83 / 107
8章
第53.5話 じゅんびうんどうは たいせつ(後編)
しおりを挟む
翌朝……。
まだ空気が肌寒い中、ドワーフたちは仮の宿営所から出てきた。
ぞろぞろと持ち場へと向かう。
それを止めたのは、俺だった。
「みんな、ちょっと待ってくれ」
「何アルか、大魔王様?」
何事かとメーリンがやってきた。
「朝からいきなり仕事をするのは、むしろ効率が悪いと思うんだ。特に高所での作業は危険度が増す」
「だから、より厳しく気を付けるアル」
俺はゆっくりと首を振った。
「いや、それだけじゃダメだ。起きたばかりの身体は動かないからね。それに1人が怪我をしたら、それを運び出すために人手が必要だろ? そうすると、仕事が止まってしまう。その方が効率が悪いんじゃないかな?」
「うっ……。確かにアル」
「だから、時間をかけずに、身体をほぐす方法があるといったら」
「そんな方法がアルのか?」
おお! とメーリンは目を輝かせる。
どうやら、俺が垂らした餌に食いついたらしい。
「ダイチお兄ちゃーん」
やって来たのは、村の子どもたちだった。
ぞろぞろと集まってくる。
まだ眠たいのだろう。
欠伸をしたり、しきりに目を擦ったりしている子どももいた。
「よしよし。子どもたちも集まったな」
「子どもたちまで……。何をするアルか?」
「ふふん……。体操だ」
「体操?」
「よし。まずは伸びの運動からだ。大きく手を上に上げて」
俺は空へ向かって両手を大きく伸ばす。
ドワーフたちは戸惑いながら、子どもたちが楽しそうに、俺に倣った。
「手を伸ばす時に、大きく深呼吸だ。次は腕を振って、膝の曲げ伸ばし」
「な、なんか間抜けアル」
「おもしろーい!」
笑い声が響いた。
「今度は大きく腕を回す。肩の力を抜いて、はい、今度は反対回し」
「お! なんか身体の筋が伸びていく感じがしてきたアル」
「ぶんぶーん!」
お……。
少しは効果が出てきたかな。
メーリンの他のドワーフも戸惑いながら、俺の動きについてくる。
皆もそろそろ実感し始めたのだろう。
「はい。次は胸を反らす運動。腕を振って、反らす」
「ぐげ! ぐきっていったアル」
「キャハハハハ!」
「次は身体を横に曲げる運動。メーリン、身体が硬いぞ」
「ううううるさいアル。私は実務担当アルよ」
「メーリンお姉ちゃん、全然曲がってないよ」
次の身体を前後に曲げる運動も、メーリンは全然曲がらない。
それを見て、村の子どもたちにからかわれていた。
ドワーフは総じて、屈伸運動が苦手のようだ。
筋肉が付きすぎているからかな。
でも、メーリンは多分運動不足だろ。
もうわかったと思うけど、今やっているのは、ラジオ体操だ。
久しぶりにやってみたけど、覚えているものだな。
小学校の6年間、ずっとやらされていたし。
そりゃ覚えるか。
「はあ、はあ、はあ……」
メーリンの息が荒い。
額には汗が浮かんでいた。
ラジオ体操って結構真面目にやると息が切れるものだけど、メーリンには覿面に効いたらしいな。
「はい。最後は深呼吸……」
大きく深呼吸する。
息を整え、ラジオ体操は終わった。
「これで終了。みんな、どうかな?」
「軽い運動だっていったアル。こんなに激しい運動してたら、働く前にバテちゃうアルよ」
ついに最後には腰砕けになり、倒れたメーリンが抗議の声を上げる。
どんだけ運動不足だったんだ、メーリン。
とはいえ、ドワーフたちが疲れることもなく、むしろ軽く汗を掻いた事によって身体がうまくほぐれたようだ。
「よーし。みんなにスタンプカードを渡すぞ。ラジオ体操1回に付き、1回スタンプを押すぞ。30個集まったら、ミセスの作ったお菓子が貰えるからな」
「「「やった!」」」
子どもたちが木の皮で作ったスタンプカードに手を伸ばす。
そこに俺は、自作のスタンプを押していった。
我ながら、なかなかの出来だと自負している。
「これ、なに?」
「犬?」
「いや、狸だろ?」
猫だよ! わかりにくくて、ごめんな!
「よーし。みんな、身体は温まったアルな」
「「「おおおおおおおお!!」」」
ドワーフもやる気満々だ。
早速、今日の作業を始めた。
以来、城壁工事の事故は減っていった。
ラジオ体操は村とドワーフに浸透し、朝の定番となったのだ。
日本のものが異世界で役立つなんてことは、よく漫画や小説ではあるけど、こんなの初めてだ。
少しずつそういうのを増やしていくのも、悪くないかもな。
~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~
今でもラジオ体操って、学校でやるのかなあ、と思いながら書いた回。
まだ確定ではないのですが、
諸般の事情で第1、2章部分を大幅に改訂しようと思ってます。
こちらの話は一応領地もののお話なのですが、
村に入るまで10話以上かかっていて、常々遅いかなっと思ってまして。
その懸念をもう少し圧縮する形で、修正したいと考えています
(全体の話ががらりと変わるのではなく、時系列をもう少し見やすいようにしようというのが狙いです)。
今のままが好きという方には申し訳ないのですが、
コピーをとっていただくなりしてもらって、対応いただければ幸いです。
ただ予定は未定でして。
いつ作業を始めるか、まだ自分でもわかってません。
後日は後書きや活動報告などで報告するので、よろしくお願いします。
まだ空気が肌寒い中、ドワーフたちは仮の宿営所から出てきた。
ぞろぞろと持ち場へと向かう。
それを止めたのは、俺だった。
「みんな、ちょっと待ってくれ」
「何アルか、大魔王様?」
何事かとメーリンがやってきた。
「朝からいきなり仕事をするのは、むしろ効率が悪いと思うんだ。特に高所での作業は危険度が増す」
「だから、より厳しく気を付けるアル」
俺はゆっくりと首を振った。
「いや、それだけじゃダメだ。起きたばかりの身体は動かないからね。それに1人が怪我をしたら、それを運び出すために人手が必要だろ? そうすると、仕事が止まってしまう。その方が効率が悪いんじゃないかな?」
「うっ……。確かにアル」
「だから、時間をかけずに、身体をほぐす方法があるといったら」
「そんな方法がアルのか?」
おお! とメーリンは目を輝かせる。
どうやら、俺が垂らした餌に食いついたらしい。
「ダイチお兄ちゃーん」
やって来たのは、村の子どもたちだった。
ぞろぞろと集まってくる。
まだ眠たいのだろう。
欠伸をしたり、しきりに目を擦ったりしている子どももいた。
「よしよし。子どもたちも集まったな」
「子どもたちまで……。何をするアルか?」
「ふふん……。体操だ」
「体操?」
「よし。まずは伸びの運動からだ。大きく手を上に上げて」
俺は空へ向かって両手を大きく伸ばす。
ドワーフたちは戸惑いながら、子どもたちが楽しそうに、俺に倣った。
「手を伸ばす時に、大きく深呼吸だ。次は腕を振って、膝の曲げ伸ばし」
「な、なんか間抜けアル」
「おもしろーい!」
笑い声が響いた。
「今度は大きく腕を回す。肩の力を抜いて、はい、今度は反対回し」
「お! なんか身体の筋が伸びていく感じがしてきたアル」
「ぶんぶーん!」
お……。
少しは効果が出てきたかな。
メーリンの他のドワーフも戸惑いながら、俺の動きについてくる。
皆もそろそろ実感し始めたのだろう。
「はい。次は胸を反らす運動。腕を振って、反らす」
「ぐげ! ぐきっていったアル」
「キャハハハハ!」
「次は身体を横に曲げる運動。メーリン、身体が硬いぞ」
「ううううるさいアル。私は実務担当アルよ」
「メーリンお姉ちゃん、全然曲がってないよ」
次の身体を前後に曲げる運動も、メーリンは全然曲がらない。
それを見て、村の子どもたちにからかわれていた。
ドワーフは総じて、屈伸運動が苦手のようだ。
筋肉が付きすぎているからかな。
でも、メーリンは多分運動不足だろ。
もうわかったと思うけど、今やっているのは、ラジオ体操だ。
久しぶりにやってみたけど、覚えているものだな。
小学校の6年間、ずっとやらされていたし。
そりゃ覚えるか。
「はあ、はあ、はあ……」
メーリンの息が荒い。
額には汗が浮かんでいた。
ラジオ体操って結構真面目にやると息が切れるものだけど、メーリンには覿面に効いたらしいな。
「はい。最後は深呼吸……」
大きく深呼吸する。
息を整え、ラジオ体操は終わった。
「これで終了。みんな、どうかな?」
「軽い運動だっていったアル。こんなに激しい運動してたら、働く前にバテちゃうアルよ」
ついに最後には腰砕けになり、倒れたメーリンが抗議の声を上げる。
どんだけ運動不足だったんだ、メーリン。
とはいえ、ドワーフたちが疲れることもなく、むしろ軽く汗を掻いた事によって身体がうまくほぐれたようだ。
「よーし。みんなにスタンプカードを渡すぞ。ラジオ体操1回に付き、1回スタンプを押すぞ。30個集まったら、ミセスの作ったお菓子が貰えるからな」
「「「やった!」」」
子どもたちが木の皮で作ったスタンプカードに手を伸ばす。
そこに俺は、自作のスタンプを押していった。
我ながら、なかなかの出来だと自負している。
「これ、なに?」
「犬?」
「いや、狸だろ?」
猫だよ! わかりにくくて、ごめんな!
「よーし。みんな、身体は温まったアルな」
「「「おおおおおおおお!!」」」
ドワーフもやる気満々だ。
早速、今日の作業を始めた。
以来、城壁工事の事故は減っていった。
ラジオ体操は村とドワーフに浸透し、朝の定番となったのだ。
日本のものが異世界で役立つなんてことは、よく漫画や小説ではあるけど、こんなの初めてだ。
少しずつそういうのを増やしていくのも、悪くないかもな。
~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~
今でもラジオ体操って、学校でやるのかなあ、と思いながら書いた回。
まだ確定ではないのですが、
諸般の事情で第1、2章部分を大幅に改訂しようと思ってます。
こちらの話は一応領地もののお話なのですが、
村に入るまで10話以上かかっていて、常々遅いかなっと思ってまして。
その懸念をもう少し圧縮する形で、修正したいと考えています
(全体の話ががらりと変わるのではなく、時系列をもう少し見やすいようにしようというのが狙いです)。
今のままが好きという方には申し訳ないのですが、
コピーをとっていただくなりしてもらって、対応いただければ幸いです。
ただ予定は未定でして。
いつ作業を始めるか、まだ自分でもわかってません。
後日は後書きや活動報告などで報告するので、よろしくお願いします。
0
お気に入りに追加
1,253
あなたにおすすめの小説
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?
N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、
生まれる世界が間違っていたって⁇
自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈
嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!!
そう意気込んで転生したものの、気がついたら………
大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い!
そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!!
ーーーーーーーーーーーーーー
※誤字・脱字多いかもしれません💦
(教えて頂けたらめっちゃ助かります…)
※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
【魔力商人】の僕は異世界を商売繫盛で成り上がる~追放で海に捨てられた為、海上ギルド建てたら実力も売上も波に乗って異世界最強に~
きょろ
ファンタジー
飛ぶ鳥を落とす勢いで、たちまち一目を置かれる存在となったギルド【フレイムナイツ】
この剣と魔法の異世界では、数多の冒険者達が日々活躍していた。
基本は4人編成のパーティから始まるが、ランクや実績を重ねたパーティは人数を増やし、自分達でギルド経営をする事が多い。
この世界では、10歳になると全ての人間が“職種適正”を受け、その適正で【剣士】や【魔法使い】といった職種が決まる。そうして、決まった職種と生まれ持った魔力を合わせて冒険者となる人が多い。
そんな中で、パーティ結成から1年しか経たないにも関わらず、その確かな実力で頭角を現してきたギルド……フレイムナイツー。
ギルドには【剣士】【魔法使い】【ヒーラー】【タンク】等の花形の職種が当然メインだが、ギルド経営となるとその他にも【経営】【建設】【武器職人】等々のサポート職種もとても重要になってくる。
フレイムナイツのマスターで剣士の『ラウギリ・フェアレーター』
彼を含めた、信頼できる幼馴染み4人とパーティ結成したのが全ての始まり―。
ラウギリの目標は異世界一の最強ギルドを築き上げる事。
実力も仲間も手に入れ、どんどん成長していくラウギリとその仲間達が織り成す怒涛の異世界成り上がりストーリー!!
………ではなく、
「無能で役立たずなお前はもういらねぇ!俺のギルドの邪魔だ!消え失せろッ!」
「え……そんな……嘘だよね……?僕達は幼馴染みで……ここまで皆で頑張ってきたのに……!」
「頑張ったのは“私達”ね!【商人】のアンタは何もしていない!仕方なくお世話してあげてたのよ。アンタはもう要らないの」
信じて疑わなかったラウギリと幼馴染達……。仲間達から突如お荷物扱いされ、挙句にギルド追放で海のど真ん中に放り棄てられた【商人】担当、『ジル・インフィニート』のお話――。
「そういえば……ギルドって沢山あるけど、この“海”には1つも無いよね……」
役立たずと捨てられたジルであったが、開花した能力と商才で1からギルドを立ち上げたら何故か実力者ばかり集まり、気が付いたら最強勢力を誇る異世界No.1のギルドになっちゃいました。
婚約破棄された人魚に蛙と融合した武術家、剣を抜けない最強剣士に追放された聖女から訳アリ悪役令嬢までその他諸々……。
変わり者だが実力者揃いのジルのギルドは瞬く間に異世界を揺るがす程の存在となり、国の護衛から魔王軍との戦いまで、波乱万丈な日々がジル達を迎える―。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる