気にしてない。もう今は楽しくやってる」
「ああ」
「いつまで丹野に居るつもりだ?」
身構える間もなく氷冴尾の問いかけが続いた。
「…いつ」
貴冬は、自分の顔がゆがむのを抑えられなかった。
「そう、だな…」
とはいえ、決めていた事はある。断られれば丹野を出る、という事だ。氷冴尾の方が出て行く事だけは避けたいのだ。ここで楽しそうに生活しているのを、邪魔したい訳ではない。
材木の販路は既に確立している。元々貴冬が担ったのは最初の窓口であって、虎猫の里だけでももう何の問題も無く取引できるだろう。今担っている仕事も、誰か代わりが居ないというほどのものではない。出ていこうと思えば多少の迷惑はかけるだろうが、問題というほどのものは無い。
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