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猫みたいな目で伝えたら
木崎馨に会いに行く
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恵里子から「思いのまま突っ走りなさい」と言われてしまったらもう、燿太はその気にならざるを得なくなり……
「すみません恵里子さん、ボクこれから行かなきゃいけないところがあって」
また深々と頭を下げ、「恵里子と今から飲み食いする事が完全に出来なくなった」という内容を謝った。
「いいのいいの。また今度奢ってもらう。マグカップは無事手に入ったし、次回はうちの近くのカフェにでも行ってさ。スイーツ食べましょ♪ いつでも待ってるわ」
恵里子は明るい声で「埋め合わせはいつでも構わない」と燿太に告げる。
「ありがとうございます恵里子さん」
燿太は顔をあげ彼女の目を見てお礼を言うと
「でもさ、燿ちゃん。今からどこへ行くの?」
「えっ?」
明るい声ではあるものの、恵里子が不敵な笑みを浮かべている事に気付く。
「燿ちゃんは今からその新しい恋に向かって突っ走るつもりなのよね? でも、その恋の対象が今現在どこへ移動しているのかよく知らないんじゃない?」
「!!」
(ボクが好きな人がスズさんの先輩って、なんで恵里子さんは知ってるんだろう)
ここ最近燿太の心の中は「丸出し」の「バレバレ」らしいから、メイク直しに行くと言ってイベント会場を駆け出していった時に恵里子はピンときたのかもしれない。
(メイク直しの対象が初対面じゃないどころか、片想いしてる相手とバレていたのだとしたら……)
そこまで気付いた段階で、燿太の顔から血の気が引き
「もしかして恵里子さん……さっきスズさんと会ってた時にボクの恋の話をしてしまったんじゃあ」
頭の中で最悪な予想を立ててみると
「やだわぁ~、言うわけないじゃないっ。だってスズちゃんは『うとうと屋さん』を箱ごと好きだった子よ? 燿ちゃんのリアルなんて知りたいと思ってないし興味ないし」
と、恵里子はサラッと言い返したので
「そうですか……」
と、燿太は胸を撫で下ろす。
(さっき恵里子さん……「スズさんが『コウさんの未来が明るいものであるといいな』って言ってた」なんて話をボクにしてきたから。だからてっきり)
撫で下ろす時に当てた手から心臓の速い鼓動を感じ取る。燿太はそれを抑えようと当てた手をスリスリと動かしてみせたのだが
「でもまぁ、燿ちゃんの想い人がそんだけ身近なんだもん。バレるのは時間の問題だったりしてね~うふふふふ♡」
「ぐぅぅ」
恵里子が意地悪な発言をするから、燿太はそのスリスリをもうしばらく続けなければならなくなった。
「ま、それは冗談として……燿ちゃんが今から向かうべき場所を教えてあげましょっ!
さっきスズちゃんから行き先聞いて、めちゃくちゃビックリしたんだから」
「ぐぅぅ」になった燿太を見下ろしながら、恵里子は得意げな表情でスマホを取り出し……
「えっ……この場所って」
「プライベートな話だから、聞き出すにはちょっとテクニックが要るんだからね? もちろん『あらあらスズちゃんも先輩さんも大変ねぇ~』って労いの言葉も忘れずに」
地図アプリを開くとそこには、マンション名と建物外観の画像が表示されており
「嘘でしょ?! あのマンションにまだ住んでるの?!」
馨が半同棲生活をしていた……あのマンションに褐色肌のいけ好かない男が恥も知らず住んだままでいる事にただただビックリする。
(元カノと2年住んでたマンションから動かないって……相当気に入り っていたのか?)
目を丸くしている燿太に、恵里子は「ふぅん」と意味深な頷きをして
「スズちゃんの話だと、先輩と仲良くしてた頃は低層階の部屋だったらしいわね。
今はその男、若い女と住んでるんだけど女の実家が太いからってお金出してもらえて36階に住んでるんですってよ」
と燿太に教える。
「さっ……36階って、樹の部屋のすぐ下っ!!」
これはもう平常心では居られなかった。
「ね、なんたる偶然か……って話よね。でもまぁ逸木のすぐ下っていうのもねぇ~しかもあのマンション結構人気あるのに、まさかそんな階がたまたま空いてたなんて……ねぇ」
一方恵里子はニヤニヤが止まらないようだ。あのタワマンは恵里子の中学の同級生である樹が住んでいる上に恵里子の住まいのご近所なのだ。
「恵里子さん……何か知ってるんですか?」
なんだかんだいって恵里子は53歳の主婦である。結婚して30年もあのエリアに住んでいるのだから、あのタワマンにまつわる噂は実際住んでいる逸木よりも知ってるのだろう。
燿太は冷や汗を垂らしながらおずおずと訊いてみたのだが
「うふふふふ~♡ ちょっとこれは言えないわねぇ~♡」
と、恵里子は妖しく笑うのみ。燿太にはそれ以上教えてくれなかった。
「ま、そんなわけだから。燿ちゃんファイッティ~ン!
もちろんさっきのビールや走りで酔いが回ってないか気をつけながらね♪」
恵里子は何故か韓国風の応援言葉を言い、更に優しく気遣う。
(韓国ドラマにまたハマり始めてるのかなぁ恵里子さん)
以前より恵里子は「ストレス溜まると韓国ドラマいっぱい観る」と言っていたので、昨日帰宅してすぐに面白いドラマを見つけて視聴を始めたのかもしれない。
「はい、酔いは完全に冷めてるので大丈夫です。
明るい未来を掴んできます!」
照れ臭いが、スズの言葉を借りながら恵里子に宣言し……それから
「では恵里子さん、行ってきます」
背を向けてエスカレーターを降りる。
「行ってらっしゃい、良い報告待ってるからね」
背中から聞こえた恵里子の声は別れ際まで明るく、そして温かい。
(母親みたいだし、お姉さんみたいだし……それからお節介な近所のオバサンみたいだ)
今夜会う約束を交わさなかった木崎馨に会いに行けるのは、紛れもなくお節介オバサンの功績であるし
(でもそれがまた心地良いなぁ)
女性向け風俗店の従業員と客として出会えたこの縁をまだまだ大事にしていきたいと、燿太は心の中で恵里子に何度も何度も感謝したのだった。
「すみません恵里子さん、ボクこれから行かなきゃいけないところがあって」
また深々と頭を下げ、「恵里子と今から飲み食いする事が完全に出来なくなった」という内容を謝った。
「いいのいいの。また今度奢ってもらう。マグカップは無事手に入ったし、次回はうちの近くのカフェにでも行ってさ。スイーツ食べましょ♪ いつでも待ってるわ」
恵里子は明るい声で「埋め合わせはいつでも構わない」と燿太に告げる。
「ありがとうございます恵里子さん」
燿太は顔をあげ彼女の目を見てお礼を言うと
「でもさ、燿ちゃん。今からどこへ行くの?」
「えっ?」
明るい声ではあるものの、恵里子が不敵な笑みを浮かべている事に気付く。
「燿ちゃんは今からその新しい恋に向かって突っ走るつもりなのよね? でも、その恋の対象が今現在どこへ移動しているのかよく知らないんじゃない?」
「!!」
(ボクが好きな人がスズさんの先輩って、なんで恵里子さんは知ってるんだろう)
ここ最近燿太の心の中は「丸出し」の「バレバレ」らしいから、メイク直しに行くと言ってイベント会場を駆け出していった時に恵里子はピンときたのかもしれない。
(メイク直しの対象が初対面じゃないどころか、片想いしてる相手とバレていたのだとしたら……)
そこまで気付いた段階で、燿太の顔から血の気が引き
「もしかして恵里子さん……さっきスズさんと会ってた時にボクの恋の話をしてしまったんじゃあ」
頭の中で最悪な予想を立ててみると
「やだわぁ~、言うわけないじゃないっ。だってスズちゃんは『うとうと屋さん』を箱ごと好きだった子よ? 燿ちゃんのリアルなんて知りたいと思ってないし興味ないし」
と、恵里子はサラッと言い返したので
「そうですか……」
と、燿太は胸を撫で下ろす。
(さっき恵里子さん……「スズさんが『コウさんの未来が明るいものであるといいな』って言ってた」なんて話をボクにしてきたから。だからてっきり)
撫で下ろす時に当てた手から心臓の速い鼓動を感じ取る。燿太はそれを抑えようと当てた手をスリスリと動かしてみせたのだが
「でもまぁ、燿ちゃんの想い人がそんだけ身近なんだもん。バレるのは時間の問題だったりしてね~うふふふふ♡」
「ぐぅぅ」
恵里子が意地悪な発言をするから、燿太はそのスリスリをもうしばらく続けなければならなくなった。
「ま、それは冗談として……燿ちゃんが今から向かうべき場所を教えてあげましょっ!
