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2nd season 第二章
116 現実
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荒野をひた走る一人の男。
衣服は返り血に汚れ、携えた剣の刃はこぼれ、男が通ってきた道が如何に過酷なものだったかが伺える。
だが、満身創痍の肉体とは裏腹に、今尚その瞳は使命感に溢れ、ただただ、己がゆく道を見据えていた。
男は神殿配達人。
懐の革袋の中、大切にしまった一通の手紙を届ける。
ただその為だけに命を燃やす。
男は手紙の中身を知らない。
その一通が国の趨勢を司るものか、或いは遠く離れた恋人に、変わらぬ想いを伝えるものか。
どちらでも構わない。
その内容はなんであれ、男は必ず届けるのだ。
何故なら男は『神殿配達人』なのだから・・・。
などという事を思っていた頃が俺にもありました。
うん、たぶんね?子供の頃見た西部劇?もちろんあっちの世界で?その影響だと思うんだ。
「郵便馬車を襲うのは連邦犯罪だっ!」
みたいな?
国の趨勢を左右する火急の一通?
んなもん毎日飛び交ってたまるかっ!
「と、いうわけで、郵便事業、あっさり改変します」
「何が『というわけ』なのかわかんないけどどうすんの?」
「こうします」
【手紙の部:500g以内】
・神殿郵便 銅貨一枚(局留め・預かり通知なし)
・通知郵便 銅貨二枚(局留め・預かり通知有り・都市部のみ)
・速達郵便 銀貨一枚(翌々日までに配達人が届けるが、都市部の郵便カード所持者宛のみが対象)
・特級郵便 金貨一枚(配達人に空きがある場合のみ受領。郵便カード所持者宛に即座に出発し、最短で届ける)
【荷物の部:局留め・都市部は預かり通知有り】
・神殿小包 銅貨五枚(30cm x 30cm x 30cmの木箱)
・神殿大包 銀貨一枚(60cm x 60cm x 60cmの木箱)
・神殿商荷 銀貨五枚 (180cm x 120cm x 120cmの木箱)
「んー・・・安くなったのか高くなったのかわかりません」
「配達人の仕事を劇的に減らして、全体に安く、使いやすい値段に変えたんだ」
「なるほど・・・急ぎの手紙以外は配達人が配らないのか」
「そう。商家の本支店間なんて、局留めで一日置きに取りに来るようなスタイルで、安いほうが普及するだろうし、個人相手なら通知は欲しい。でも、本当に急ぐ手紙って、国かギルドくらいのもんでしょ?今んとこ?」
「これなら配達人増やす必要ないわね?」
「ふふふ、ところが増やすんですよシリアくん!」
「えっ、なんで?」
「サービスエリアを拡大します」
「でも配達人確保できなくて悩んでたじゃない?」
「ワタクシッ秘策を考えましたっ!なのでちょっとニェリーザさんとヴァルダークさん拉致ってギルド本部行ってくる」
~~~~~
「ふむ・・・猊下。猊下のお考えになっている神殿郵便?ですか?、それが世の役に立つという事は非常によくわかる。だが・・・高レベル冒険者を『貸し出し』では無く『引き抜き』させて欲しいというのは、ギルドにとってダメージでしか無い。それはおわかり頂けるでしょう?」
王都ギルド本部。
アポなし突撃にも関わらず、教皇の肩書と千キロの彼方にいるはずのギルマスが二名も同行しているという事態に、本部長はじめ幹部会の面々と交渉のテーブルに着くことが出来た。
「そうですね・・・ホルジス様に指名されたとはいえ、ご覧の通り若輩の身、政治的な腹芸は好みません。直球でお話させて頂きましょう」
ゴクリッ
ホルジス様の名をチラつかせ、傍らには『ホルジスの使徒』の刻印を持つニェリーザ。
幹部会の面々に緊張が走る。
「まず、話の主旨は二つ。我々の引き抜きがさしたるダメージにはならないという点と、その些細なダメージに対する補填についてです。それにはまず、神殿が高レベル冒険者に何をさせようとしているかを知って頂くべきでしょう、こちらを御覧ください」
目配せされたヴァルダークが、活版で印刷された神殿郵便のメニュー表を全員に配る。
「このサービス・メニューの中の2つ、『速達』と『特級』を担当する配達人、それがわれわれが高レベル冒険者に求める役割です。その2つが無い場合は、神殿内で荷物の移動が関の山、つまり、日々返り血を浴びるような危険な職務では無く、LVによる身体能力を活かした、圧倒的な脚力が欲しいのですよ。とはいえ、お預かりするのは大切な手紙。国家間の密書という事もありえるでしょう。故に、どうしても『貸し出された人材』では依頼主が納得しない」
