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私の「日常」は彼と共に
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私がすぐに振り向くと、りょーくんは上原さんの胸ぐらを掴んでいる。
「ちょっとりょーくん!いきなり怒ってどうしたの?!」
私が慌ててりょーくんのシャツの腰部分を引っ張ったら彼が
「ここ誰の家だよ?! 家具や家電も最新ので新品のやつばっかり置いてるけど生活感全くないし!」
と、私に言い放った。
「え?!」
りょーくんに言われて私も初めて気が付いた。
綺麗なキッチンのカウンターには、デパ地下で売られているようなくらい綺麗なお惣菜がお皿に盛り付けて置かれてあって……
間取りの広い部屋にセンスのある家具や新品の家電が設置されているのに人が実際住んで生活している雰囲気は全くない。まるでモデルルームのお部屋みたいだ。
(え……これはどういう……?)
私も意味が分からず上原さんの方を向くと
「俺から亮輔への、20歳のプレゼントだよ」
彼は単純明快な答えを私達にニコニコ顔で口にした。
「「は?!」」
当然の事ながら、りょーくんと私同時に声が出る。
「えっと……このお部屋での食事がって事ですか?」
それでもなんとか質問しようと搾り出してみたけど
「そんなわけないでしょ」
と、上原さんからニコニコ顔で返された。
「ちゃんとどういうことか説明しろよ!」
りょーくんもかなりパニックなのだと思う。だって私それ以上にパニックなのだから。
「えー? だって笠原家なんてこの部屋がいくつも入るくらいデカいじゃん。大したことないよこんなプレゼント」
「だからってまさかこの部屋ごと俺にくれるってどうかしてんだろ?!」
「へ、部屋??」
今度は私がビックリ!!
(このお部屋丸ごとがりょーくんのお誕生日プレゼント??!)
上原さんもりょーくんも主語がないから、まさかプレゼントの中身がマンションの部屋そのものだなんて思ってもみなかった。
「その代わり、可愛い彼女と二人で仲良く住んでね。俺はちょうど1つ上の階に住んでいるから、お互い喧嘩したり何かあったらいつでも連絡してね♪ 今朝みたいに飛んで来てあげる」
「いやいやいやいやマジで意味が分からないって!」
「いいからいいから」
戸惑う私達を「いいから」の言葉で黙らせ、オシャレなダイニングテーブルの椅子に座らされた。
上原さんはキッチンのカウンターに置いていた料理をそこへ次々と並べる。
「これはね、俺が以前から計画してたことなんだ。
亮輔は今までずっと辛い思いをしてきてて、1人暮らし始める時だって大変だっただろう?今回は本当に久しぶりだったけど、またいつ亮輔の体がおかしくなるかわからない。
毎回俺が駆けつければいいけど、なかなかそういうわけにもいかないから、俺の下の部屋も契約しておいて20歳になったら亮輔にプレゼントするつもりだったんだよ」
「「えっ……」」
「一応言っておくけど、突然こんなことを思い付いて実行したっていうわけじゃなくて、4年半前から計画してたことだから。
実は今朝亮輔にいつもより早く出勤してもらおうとしたのはこの件を話そうと思っていたからだよ。別に22日の当日に明かして亮輔に鍵を手渡す段取りでも良かったんだけどさぁ、昨日一昨日と朝香さんとラブラブに過ごしてる延長で渡した方が亮輔も喜ぶんじゃないかと思ってね」
上原さんはニコニコ顔でそこまで話すと「召し上がれ」と私達に食事を勧める。
「いただきます……」
「4年半前に部屋を契約って、店長がこのマンションに引っ越した時期と同じじゃないか」
よっぽどお腹が空いていたのか、私の「いただきます」を遮るようにバクバクと食べ物を口に入れながらりょーくんが上原さんに訊ねる。
「そうだよ♪ 最初から俺の部屋とこの部屋を2つとも買ってたんだ。亮輔に見せたのが4年半経ったこのタイミングだっただけで♪」
「ご自分の持ち物とはいえ20代の若い上原さんがマンションの部屋2つ所有って……やっぱり凄い……」
「はあああああ……店長は考え方が伯父さんと一緒だな、相変わらず」
呆れ顔になったりょーくんだけど上原さんは真面目な顔つきだ。
「そりゃ、息子なんだから親父と考え似るのは当たり前さ。
特に亮輔は俺にとって大事な従弟であり家族みたいなものだと思っているからね」
「店長……」