さっきスズちゃんから行き先聞いて、めちゃくちゃビックリしたんだから」
「ぐぅぅ」になった燿太を見下ろしながら、恵里子は得意げな表情でスマホを取り出し……
「えっ……この場所って」
「プライベートな話だから、聞き出すにはちょっとテクニックが要るんだからね? もちろん『あらあらスズちゃんも先輩さんも大変ねぇ~』って労いの言葉も忘れずに」
地図アプリを開くとそこには、マンション名と建物外観の画像が表示されており
「嘘でしょ?! あのマンションにまだ住んでるの?!」
馨が半同棲生活をしていた……あのマンションに褐色肌のいけ好かない男が恥も知らず住んだままでいる事にただただビックリする。
(元カノと2年住んでたマンションから動かないって……相当気に入り っていたのか?)
目を丸くしている燿太に、恵里子は「ふぅん」と意味深な頷きをして
「スズちゃんの話だと、先輩と仲良くしてた頃は低層階の部屋だったらしいわね。
今はその男、若い女と住んでるんだけど女の実家が太いからってお金出してもらえて36階に住んでるんですってよ」
と燿太に教える。
「さっ……36階って、樹の部屋のすぐ下っ!!」
これはもう平常心では居られなかった。
「ね、なんたる偶然か……って話よね。でもまぁ逸木のすぐ下っていうのもねぇ~しかもあのマンション結構人気あるのに、まさかそんな階がたまたま空いてたなんて……ねぇ」
一方恵里子はニヤニヤが止まらないようだ。あのタワマンは恵里子の中学の同級生である樹が住んでいる上に恵里子の住まいのご近所なのだ。
「恵里子さん……何か知ってるんですか?」
なんだかんだいって恵里子は53歳の主婦である。結婚して30年もあのエリアに住んでいるのだから、あのタワマンにまつわる噂は実際住んでいる逸木よりも知ってるのだろう。
燿太は冷や汗を垂らしながらおずおずと訊いてみたのだが
「うふふふふ~♡ ちょっとこれは言えないわねぇ~♡」
と、恵里子は妖しく笑うのみ。燿太にはそれ以上教えてくれなかった。
「ま、そんなわけだから。燿ちゃんファイッティ~ン!
もちろんさっきのビールや走りで酔いが回ってないか気をつけながらね♪」
恵里子は何故か韓国風の応援言葉を言い、更に優しく気遣う。
(韓国ドラマにまたハマり始めてるのかなぁ恵里子さん)
以前より恵里子は「ストレス溜まると韓国ドラマいっぱい観る」と言っていたので、昨日帰宅してすぐに面白いドラマを見つけて視聴を始めたのかもしれない。
「はい、酔いは完全に冷めてるので大丈夫です。
明るい未来を掴んできます!」
照れ臭いが、スズの言葉を借りながら恵里子に宣言し……それから
「では恵里子さん、行ってきます」
背を向けてエスカレーターを降りる。
「行ってらっしゃい、良い報告待ってるからね」
背中から聞こえた恵里子の声は別れ際まで明るく、そして温かい。
(母親みたいだし、お姉さんみたいだし……それからお節介な近所のオバサンみたいだ)
今夜会う約束を交わさなかった木崎馨に会いに行けるのは、紛れもなくお節介オバサンの功績であるし
(でもそれがまた心地良いなぁ)
女性向け風俗店の従業員と客として出会えたこの縁をまだまだ大事にしていきたいと、燿太は心の中で恵里子に何度も何度も感謝したのだった。
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