5 / 12
第5話
しおりを挟む
『おさんぽ亭』が晩御飯どきで混んでくる時間になると、なぜだか亀谷がそれ者には見えない服装でやってくるようになった。
『奴らがきたら連絡してほしい』と言われていることを忘れていたわけではなかったが、
「なんかな、ここの店のオムライスが前に吹っ飛ばしちまったけど美味そうだったんで」
と最初に来た時にそう言われ、身なりも整えて来ているしただの客なら別にいいかと、陽一は気を許してしまった。
そこから何日かに一回亀谷は現れるようになり、カウンターで雑談をしながら、オムライスやカツカレー、ミックスフライ定食などメニューを一個一個やっつけていくと言って食べに来ている。
そこまでされると、陽一も常連客扱いで亀谷が来ると歓待するまでになっていった。
ある日
「そう言えばな、俺の実家のかーちゃん病気になってなぁ」
と亀谷が唐揚げミックスを食べながら言い出した。
「へえ、どこが悪いんだ?」
「腎臓だって言うんだけどな、あれって透析?とかいうの2日にいっぺんやらねえとらしいんだ」
「ああ、聞いたことあるよ。大変だな」
他の注文を作りながら、陽一は耳を傾ける。
「俺そこまでになるまで知らなくてさ、弟が全部面倒見てたってこの間姉ちゃんから連絡きてな、俺にもなんかしろって言うんだけど、こんな家業じゃ顔も出せなくてな、金かなって思うわけだよ。それくらいしかできねえしなぁ」
透析のことはお客さんからも聞いたことがあった。
障害ということで、金銭的には多少は楽なのだろうが悪化した時の入院費や医療費もバカにはならないと聞く。
「年下の弟にばかり面倒かけちまって、情けねえなあって悩むわけだよ、こんな俺でもさ」
へへっと笑って、唐揚げのでかいのを口に放り込む。
「はひはははふふへえは」
「食ってから言え」
と陽一は笑うが、今の一言は陽一の胸にも少しだけ刺さった。弟にばかり面倒かけちまって…ということが。
「なあ、今度唐揚げの作り方教えてくれよ」
唐揚げ一個を飲み込んで、亀谷はそんなことを言い出した。
「店の味は門外不出なんだよ」
笑って断るが、
「ここの味をカミさんに教えて俺が家で食えれば、俺がここに来なくても良くなるだろ?それはお前にも得じゃねえか?」
へえ、結婚してるんだ…などと思いながら店の心配までしてくる亀谷に、さすがに裏があるんじゃあ…とは思ったが、話してみると話しやすい普通の人間だし楽しかったので
「うちの売上が減るだろ。来ないなんていうなよ、教えないでおくわ」
なんて冗談も出てくるようで、中々に心を許している感じだ。
「しかし弟といえば、お前の弟も中々だな」
食べ終わって、食後のコーヒーを飲みながら亀谷はタバコに火をつける、
「俺はあんたらの世界は全くわかんねえから、どんだけ中々なのかはわからないけど、そんなか?」
「ああ、すげえよ。最初に来た男と後から来た男はさ、俺らの世界では結構な有名人でな、あいつらが出てくるとぺんぺん草も生えねえって言われてるくらいの強い奴らなんだ」
オムライスを投げられてムッとしたり、後からチャラっときてチャラっとその場を収めた顔を思い出すが、とてもそうは見えなくて陽一は肩をすくめた。
「本当かぁ?」
「ほんとだって、それの側付き要因ったら結構なこったぞ、弟よぉ」
へえ…と小さい頃牛乳こぼしてギャーギャー泣いてる顔を思い浮かべると、とてもそんなところで生きてるとは思えない。
「ま、それが嘘でもほんとでも、ちゃんと自分で飯食ってりゃいいかな、俺は」
ーちょっと待っててなーと言って、出来上がったグラタンとミックスフライ定食をテーブル席へと持ってゆく陽一の背中を見つめて、亀谷は嫌な笑みを浮かべていた。
ーもう一押しだなぁー
実際亀谷には女房も弟もいない。
今回弟の組に世話になったことを当てつけて、この『兄貴』というプライドを揺さぶってやろうという魂胆だった。
「でな、」
戻った陽一はとりあえずオーダーが終わり、自分用のアイスコーヒーを入れて亀谷と一緒に飲み始める。
「この間の一件もな、お前が身内だってことで弟の組が金出して手打ちになったんだ。大したもんだろ?お前いい弟持ったな」
ーあ、俺が言うこっちゃねえかーと言ってゲラゲラと笑い、
「じゃ、ご馳走さん」