「明後日で亮輔は20歳だ。これから1人で生きて行こうと思えばできるのかもしれない。でも思春期に受けたショックは大人になっても必ずついて回るから……だから俺のそばに住まわせてあげたかったんだよ。
あまり高い階だと何かの拍子で飛び降りる可能性もあるんじゃないかって不安があったけど、今はもう俺よりも適任者が亮輔のそばに存在しているから、もうそこまで心配する必要はないとも考えているよ」
上原さんはニッコリ微笑みながら私の方を向き、話を続ける。
「村川朝香さん、申し訳ないんだけど亮輔と一緒に住んであげてほしい。ここなら君の働いてる珈琲店から少し離れてしまうけど、駅は逆に近くなるから通学は少し便利になるしさ。
亮輔は見た目はこんなだけど、凄く心の弱くて繊細な子なんだ。出来る範囲でいいから亮輔と仲良くして支えてあげて下さい」
「えっと……」
正直な話、上原さんからのこのお誘いは嬉しい。確かにさっきまでりょーくんと「ずっと一緒に居よう」なんて話をしていたから。
とはいえ急にそれが現実的に可能になるなんて、頭が追いつかない。
「その代わり、今住んでいる朝香さんのアパートの部屋は3月末までの契約にさせてね。
これから大学始まって荷造りを早急に出来ないだろうから、半年かけてゆっくり荷物を移動させて部屋を綺麗に片付けしてくれればと思う」
「あ……えっと……」
「アパートの契約は3月末まで」という上原さんの提案でフッと頭に思い浮かんだのは、ファミレスで上原さんから受け取ったお金の封筒だ。
確かにお金の他には値引きに関する明細が入っていたんだけど、りょーくんのお誕生日プレゼントと約半年分の家賃と光熱費や生活費を充分に賄える金額と言い換えても差し支えない額でもあった。
「突然こんな事を願い出て申し訳ありません。ですがどうか、亮輔の事をよろしくお願いします」
私の返事を待つ前に上原さんから頭を下げられてしまった。
そうされるともう私は何も反論できなくなってしまって……
ーーー
『ありがとう。やはり俺の予想した通り、君はとても心の優しい人だね。
俺は常に忙しい身でそれこそ色んな人に会う機会が多いんだけど、何故か俺と出逢う人に悪い人間が居ないんだ。実際亮輔が仲良くしていた女の子達は誰一人このコンビニに来た事ないし。だから君を一目見て「凄く良い子だ」って気付いたよ』
ーーー
(あのお金もマンションに住むお願いをするのも、私が初めてコンビニで上原さんと会ったあの瞬間から計画されていた事だったんだ……私が今までりょーくんと触れ合ってきた女性と違うって察したから)
あの日上原さんが私に微笑み顔で言っていた言葉も同時に思い出した。
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
と、私は上原さんに向かって深々と頭を下げた。
「ちょっとりょーくん!いきなり怒ってどうしたの?!」
私が慌ててりょーくんのシャツの腰部分を引っ張ったら彼が
「ここ誰の家だよ?! 家具や家電も最新ので新品のやつばっかり置いてるけど生活感全くないし!」
と、私に言い放った。
「え?!」
りょーくんに言われて私も初めて気が付いた。
綺麗なキッチンのカウンターには、デパ地下で売られているようなくらい綺麗なお惣菜がお皿に盛り付けて置かれてあって……
間取りの広い部屋にセンスのある家具や新品の家電が設置されているのに人が実際住んで生活している雰囲気は全くない。まるでモデルルームのお部屋みたいだ。
(え……これはどういう……?)
私も意味が分からず上原さんの方を向くと
「俺から亮輔への、20歳のプレゼントだよ」
彼は単純明快な答えを私達にニコニコ顔で口にした。
「「は?!」」
当然の事ながら、りょーくんと私同時に声が出る。
「えっと……このお部屋での食事がって事ですか?」
それでもなんとか質問しようと搾り出してみたけど
「そんなわけないでしょ」
と、上原さんからニコニコ顔で返された。
「ちゃんとどういうことか説明しろよ!」
りょーくんもかなりパニックなのだと思う。だって私それ以上にパニックなのだから。
「えー? だって笠原家なんてこの部屋がいくつも入るくらいデカいじゃん。大したことないよこんなプレゼント」
「だからってまさかこの部屋ごと俺にくれるってどうかしてんだろ?!」
「へ、部屋??」
今度は私がビックリ!!
(このお部屋丸ごとがりょーくんのお誕生日プレゼント??!)
