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第一話 - 運命の出会い?

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「はい、皆さん、こんばんはぁ~。斎藤結乃です。
本日は、出ると話題になっている心霊スポットにやってきました~。すっごく怖いんですけど、噂は本当なのか確かめたいと思います。 というかマネージャーさんに無理矢理連れてこられました。早く帰りたいよ~」

「はい、OK!いったん止めます。」

「さっきの終盤のところカットしとけよ。」

「はい、了解です。ところで、専門家呼んでませんけど、本当に大丈夫ですか?」

「いらないいらない。有名な心霊スポットに来て斎藤が怖がってる画が撮れれば良いんだから。」

「あのぉ、マネージャーさん本当にここ入るんですか?私が怖がりなの知ってますよね?」

「最近、この手の動画よく見られてるんだから、試してみる価値はあるだろ。それに怖がってる方が可愛いと思ってくれる人も多いだろうし、ファンも増えるかもしれないじゃないか。手段を選んでる場合じゃないの分かってるのか?」

「うっ…でも、何かに憑りつかれたらどうするんですか?凄く雰囲気ありますよ…ここ…」

「そんなのある訳ないだろ。ファンを増やすために色々チャレンジしていこうって方針に納得してたよな?」

「それはそうですけど、嫌な予感がするというか…」

「すっごい怖がりなのに、カメラ回ると笑顔できてたよ。さすがだね。メイク、少し直しとくね。」

「あ、ありがとうございます。一応アイドルなので。」

冷や汗を拭いてもらいながら答えた斎藤結乃は、小さな事務所に入りアイドル活動を始めて4年。スタイルが良いのもあってグラビアの依頼はそれなりにあるもののアイドルとしてはコンサートを開いても小さな箱を埋めるのにも苦労するような鳴かず飛ばずの状態。
そんな現状を打破しようと瞑想中、今回の動画を企画したマネージャーと、スマホを構えているカメラマン兼雑用係と、メイク兼身の回りの世話係の3人と共に心霊現象が起こるとネット界隈で有名になっている心霊スポットへとやってきていた。

「そろそろ建物の中入っていくか。準備は良いか?バッテリー大丈夫か?メイクは?」
「大丈夫です。録画始めます。」
「はい、OKです。」

「ほんとのほんとにあそこに入るんですか?帰りましょうよ…」

泣きそうな顔で訴えるが、声に出さずに、さっさと行けと目で訴えながら、何度も建物の方を指すマネージャーを見て、しぶしぶ歩み始める結乃。
夜になっても蒸し暑い日にも関わらず、玄関に近づくにつれ寒気を感じ始める4人。先頭の結乃が館内を覗き込み、全員の顔にも緊張感が

バキッ
「きゃーーー!」
「ひゃーー!」
「うわっ!なんだ?」

「すみません…枝踏んだみたいです。」

「もぉ~…やめてくださいよ。心臓飛び出すかと思いましたよ。」

「まったく、気をつけろよ。ところで、出るって噂の部屋はどこなんだ?」

「すみません。えっと、そこの廊下を右に行った4つ目の部屋らしいです。」

「その部屋を避けて、少し見て帰れば良いんですよね?」

「そんな訳ないだろ。その部屋を目指すんだ。」

「分かりましたよぉ~…ここ絶対いますって…さっきからずっと背中はゾクゾクするし、脚も震えてるんですから…」

その部屋に行くしか帰らせてもらえないと諦めた結乃は誰に言うでもなく独り言のようにぶつぶつと小声で言いながら、真っ暗な廊下を手に持った小さなライトの灯りを頼りに進んでいく。

他の部屋の扉は開いている。というより扉そのものが壊れていたり、外れてしまっているのだが、出ると噂になっている部屋は扉が閉まっていた。まるで誰も入るなと拒絶しているようにも思える。

「ここ…ですよね。」

「はい、そこのはずです。」

「開けますよ…」

怖がりの結乃は当然として、霊感もなく心霊現象などまったく信じていない、動画の再生数稼げれば良いな程度の軽い気持ちで来ていた他の3人ですら、ただならぬ何かを感じて緊張した面持ちで顔を見合わせて頷き合う。

ガチャ…ギギギィ~…
嫌な軋み音を響かせながら開いていく扉。びくびくと怯えながら周囲を警戒しつつ部屋へと入っていく4人。

また来たのか。最近よく人が来るな。驚かせてやればまたすぐ帰るだろうけど。…ん?あの子可愛いな!これまで大勢やって来たけど、あんなに可愛い子は初めてだ。それにスタイルも良くてオッパイも大きい…

入ってくる4人を面倒くさそうに見て、斎藤結乃に良からぬ感情を抱き、この部屋を心霊スポットとして有名にしている元凶らしき存在。生前、部活にいそしみ、彼女など作っていては活躍できないという勝手思い込みから、童貞のまま死んでしまい、無念のあまり成仏できない残念な幽霊である。

あんな可愛い子とダブルデートで肝試しか?うらやま…けしからん…

腹いせに3人を驚かせてやろうと幽霊が3人に襲いかかるが…

スカッ
スカッ
スカッ

幽霊の手は3人をすり抜け空を切る。しかし、これをされた人のほとんどは悪寒がするらしく…

「今、ぞわっとした!何か居る?」
「私も身体の中を掴まれたような…嫌な感じが…」
「お前達もか…噂…まさか本当だったなんてことは…」

可愛い君はオッパイ揉んでやる~
ムニ…

「ひっ…きゃ~~~~~!!!!」

ん?ムニ?スカッじゃなくて?え?この娘、触れる? もみもみもみもみ…すげぇ~やわらか~…これがオッパイの揉み心地…

「撤収~!ここはやばい、皆外に出ろ!」

悪寒を感じた直後に、切羽詰まった悲鳴を聞いてパニック状態になった3人は脱兎のごとく逃げ出した。結乃も逃げようとしたのだが、胸を掴まれ…揉まれてしまっていたのと、恐怖のあまり脚に力が入らないのとで逃げ遅れてしまう。

はぁ…オッパイってこんなに柔らかくて揉み心地良いんだ…幸せな気持ちになる~…ずっと揉んでいたいかも…生きている間に揉みたかった…
もみもみもみもみ…もみもみもみもみ…

童貞のまま死に、幽霊になってから数年の間、大勢の人に触れようとするも誰1人として触れることができなかった。それが、こうして触れることができる人に出会い、久しぶりに人に触れる感触が、服も下着もすり抜け、生おっぱいを直接揉む感触。しかも可愛い女の子のボリュームたっぷりの胸…無我夢中で揉んでしまっていた。

「ちょっ…幽霊さん、やめてください…そんな胸ばっかり…エッチすぎます…んっ…はぁはぁ…」
う…うそ…こんなとこでこんなことされて気持ち良くなってきちゃってる?…そんなの…ダメなのに…



               --- 続く ---
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