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薔薇園とショタ
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▽
「ふーっ、スッキリ~」
いやあ、お城はトイレも綺麗なんだね。
たかがトイレ…と思うだろうけど本当に豪華で、さすがお城だと俺は感心しながら来た道を戻る……はずだった。
思い出したのだ。
「どこかにヒロインちゃんがいるはず…!!!」
お城がすごすぎて失念していた!
ヒロインちゃんの回想シーンで、舞踏会に来ているシーンがある。妹が何回も繰り返しこのムービーを見ていたから覚えていたが、ヒロインちゃんは実はなぜか舞踏会に来ていて、舞踏会で見たレイのことを思い出す…という感じだったと思う。
くそっ…まだあどけないヒロインちゃんを見れる重要な日だったのに!すっかり忘れてた!
まだ見ぬヒロインちゃんを探すため、俺はトオルの元へ戻ることを放棄して王城を歩き回ることにしたのだった。
***
「…ここどこ」
そりゃ、迷子になるよね。
自分は方向音痴じゃないと信じたい。確かにチルクレット家の屋敷では迷子になったことあるけど、その数倍の広さがあるこのお城でふらふらしてたら誰でも迷うに決まってるよね。
とりあえずあてもなく歩き続けていれば、だんだん話し声から遠ざかっているような気さえする。
大広間の警備で人が出ているのか、道を聞こうと探していたけど兵士の姿が全くない。てか人いない。
…やっちゃった? これやっちゃった?
王家の庭なのだろう。立派な薔薇園を目の前にして、俺はぞぞぞっと肝が冷えていくのを感じた。
それにしてもすごく大きな薔薇園だ。
きちんと手入れされているのが伺える何百本もの薔薇は優美に咲き誇っており、植え込みも青々としていた。薔薇の赤は暗くなり始めている中でも映えていた。
薔薇園の奥に噴水と少し休めるようなベンチを見つけた。
もうここから動かない方が賢明だろうと考えた俺はそこに向かうべく足を向けた。
大理石だろうか。近づいていくと、そのベンチも噴水も細かな装飾がしてある。
さすがお城だなぁ。
若干びくびくしながら座った。壊したらとんでもないことになりそうだ。
何もすることがないのでベンチに座って足をぶらんぶらんさせていると、目を伏せて座っている女性の像が目に映る。
これは王家に伝わる伝説の聖女だろうか? 女の人は優しそうに微笑んでいて、その笑顔に落ち込んでいた気持ちが癒される気がした。
トオルや母さまが何度も読んでくれた絵本。聖女様がいろんな人たちを癒しの力で助けるお話。
確かヒロインちゃんはその力を受け継いでいるはずだった…とゲームの設定を思い出した。
「アモール セルバーリット!……だっけ」
ヒロインちゃんが唱える癒しの呪文。
ヒロインちゃんに心酔している妹が何回も何回も唱えていた呪文だ。
魔法なんて、何回唱えたって梨華じゃあ絶対に使えないはずなのに。
やば、泣けてきた…。梨華、元気かなぁ…?俺がいなくてもちゃんとやれてるかなぁ…?
転生したとわかったときのあの孤独感と今の状況が重なって、心細さがMAXになってくる。
こういう時思い出したくないのに、突如、梨華の笑った顔や両親や友達との思い出が頭の中を駆け巡った。
ぼろぼろと大粒の涙がこぼれ落ちる。止めよう止めようと思っても無理だった。
無理だよ…。だって俺今六年生といったって小学生なんだもん…。小学生として生きることになっちゃったんだもん…。
「うぇぇ、…ひっく………」
誰もいない薔薇園に俺の泣き声が響いていた。
*
止まらない涙と一緒に何回目かのため息をついた、その時だった。
「ふぇ…?」
ガサガサッと茂みが揺れた。
何事かと思って顔を上げて音がした方向を見ると、そこにはレイ様によく似た黒髪の男の子が立っていた。
「だ、れ…?」
「お前こそ誰だ。どうして泣いている」
見た感じ同い年くらいだろうか…?