と5千円をカウンターに置いた。
「今お釣り出すから待ってろって」
陽一が慌ててレジへ向かうのを止めて、亀谷は
「釣りは今度食いにきた時の前払いだ」
となどと言って帰っていく。
ーまあ、それなら…ーと一応受け取って、メモをレジに入れておいた。
その帰っていった亀谷の食器を片付けながら、さっき言われた言葉を思い出す。
ー弟に面倒かけっぱなしっていうのもなー
さっきの話だと、和也の組が全面持ち出しで手打ちになったと言っていた。
自分が和也の身内だから、所属の組が責任を持ったということになるのだろうが、それは自分が弟の世話になっているという事になるのか…。
業界のことは業界の人間にしかわからないことも多いだろうから、そこは口を出さないようにと思ってはいるが、しかし…あんなどうしようもなさそうな亀谷ですら、家の事で弟の世話になるのは…と抵抗を感じている。
自分はこれでいいのか…という疑念が陽一の心に湧いてもおかしくはなかった。
「あれから兄貴はどうだ?」
ネットで組の備品を物色していた戸叶は、佐伯に問われ
「元気でやってますよ。ラインでしか話しませんけど、特に変わった様子もないし」
そう答えながら顔をあげ、なんかあるんすか?と逆に問う。
「いや、そういうわけじゃない。で、子供はいつ生まれるんだ?」
「来年の2月らしいっす。この分だと俺も顔くらい見られるかなって」
嬉しそうにニコニコして、戸叶はスマホに目を戻した。
画面には、水取りスポンジが並び今度こそ色だけのを買おうとムキになる。もうミッフィーはいいや。場が締まらない。
しかし佐伯はなんだか消えない胸騒ぎに悩まされている。
本家での話し合いでの亀谷の顔がどうしても消えず、ああいう顔をしている奴は、絶対に何かをするはずだという経験値が騒いでいる。
しかし、あの直後から涌谷を配置して店を張っても何も出ず、あれからもう10日も経った今でもなんの動きもないのだから、もう大丈夫なのだろうとは思う。思うのだが…。
そんなことを考えていた時不意に戸叶が
「ああ兄貴といえば…」
と、言い出した。
「なんか、『この間の件お前っていうか、お前の組に世話になったらしいな。後でちゃんと埋め合わせするからな』ってLINEきてたんすけど。なんのことなのか…」
スマホの画面を指でたどりながらラインを確認する。
佐伯はその言葉に違和感を感じた。
確かに戸叶はよその組のしのぎを邪魔した現場に居合わせたが、それを口にするような奴ではなく、しかも金で解決したことは戸叶には言っていない。
「ああ、もしかしたらあの日に俺が、あとはうちらでやるんでって言ったからかもな」
と、佐伯はそうは言ったが、陽一の言葉に埋め合わせという言葉があったということは、金が動いたことは察してるってことか…なぜ陽一がそれを知っている?と思い至った時に、胸のざわつきが大きくなった。
まさか…
「涌谷と福田と児島、ちょっと来てくれ」
急に佐伯が若いものを呼びつけるのに戸叶は不思議になりーなんすかーとスマホをポケットに仕舞い、やってきた若いのと一緒に佐伯の前に立つ。
「悪いんだけどな、涌谷は午前中、福田は昼から夕方、小島は夕方から、戸叶の兄貴の店に張り付いてくんねえか」
今まで涌谷は、ランダムに店に行っていた。もしもなにか尾崎の方で動いてるとしたら、どこかで見逃していたかもしれない。その隙を埋める調査が必要だった。
さっきの戸叶の話を聞く限り、自分の言葉かもしれないが、自分の胸騒ぎには従う癖がついている。
「え、もう大丈夫なんじゃ…」
戸叶が言うが、佐伯は
「多分としか言えないから、それを確証にしようや。悪いけど今3時だから福田、行ってくんねえかな」
と言って、福田に軽自動車の鍵を渡す。大学生の触れ込みで行くのであまりの高級車も疑われる。
「わかりました」
「あ、それとこの中の誰かが店に来たら、すぐに連絡してくれ」
と。尾崎、兎月、亀谷の3人の画像を転送し、福田を送り出した。
「あの…佐伯さん。兄貴なんかあるんすか?」
「まだわからんけどな。なんでもなければいいんだ。俺がちょっと納得しねえだけだから」
不安にさせないように腕を叩いて佐伯は再びソファに座る。
その傍で聞いていた姫木も顔をあげて、まあ座っとけと顎で戸叶に示す。