上原さんもりょーくんも主語がないから、まさかプレゼントの中身がマンションの部屋そのものだなんて思ってもみなかった。
「その代わり、可愛い彼女と二人で仲良く住んでね。俺はちょうど1つ上の階に住んでいるから、お互い喧嘩したり何かあったらいつでも連絡してね♪ 今朝みたいに飛んで来てあげる」
「いやいやいやいやマジで意味が分からないって!」
「いいからいいから」
戸惑う私達を「いいから」の言葉で黙らせ、オシャレなダイニングテーブルの椅子に座らされた。
上原さんはキッチンのカウンターに置いていた料理をそこへ次々と並べる。
「これはね、俺が以前から計画してたことなんだ。
亮輔は今までずっと辛い思いをしてきてて、1人暮らし始める時だって大変だっただろう?今回は本当に久しぶりだったけど、またいつ亮輔の体がおかしくなるかわからない。
毎回俺が駆けつければいいけど、なかなかそういうわけにもいかないから、俺の下の部屋も契約しておいて20歳になったら亮輔にプレゼントするつもりだったんだよ」
「「えっ……」」
「一応言っておくけど、突然こんなことを思い付いて実行したっていうわけじゃなくて、4年半前から計画してたことだから。
実は今朝亮輔にいつもより早く出勤してもらおうとしたのはこの件を話そうと思っていたからだよ。別に22日の当日に明かして亮輔に鍵を手渡す段取りでも良かったんだけどさぁ、昨日一昨日と朝香さんとラブラブに過ごしてる延長で渡した方が亮輔も喜ぶんじゃないかと思ってね」
上原さんはニコニコ顔でそこまで話すと「召し上がれ」と私達に食事を勧める。
「いただきます……」
「4年半前に部屋を契約って、店長がこのマンションに引っ越した時期と同じじゃないか」
よっぽどお腹が空いていたのか、私の「いただきます」を遮るようにバクバクと食べ物を口に入れながらりょーくんが上原さんに訊ねる。
「そうだよ♪ 最初から俺の部屋とこの部屋を2つとも買ってたんだ。亮輔に見せたのが4年半経ったこのタイミングだっただけで♪」
「ご自分の持ち物とはいえ20代の若い上原さんがマンションの部屋2つ所有って……やっぱり凄い……」
「はあああああ……店長は考え方が伯父さんと一緒だな、相変わらず」
呆れ顔になったりょーくんだけど上原さんは真面目な顔つきだ。
「そりゃ、息子なんだから親父と考え似るのは当たり前さ。
特に亮輔は俺にとって大事な従弟であり家族みたいなものだと思っているからね」
「店長……」
「明後日で亮輔は20歳だ。これから1人で生きて行こうと思えばできるのかもしれない。でも思春期に受けたショックは大人になっても必ずついて回るから……だから俺のそばに住まわせてあげたかったんだよ。
あまり高い階だと何かの拍子で飛び降りる可能性もあるんじゃないかって不安があったけど、今はもう俺よりも適任者が亮輔のそばに存在しているから、もうそこまで心配する必要はないとも考えているよ」
上原さんはニッコリ微笑みながら私の方を向き、話を続ける。
「村川朝香さん、申し訳ないんだけど亮輔と一緒に住んであげてほしい。ここなら君の働いてる珈琲店から少し離れてしまうけど、駅は逆に近くなるから通学は少し便利になるしさ。
亮輔は見た目はこんなだけど、凄く心の弱くて繊細な子なんだ。出来る範囲でいいから亮輔と仲良くして支えてあげて下さい」
「えっと……」
正直な話、上原さんからのこのお誘いは嬉しい。確かにさっきまでりょーくんと「ずっと一緒に居よう」なんて話をしていたから。
とはいえ急にそれが現実的に可能になるなんて、頭が追いつかない。
「その代わり、今住んでいる朝香さんのアパートの部屋は3月末までの契約にさせてね。
これから大学始まって荷造りを早急に出来ないだろうから、半年かけてゆっくり荷物を移動させて部屋を綺麗に片付けしてくれればと思う」
「あ……えっと……」
「アパートの契約は3月末まで」という上原さんの提案でフッと頭に思い浮かんだのは、ファミレスで上原さんから受け取ったお金の封筒だ。
確かにお金の他には値引きに関する明細が入っていたんだけど、りょーくんのお誕生日プレゼントと約半年分の家賃と光熱費や生活費を充分に賄える金額と言い換えても差し支えない額でもあった。
「突然こんな事を願い出て申し訳ありません。ですがどうか、亮輔の事をよろしくお願いします」
私の返事を待つ前に上原さんから頭を下げられてしまった。
そうされるともう私は何も反論できなくなってしまって……
ーーー
『ありがとう。やはり俺の予想した通り、君はとても心の優しい人だね。
俺は常に忙しい身でそれこそ色んな人に会う機会が多いんだけど、何故か俺と出逢う人に悪い人間が居ないんだ。実際亮輔が仲良くしていた女の子達は誰一人このコンビニに来た事ないし。だから君を一目見て「凄く良い子だ」って気付いたよ』
ーーー
(あのお金もマンションに住むお願いをするのも、私が初めてコンビニで上原さんと会ったあの瞬間から計画されていた事だったんだ……私が今までりょーくんと触れ合ってきた女性と違うって察したから)
あの日上原さんが私に微笑み顔で言っていた言葉も同時に思い出した。
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
と、私は上原さんに向かって深々と頭を下げた。
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