男の子は俺にズンズンと近寄ってくると、ハンカチを差し出した。
「ありがとう」
優しさが嬉しくて、笑顔になった。
ハンカチを両手で受け取る。
白いハンカチには小さな薔薇の刺繍が施してあり、いい匂いがした。
その男の子のおかげでやっと泣きやんだ俺。
顔を上げると男の子とバッチリ目が合った。
「ッ……」
「?」
レイ様にやっぱり似ている。が、レイ様じゃ無さそうだ。というかレイ様はこの男の子みたいな漆黒じゃなくて、ちゃんと紺だってわかるくらい青みが入った黒の髪だから違うな。
男の子は俺がハンカチを借りている間、何も言わず隣に座っていてくれた。
顔はしかめっ面で口調も厳しかったけど、中身はすごく優しい男の子だった。密かに俺はこんな男の子になりたいなと思った。
「ハンカチありがとう。洗って返すね」
「い、いい。そんな汚れたハンカチいらない」
「でも…。これ君のハンカチでしょ? なかったら困るよね? ちゃんと綺麗に洗って返すから大丈夫だよ」
「いい!じゃあそのままでいい!」
「えっ」
男の子は俺から強引にハンカチを奪い取った。
俺は驚いて固まっていたが、俺に気を使わないようにしてくれたんだなと思うとまた笑顔になった。
というか、この男の子なんでここに居るんだろう? 俺と一緒で迷子になっちゃったのかな?
「迷子になっちゃったんだ」
そうこぼすと男の子は納得したような顔をした。
「だと思った。今日は城にたくさんお前のような奴が来ているからな。こんなところに来るやつはいない」
「こんなところ?」
「この薔薇園にだ」
「綺麗なところだけどなぁ…」
「綺麗か…?」
そう男の子が尋ねてきたので俺は頷く。
「うん。薔薇がいっぱい咲いてて綺麗。うちにもお庭はあるけど、棘があるから薔薇は咲いてないんだ」
「そうか」と男の子は相槌を打ったきり黙り込んだでしまった。
なんか俺、いけないこといっただろうか…? 不安になって男の子を顔を見ると、男の子は意を決したように立って、薔薇に近づいた。
そしてあろうことかその薔薇を折った。
「いいの…?! それに棘が刺さるって…」
「こんなの痛くない」
そして薔薇を俺に差し出す。
「くれるの…?」
「いらないならいい」
「ううん!もらうよ!ありがとう」
真っ赤な一輪の薔薇。
俺のために棘も厭わずくれたんだと思うと、ささくれていた心にじんわりと温もりが灯った。
「ほんとにありがとう…」
俺はもう一度お礼を言った。
「お前が嬉しいんだったらいい」
男の子も優しく笑ってくれた。
「ふーっ、スッキリ~」
いやあ、お城はトイレも綺麗なんだね。
たかがトイレ…と思うだろうけど本当に豪華で、さすがお城だと俺は感心しながら来た道を戻る……はずだった。
思い出したのだ。
「どこかにヒロインちゃんがいるはず…!!!」
お城がすごすぎて失念していた!
ヒロインちゃんの回想シーンで、舞踏会に来ているシーンがある。妹が何回も繰り返しこのムービーを見ていたから覚えていたが、ヒロインちゃんは実はなぜか舞踏会に来ていて、舞踏会で見たレイのことを思い出す…という感じだったと思う。
くそっ…まだあどけないヒロインちゃんを見れる重要な日だったのに!すっかり忘れてた!
まだ見ぬヒロインちゃんを探すため、俺はトオルの元へ戻ることを放棄して王城を歩き回ることにしたのだった。
***
「…ここどこ」
そりゃ、迷子になるよね。
自分は方向音痴じゃないと信じたい。確かにチルクレット家の屋敷では迷子になったことあるけど、その数倍の広さがあるこのお城でふらふらしてたら誰でも迷うに決まってるよね。
とりあえずあてもなく歩き続けていれば、だんだん話し声から遠ざかっているような気さえする。
大広間の警備で人が出ているのか、道を聞こうと探していたけど兵士の姿が全くない。てか人いない。
…やっちゃった? これやっちゃった?
王家の庭なのだろう。立派な薔薇園を目の前にして、俺はぞぞぞっと肝が冷えていくのを感じた。
それにしてもすごく大きな薔薇園だ。
きちんと手入れされているのが伺える何百本もの薔薇は優美に咲き誇っており、植え込みも青々としていた。薔薇の赤は暗くなり始めている中でも映えていた。
薔薇園の奥に噴水と少し休めるようなベンチを見つけた。
もうここから動かない方が賢明だろうと考えた俺はそこに向かうべく足を向けた。
大理石だろうか。近づいていくと、そのベンチも噴水も細かな装飾がしてある。
さすがお城だなぁ。
若干びくびくしながら座った。壊したらとんでもないことになりそうだ。
何もすることがないのでベンチに座って足をぶらんぶらんさせていると、目を伏せて座っている女性の像が目に映る。
これは王家に伝わる伝説の聖女だろうか? 女の人は優しそうに微笑んでいて、その笑顔に落ち込んでいた気持ちが癒される気がした。
トオルや母さまが何度も読んでくれた絵本。聖女様がいろんな人たちを癒しの力で助けるお話。
確かヒロインちゃんはその力を受け継いでいるはずだった…とゲームの設定を思い出した。
「アモール セルバーリット!……だっけ」
ヒロインちゃんが唱える癒しの呪文。
ヒロインちゃんに心酔している妹が何回も何回も唱えていた呪文だ。
魔法なんて、何回唱えたって梨華じゃあ絶対に使えないはずなのに。
やば、泣けてきた…。梨華、元気かなぁ…?俺がいなくてもちゃんとやれてるかなぁ…?
転生したとわかったときのあの孤独感と今の状況が重なって、心細さがMAXになってくる。
こういう時思い出したくないのに、突如、梨華の笑った顔や両親や友達との思い出が頭の中を駆け巡った。
ぼろぼろと大粒の涙がこぼれ落ちる。止めよう止めようと思っても無理だった。
無理だよ…。だって俺今六年生といったって小学生なんだもん…。小学生として生きることになっちゃったんだもん…。
「うぇぇ、…ひっく………」
誰もいない薔薇園に俺の泣き声が響いていた。
*
止まらない涙と一緒に何回目かのため息をついた、その時だった。
「ふぇ…?」
ガサガサッと茂みが揺れた。
何事かと思って顔を上げて音がした方向を見ると、そこにはレイ様によく似た黒髪の男の子が立っていた。
「だ、れ…?」
「お前こそ誰だ。どうして泣いている」
見た感じ同い年くらいだろうか…?
男の子は俺にズンズンと近寄ってくると、ハンカチを差し出した。
「ありがとう」
優しさが嬉しくて、笑顔になった。
ハンカチを両手で受け取る。
白いハンカチには小さな薔薇の刺繍が施してあり、いい匂いがした。
その男の子のおかげでやっと泣きやんだ俺。
顔を上げると男の子とバッチリ目が合った。
「ッ……」
「?」
レイ様にやっぱり似ている。が、レイ様じゃ無さそうだ。というかレイ様はこの男の子みたいな漆黒じゃなくて、ちゃんと紺だってわかるくらい青みが入った黒の髪だから違うな。
男の子は俺がハンカチを借りている間、何も言わず隣に座っていてくれた。
顔はしかめっ面で口調も厳しかったけど、中身はすごく優しい男の子だった。密かに俺はこんな男の子になりたいなと思った。
「ハンカチありがとう。洗って返すね」
「い、いい。そんな汚れたハンカチいらない」
「でも…。これ君のハンカチでしょ? なかったら困るよね? ちゃんと綺麗に洗って返すから大丈夫だよ」
「いい!じゃあそのままでいい!」
「えっ」
男の子は俺から強引にハンカチを奪い取った。
俺は驚いて固まっていたが、俺に気を使わないようにしてくれたんだなと思うとまた笑顔になった。
というか、この男の子なんでここに居るんだろう? 俺と一緒で迷子になっちゃったのかな?
「迷子になっちゃったんだ」
そうこぼすと男の子は納得したような顔をした。
「だと思った。今日は城にたくさんお前のような奴が来ているからな。こんなところに来るやつはいない」
「こんなところ?」
「この薔薇園にだ」
「綺麗なところだけどなぁ…」
「綺麗か…?」
そう男の子が尋ねてきたので俺は頷く。
「うん。薔薇がいっぱい咲いてて綺麗。うちにもお庭はあるけど、棘があるから薔薇は咲いてないんだ」
「そうか」と男の子は相槌を打ったきり黙り込んだでしまった。
なんか俺、いけないこといっただろうか…? 不安になって男の子を顔を見ると、男の子は意を決したように立って、薔薇に近づいた。
そしてあろうことかその薔薇を折った。
「いいの…?! それに棘が刺さるって…」
「こんなの痛くない」
そして薔薇を俺に差し出す。
「くれるの…?」
「いらないならいい」
「ううん!もらうよ!ありがとう」
真っ赤な一輪の薔薇。
俺のために棘も厭わずくれたんだと思うと、ささくれていた心にじんわりと温もりが灯った。
「ほんとにありがとう…」
俺はもう一度お礼を言った。
「お前が嬉しいんだったらいい」
男の子も優しく笑ってくれた。
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