これから生まれてくる子を楽しみにしている兄貴に何かあったら…と言う漠然とした不安が戸叶に膨らみ、それを払拭するように再びスマホを取り出して備品の調達を再開した。
『奴らがきたら連絡してほしい』と言われていることを忘れていたわけではなかったが、
「なんかな、ここの店のオムライスが前に吹っ飛ばしちまったけど美味そうだったんで」
と最初に来た時にそう言われ、身なりも整えて来ているしただの客なら別にいいかと、陽一は気を許してしまった。
そこから何日かに一回亀谷は現れるようになり、カウンターで雑談をしながら、オムライスやカツカレー、ミックスフライ定食などメニューを一個一個やっつけていくと言って食べに来ている。
そこまでされると、陽一も常連客扱いで亀谷が来ると歓待するまでになっていった。
ある日
「そう言えばな、俺の実家のかーちゃん病気になってなぁ」
と亀谷が唐揚げミックスを食べながら言い出した。
「へえ、どこが悪いんだ?」
「腎臓だって言うんだけどな、あれって透析?とかいうの2日にいっぺんやらねえとらしいんだ」
「ああ、聞いたことあるよ。大変だな」
他の注文を作りながら、陽一は耳を傾ける。
「俺そこまでになるまで知らなくてさ、弟が全部面倒見てたってこの間姉ちゃんから連絡きてな、俺にもなんかしろって言うんだけど、こんな家業じゃ顔も出せなくてな、金かなって思うわけだよ。それくらいしかできねえしなぁ」
透析のことはお客さんからも聞いたことがあった。
障害ということで、金銭的には多少は楽なのだろうが悪化した時の入院費や医療費もバカにはならないと聞く。
「年下の弟にばかり面倒かけちまって、情けねえなあって悩むわけだよ、こんな俺でもさ」
へへっと笑って、唐揚げのでかいのを口に放り込む。
「はひはははふふへえは」
「食ってから言え」
と陽一は笑うが、今の一言は陽一の胸にも少しだけ刺さった。弟にばかり面倒かけちまって…ということが。
「なあ、今度唐揚げの作り方教えてくれよ」
唐揚げ一個を飲み込んで、亀谷はそんなことを言い出した。
「店の味は門外不出なんだよ」
笑って断るが、
「ここの味をカミさんに教えて俺が家で食えれば、俺がここに来なくても良くなるだろ?それはお前にも得じゃねえか?」
へえ、結婚してるんだ…などと思いながら店の心配までしてくる亀谷に、さすがに裏があるんじゃあ…とは思ったが、話してみると話しやすい普通の人間だし楽しかったので
「うちの売上が減るだろ。来ないなんていうなよ、教えないでおくわ」
なんて冗談も出てくるようで、中々に心を許している感じだ。
「しかし弟といえば、お前の弟も中々だな」
食べ終わって、食後のコーヒーを飲みながら亀谷はタバコに火をつける、
「俺はあんたらの世界は全くわかんねえから、どんだけ中々なのかはわからないけど、そんなか?」
「ああ、すげえよ。最初に来た男と後から来た男はさ、俺らの世界では結構な有名人でな、あいつらが出てくるとぺんぺん草も生えねえって言われてるくらいの強い奴らなんだ」
オムライスを投げられてムッとしたり、後からチャラっときてチャラっとその場を収めた顔を思い出すが、とてもそうは見えなくて陽一は肩をすくめた。
「本当かぁ?」
「ほんとだって、それの側付き要因ったら結構なこったぞ、弟よぉ」
へえ…と小さい頃牛乳こぼしてギャーギャー泣いてる顔を思い浮かべると、とてもそんなところで生きてるとは思えない。
「ま、それが嘘でもほんとでも、ちゃんと自分で飯食ってりゃいいかな、俺は」
ーちょっと待っててなーと言って、出来上がったグラタンとミックスフライ定食をテーブル席へと持ってゆく陽一の背中を見つめて、亀谷は嫌な笑みを浮かべていた。
ーもう一押しだなぁー
実際亀谷には女房も弟もいない。
今回弟の組に世話になったことを当てつけて、この『兄貴』というプライドを揺さぶってやろうという魂胆だった。
「でな、」
戻った陽一はとりあえずオーダーが終わり、自分用のアイスコーヒーを入れて亀谷と一緒に飲み始める。
「この間の一件もな、お前が身内だってことで弟の組が金出して手打ちになったんだ。大したもんだろ?お前いい弟持ったな」
ーあ、俺が言うこっちゃねえかーと言ってゲラゲラと笑い、