「何故それが引き抜きのダメージにならないと?」
「我々が欲しいのは上昇志向の強い生え抜きでは無い。結婚を期に引退して、収入は減っても安定した暮らしを望む者。日々成長し続ける後進と競い合うことに疲れ始め、そろそろ一線を退きたいと考えるものの、都合よく地方ギルマスのイスが手に入れられない者。そういった、放っておけば辞めてゆく存在こそが、我らの求める人材なのです」
「ふむ・・・確かに、縁を切るには惜しいが、ギルマスのイスを用意したくとも空きが無い・・・という事は往々にしてある。だが、かと言って、聖教国一国に肩入れしすぎるのは、やはりマズイですな」
「因みに、配達人の雇用条件は月に金貨5枚、更に三日の休日があります」
「金貨五枚!?・・・・その、休日とは?」
「文字通り、休みの日です。月に三日は仕事をしない日を与えます」
「ふむ・・・その条件であれば、むしろ現役のギルマスが後進にイスを譲り、神殿で働きたいと言うやもしれませんな」
怪訝そうな視線がヴァルダークさんに注がれる。
「私は教皇となる以前、一介の冒険者としてそこのヴァルダークさんに大変お世話になりました。故に、教皇となった今日もヴァルダークさんの顔を潰すような真似はしたくない。だから本気で、冒険者ギルドとは支え合う良い関係であり続けたいのです。その為のご提案が主旨の二つ目。メニューの中の『速達』と『大包』、どうでしょう?ギルド間の利用に限り、銅貨一枚でご提供するというのは?」
「・・・すまない。もう少し詳しく説明頂けるだろうか?そもそも我々はこの『郵便』というものが今ひとつ理解しきれておりませぬゆえ」
「そうですね。例えばです。ここ、王都のギルドにこんな依頼が入ったとしましょう。『聖教国にしかいない、ピンクボアの肉を100kg、10日後の晩餐会で使いたい。金に糸目はつけん』もしも郵便が無ければ断るより他ない依頼ですが、速達を一通、聖都のギルマスにでも送れば、数日のうちにピンクボアが届きます。・・・・・が、この速達を格安で利用できるという最大のメリットはそんなものじゃない。本部長殿、先月のエルダーサの依頼件数、ご存知ですか?」
「いえ、存じませんな」
「聖都の件数は?」
「そちらも存じません」
「ふむ。看板は同じでも、互いが何をやっているのかは知らない。危ういとは・・・思いませんか?」
「だが、我らはそれでもずっと一つの組織としてやってこれている」
「勿論です。だが、明日が昨日までと同じとは限らない。何しろ、聖教の教皇が一日にして入れ替わる世の中ですから・・・10日に一度でも、近況の報を伝え合う。それだけでも、随分と安心できるのでは無いですか?」
「・・・まっ、確かに」
「無論、我らもこの提案をゴリ押ししようとは思わない。先にもお伝えしたように、冒険者ギルドとは友好でありたいのです。ですが、配達人の増員にご協力頂けるなら、王都と聖都だけでは無い、エルダーサのような地方都市を網羅し、世界各国を結ぶ郵便網、それを構築する用意が、神殿にはあります。足りないのは配達人だけなのです」
「ふむ・・・」
「なにぶん急なお話ですので、今日の所は一旦ここで持ち帰りましょう。皆様でご相談頂き、結論出ましたらお知らせ下さい。私は千キロの彼方に戻りますが、速達をお使い頂ければ、翌々日には届きます。交渉中も特別料金でご利用頂けるよう、現場には通しておきますので」
本部長から協調の意思が伝えられたのは五日後の事だった。
衣服は返り血に汚れ、携えた剣の刃はこぼれ、男が通ってきた道が如何に過酷なものだったかが伺える。
だが、満身創痍の肉体とは裏腹に、今尚その瞳は使命感に溢れ、ただただ、己がゆく道を見据えていた。
男は神殿配達人。
懐の革袋の中、大切にしまった一通の手紙を届ける。
ただその為だけに命を燃やす。
男は手紙の中身を知らない。
その一通が国の趨勢を司るものか、或いは遠く離れた恋人に、変わらぬ想いを伝えるものか。
どちらでも構わない。
その内容はなんであれ、男は必ず届けるのだ。
何故なら男は『神殿配達人』なのだから・・・。
などという事を思っていた頃が俺にもありました。
うん、たぶんね?子供の頃見た西部劇?もちろんあっちの世界で?その影響だと思うんだ。
「郵便馬車を襲うのは連邦犯罪だっ!」
みたいな?
国の趨勢を左右する火急の一通?
んなもん毎日飛び交ってたまるかっ!
「と、いうわけで、郵便事業、あっさり改変します」
「何が『というわけ』なのかわかんないけどどうすんの?」
「こうします」
【手紙の部:500g以内】
・神殿郵便 銅貨一枚(局留め・預かり通知なし)
・通知郵便 銅貨二枚(局留め・預かり通知有り・都市部のみ)
・速達郵便 銀貨一枚(翌々日までに配達人が届けるが、都市部の郵便カード所持者宛のみが対象)
・特級郵便 金貨一枚(配達人に空きがある場合のみ受領。郵便カード所持者宛に即座に出発し、最短で届ける)
【荷物の部:局留め・都市部は預かり通知有り】
・神殿小包 銅貨五枚(30cm x 30cm x 30cmの木箱)
・神殿大包 銀貨一枚(60cm x 60cm x 60cmの木箱)
・神殿商荷 銀貨五枚 (180cm x 120cm x 120cmの木箱)
「んー・・・安くなったのか高くなったのかわかりません」
「配達人の仕事を劇的に減らして、全体に安く、使いやすい値段に変えたんだ」
「なるほど・・・急ぎの手紙以外は配達人が配らないのか」
「そう。商家の本支店間なんて、局留めで一日置きに取りに来るようなスタイルで、安いほうが普及するだろうし、個人相手なら通知は欲しい。でも、本当に急ぐ手紙って、国かギルドくらいのもんでしょ?今んとこ?」
「これなら配達人増やす必要ないわね?」
「ふふふ、ところが増やすんですよシリアくん!」
「えっ、なんで?」
「サービスエリアを拡大します」
「でも配達人確保できなくて悩んでたじゃない?」
「ワタクシッ秘策を考えましたっ!なのでちょっとニェリーザさんとヴァルダークさん拉致ってギルド本部行ってくる」
~~~~~
「ふむ・・・猊下。猊下のお考えになっている神殿郵便?ですか?、それが世の役に立つという事は非常によくわかる。だが・・・高レベル冒険者を『貸し出し』では無く『引き抜き』させて欲しいというのは、ギルドにとってダメージでしか無い。それはおわかり頂けるでしょう?」
王都ギルド本部。
アポなし突撃にも関わらず、教皇の肩書と千キロの彼方にいるはずのギルマスが二名も同行しているという事態に、本部長はじめ幹部会の面々と交渉のテーブルに着くことが出来た。
「そうですね・・・ホルジス様に指名されたとはいえ、ご覧の通り若輩の身、政治的な腹芸は好みません。直球でお話させて頂きましょう」
ゴクリッ
ホルジス様の名をチラつかせ、傍らには『ホルジスの使徒』の刻印を持つニェリーザ。
幹部会の面々に緊張が走る。
「まず、話の主旨は二つ。我々の引き抜きがさしたるダメージにはならないという点と、その些細なダメージに対する補填についてです。それにはまず、神殿が高レベル冒険者に何をさせようとしているかを知って頂くべきでしょう、こちらを御覧ください」
目配せされたヴァルダークが、活版で印刷された神殿郵便のメニュー表を全員に配る。
「このサービス・メニューの中の2つ、『速達』と『特級』を担当する配達人、それがわれわれが高レベル冒険者に求める役割です。その2つが無い場合は、神殿内で荷物の移動が関の山、つまり、日々返り血を浴びるような危険な職務では無く、LVによる身体能力を活かした、圧倒的な脚力が欲しいのですよ。とはいえ、お預かりするのは大切な手紙。国家間の密書という事もありえるでしょう。故に、どうしても『貸し出された人材』では依頼主が納得しない」
「何故それが引き抜きのダメージにならないと?」
「我々が欲しいのは上昇志向の強い生え抜きでは無い。結婚を期に引退して、収入は減っても安定した暮らしを望む者。日々成長し続ける後進と競い合うことに疲れ始め、そろそろ一線を退きたいと考えるものの、都合よく地方ギルマスのイスが手に入れられない者。そういった、放っておけば辞めてゆく存在こそが、我らの求める人材なのです」
「ふむ・・・確かに、縁を切るには惜しいが、ギルマスのイスを用意したくとも空きが無い・・・という事は往々にしてある。だが、かと言って、聖教国一国に肩入れしすぎるのは、やはりマズイですな」
「因みに、配達人の雇用条件は月に金貨5枚、更に三日の休日があります」
「金貨五枚!?・・・・その、休日とは?」
「文字通り、休みの日です。月に三日は仕事をしない日を与えます」
「ふむ・・・その条件であれば、むしろ現役のギルマスが後進にイスを譲り、神殿で働きたいと言うやもしれませんな」
怪訝そうな視線がヴァルダークさんに注がれる。
「私は教皇となる以前、一介の冒険者としてそこのヴァルダークさんに大変お世話になりました。故に、教皇となった今日もヴァルダークさんの顔を潰すような真似はしたくない。だから本気で、冒険者ギルドとは支え合う良い関係であり続けたいのです。その為のご提案が主旨の二つ目。メニューの中の『速達』と『大包』、どうでしょう?ギルド間の利用に限り、銅貨一枚でご提供するというのは?」
「・・・すまない。もう少し詳しく説明頂けるだろうか?そもそも我々はこの『郵便』というものが今ひとつ理解しきれておりませぬゆえ」
「そうですね。例えばです。ここ、王都のギルドにこんな依頼が入ったとしましょう。『聖教国にしかいない、ピンクボアの肉を100kg、10日後の晩餐会で使いたい。金に糸目はつけん』もしも郵便が無ければ断るより他ない依頼ですが、速達を一通、聖都のギルマスにでも送れば、数日のうちにピンクボアが届きます。・・・・・が、この速達を格安で利用できるという最大のメリットはそんなものじゃない。本部長殿、先月のエルダーサの依頼件数、ご存知ですか?」
「いえ、存じませんな」
「聖都の件数は?」
「そちらも存じません」
「ふむ。看板は同じでも、互いが何をやっているのかは知らない。危ういとは・・・思いませんか?」
「だが、我らはそれでもずっと一つの組織としてやってこれている」
「勿論です。だが、明日が昨日までと同じとは限らない。何しろ、聖教の教皇が一日にして入れ替わる世の中ですから・・・10日に一度でも、近況の報を伝え合う。それだけでも、随分と安心できるのでは無いですか?」
「・・・まっ、確かに」
「無論、我らもこの提案をゴリ押ししようとは思わない。先にもお伝えしたように、冒険者ギルドとは友好でありたいのです。ですが、配達人の増員にご協力頂けるなら、王都と聖都だけでは無い、エルダーサのような地方都市を網羅し、世界各国を結ぶ郵便網、それを構築する用意が、神殿にはあります。足りないのは配達人だけなのです」
「ふむ・・・」
「なにぶん急なお話ですので、今日の所は一旦ここで持ち帰りましょう。皆様でご相談頂き、結論出ましたらお知らせ下さい。私は千キロの彼方に戻りますが、速達をお使い頂ければ、翌々日には届きます。交渉中も特別料金でご利用頂けるよう、現場には通しておきますので」
本部長から協調の意思が伝えられたのは五日後の事だった。
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