「じゃ、ご馳走さん」
と5千円をカウンターに置いた。
「今お釣り出すから待ってろって」
陽一が慌ててレジへ向かうのを止めて、亀谷は
「釣りは今度食いにきた時の前払いだ」
となどと言って帰っていく。
ーまあ、それなら…ーと一応受け取って、メモをレジに入れておいた。
その帰っていった亀谷の食器を片付けながら、さっき言われた言葉を思い出す。
ー弟に面倒かけっぱなしっていうのもなー
さっきの話だと、和也の組が全面持ち出しで手打ちになったと言っていた。
自分が和也の身内だから、所属の組が責任を持ったということになるのだろうが、それは自分が弟の世話になっているという事になるのか…。
業界のことは業界の人間にしかわからないことも多いだろうから、そこは口を出さないようにと思ってはいるが、しかし…あんなどうしようもなさそうな亀谷ですら、家の事で弟の世話になるのは…と抵抗を感じている。
自分はこれでいいのか…という疑念が陽一の心に湧いてもおかしくはなかった。
「あれから兄貴はどうだ?」
ネットで組の備品を物色していた戸叶は、佐伯に問われ
「元気でやってますよ。ラインでしか話しませんけど、特に変わった様子もないし」
そう答えながら顔をあげ、なんかあるんすか?と逆に問う。
「いや、そういうわけじゃない。で、子供はいつ生まれるんだ?」
「来年の2月らしいっす。この分だと俺も顔くらい見られるかなって」
嬉しそうにニコニコして、戸叶はスマホに目を戻した。
画面には、水取りスポンジが並び今度こそ色だけのを買おうとムキになる。もうミッフィーはいいや。場が締まらない。
しかし佐伯はなんだか消えない胸騒ぎに悩まされている。
本家での話し合いでの亀谷の顔がどうしても消えず、ああいう顔をしている奴は、絶対に何かをするはずだという経験値が騒いでいる。
しかし、あの直後から涌谷を配置して店を張っても何も出ず、あれからもう10日も経った今でもなんの動きもないのだから、もう大丈夫なのだろうとは思う。思うのだが…。
そんなことを考えていた時不意に戸叶が
「ああ兄貴といえば…」
と、言い出した。
「なんか、『この間の件お前っていうか、お前の組に世話になったらしいな。後でちゃんと埋め合わせするからな』ってLINEきてたんすけど。なんのことなのか…」
スマホの画面を指でたどりながらラインを確認する。
佐伯はその言葉に違和感を感じた。
確かに戸叶はよその組のしのぎを邪魔した現場に居合わせたが、それを口にするような奴ではなく、しかも金で解決したことは戸叶には言っていない。
「ああ、もしかしたらあの日に俺が、あとはうちらでやるんでって言ったからかもな」
と、佐伯はそうは言ったが、陽一の言葉に埋め合わせという言葉があったということは、金が動いたことは察してるってことか…なぜ陽一がそれを知っている?と思い至った時に、胸のざわつきが大きくなった。
まさか…
「涌谷と福田と児島、ちょっと来てくれ」
急に佐伯が若いものを呼びつけるのに戸叶は不思議になりーなんすかーとスマホをポケットに仕舞い、やってきた若いのと一緒に佐伯の前に立つ。
「悪いんだけどな、涌谷は午前中、福田は昼から夕方、小島は夕方から、戸叶の兄貴の店に張り付いてくんねえか」
今まで涌谷は、ランダムに店に行っていた。もしもなにか尾崎の方で動いてるとしたら、どこかで見逃していたかもしれない。その隙を埋める調査が必要だった。
さっきの戸叶の話を聞く限り、自分の言葉かもしれないが、自分の胸騒ぎには従う癖がついている。
「え、もう大丈夫なんじゃ…」
戸叶が言うが、佐伯は
「多分としか言えないから、それを確証にしようや。悪いけど今3時だから福田、行ってくんねえかな」
と言って、福田に軽自動車の鍵を渡す。大学生の触れ込みで行くのであまりの高級車も疑われる。
「わかりました」
「あ、それとこの中の誰かが店に来たら、すぐに連絡してくれ」
と。尾崎、兎月、亀谷の3人の画像を転送し、福田を送り出した。
「あの…佐伯さん。兄貴なんかあるんすか?」
「まだわからんけどな。なんでもなければいいんだ。俺がちょっと納得しねえだけだから」
不安にさせないように腕を叩いて佐伯は再びソファに座る。
その傍で聞いていた姫木も顔をあげて、まあ座っとけと顎で戸叶に示す。
これから生まれてくる子を楽しみにしている兄貴に何かあったら…と言う漠然とした不安が戸叶に膨らみ、それを払拭するように再びスマホを取り出して備品の調達を再開した。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
愛する者の腕に抱かれ、獣は甘い声を上げる
すいかちゃん
BL
獣の血を受け継ぐ一族。人間のままでいるためには・・・。
第一章 「優しい兄達の腕に抱かれ、弟は初めての発情期を迎える」
一族の中でも獣の血が濃く残ってしまった颯真。一族から疎まれる存在でしかなかった弟を、兄の亜蘭と玖蘭は密かに連れ出し育てる。3人だけで暮らすなか、颯真は初めての発情期を迎える。亜蘭と玖蘭は、颯真が獣にならないようにその身体を抱き締め支配する。
2人のイケメン兄達が、とにかく弟を可愛がるという話です。
第二章「孤独に育った獣は、愛する男の腕に抱かれ甘く啼く」
獣の血が濃い護は、幼い頃から家族から離されて暮らしていた。世話係りをしていた柳沢が引退する事となり、代わりに彼の孫である誠司がやってくる。真面目で優しい誠司に、護は次第に心を開いていく。やがて、2人は恋人同士となったが・・・。
第三章「獣と化した幼馴染みに、青年は変わらぬ愛を注ぎ続ける」
幼馴染み同士の凛と夏陽。成長しても、ずっと一緒だった。凛に片思いしている事に気が付き、夏陽は思い切って告白。凛も同じ気持ちだと言ってくれた。
だが、成人式の数日前。夏陽は、凛から別れを告げられる。そして、凛の兄である靖から彼の中に獣の血が流れている事を知らされる。発情期を迎えた凛の元に向かえば、靖がいきなり夏陽を羽交い締めにする。
獣が攻めとなる話です。また、時代もかなり現代に近くなっています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
愛され末っ子
西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。
リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。
(お知らせは本編で行います。)
********
上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます!
上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、
上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。
上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的
上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン
上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。
てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。
(特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。
琉架の従者
遼(はる)琉架の10歳上
理斗の従者
蘭(らん)理斗の10歳上
その他の従者は後々出します。
虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。
前半、BL要素少なめです。
この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。
できないな、と悟ったらこの文は消します。
※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。
皆様にとって最高の作品になりますように。
※作者の近況状況欄は要チェックです!
西条ネア
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる