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猫みたいな目で伝えたら
28歳の怒りと29歳の悟り
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* * *
馨が勤めている会社は11月から年の瀬にかけての約2ヶ月間繁忙期となる。
……とはいえ、冬の繁忙期で最も骨を折るのは企画部と工場勤務の社員達であり、馨らが所属する営業部はそれほど苦労がない。営業補佐をしている馨や真澄らは毎日21時以降までオフィスに居なければならないようなほどでもないが、何かと雑務に追われて毎回営業部員よりも帰宅が遅くなる。
今までの馨ならばこの時期「絶妙に忙しいが初夏の繁忙期よりはマシ」と嗤っていられたのだが……。
[今日も残業になっちゃった]
馨は顰めっ面をスマホ画面に向けながら燿太へ送るメッセージを打っていた。
(20時ってボーダーラインよね。19時にハカタ駅を出て、軽くシャワー浴びて汗もメイクも落として部屋着に着替えて西岡燿太の部屋へ入室ってなると遅刻しちゃうんだもの)
今は11月末。あと一ヶ月で新しい年がやってくる……となると、絶妙に忙しい日々に拍車がかかり20時にあのマンションへ帰宅する事が微妙に難しくなってくるのだ。
(かといってスタート時間を21時とか22時にするのもなぁ……食べる時間が遅くなるし睡眠時間が更に減っちゃう)
現在は午後18時半過ぎ。珍しく今日は営業1課2課の合同会食が行われ、オフィスに居るのは馨と真澄の2人だけで皆出払っている。
1課の営業補佐は会食参加なのに2課の馨と真澄は不参加……この事実を知ったのも数十分前。
[しばらく平日早めに上がれそうにないから土曜日って可能?]
そんな中、割りかしフランクなメッセージを打ち込んで燿太のアカウントへ送信したのとほぼ同時に
「んがああああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
向かいの席で真澄がライオンみたいな声を上げていた。
「おおぅ……ストレス溜まってるねぇ矢野さん。会食不参加だったのがそんなに嫌だった?」
送信済みなのを確認した馨はその場にスマホを伏せ、真澄の方へ顔を向けると
「不参加なのも腹立つしムカつくよ?! でも私が吠えてるのはこっち! このデスクの方っ!!!!」
真澄は楢原結友のデスクを右手でバシンバシン叩いており、かなり憤慨しているのが窺える。
「そりゃあね……この荷物をこれから運べって言われてるもんね」
「ストレス溜まらないわけないじゃん! 会食ないのもムカつくけど整理整頓されてないデスク片付ける方がむっかつく!!!! こぉ~んなに引き出しが私物であふれてるんだからっっ!!!!!! なんなのあの女っ! 会社にジェルネイルセットやLEDライトやぬいぐるみ持ってくんなっての!!!! 仕事をなんだと思ってんのよ!!!!!!」
楢原結友は悪阻がかなり酷いらしく、ここ2週間くらい出社していない。こんな状況になる前から度々有給申請していたので社内規定の有給日数は底を尽きてるはずなのだが……何故か楢原結友の場合は特例で、「安定期来るまでずーっと有給扱いのままで良いのだ」という。
その特例の煽りを受けているのが馨と真澄で、現在真澄は楢原結友本人から「デスクの中にある大事なものをダンボールに詰めて持ってきてほしい」というワガママを叶えるべく引き出し全てをチェックしているところであった。
「お疲れ」
「お疲れなのは馨さんも一緒っ! だって馨さんはコレ全部今から鮫谷アーンド楢原のご新居へと持って行かなきゃならないでしょ」
「……そうね」
何故楢原結友がこんなタイミングでこのような雑用を突然言ってきたのか……。
「ワザとでしょ、コレ」
真澄の言う通り
「ワザとだと思う。私も」
と、馨は思っていた。
同じ営業2課のメンバー内で彼らの新居がどこにあるのかを知っているのは馨だけであり
「なんなの?! 見せつけたいの?? 煌びやかなタワマン上層階をっ!!!
鮫谷俊輔を馨さんから奪っただけでなくマウント取りたいわけ????」
恐らく楢原結友の意図はそこにあるのだと理解していた。
「そう、かも」
とはいえ馨は今の真澄のごとく怒りの感情までは抱いていない。多少呆れてはいるが。
「やな女っ! マジでやな女っ!! 父親がうちの大事な取引先のお偉いさんだかなんだか知らないけどさっ、無限有給カードの他に女としてのマウンティングカードまで切ってくるのマジでやな女過ぎるからっ!!!!」
ちなみに楢原結友が特例だと馨らが知っているのは、我がタヌキ課長が「こういう理由だから彼女を我が社の規定に当て嵌めるなと本部長からお達しがきている」と余計な情報込みで内勤メンバーに告げてきたからであった。それをそばで見聞きしていた俊輔は気色悪いニヤつきをしてたし、真澄の顔が一層引き攣っていたのは言うまでもない。
馨もが「呆れ」で留まって居られるのは矢野さんが素直に感情を表現してムカついてくれているからだ。
「なんかねー、またこんな形であのタワマン行くとは思わなかったよ……うん」
呆れ声を出しながら馨は自分のパソコンをスリープにして立ち上がり、手鏡でメイク崩れした目の下を中指で簡単に拭う。
「馨さんはもっとムカつくべきじゃない?」
真澄はまだイライラが抑えられないようで引き出しのものを乱雑にガサガサとダンボールの中に移している。
「ムカつきたくてもね、そんなエネルギー無いのよ。29だもん」
確かに、馨はそこそこの年齢になってきた。30歳の大台まであともう少しだ。
「私と1歳しか違わないでしょっ! っていうか、最近の馨さん基礎化粧品変えたでしょ? ここ2週間くらい肌ツヤ良くなってきてるもんっ」
真澄とは歳が近いが、馨にはもう無駄に怒るエネルギーは持ち合わせていない。
「肌ツヤは知らないけどね、1つであっても矢野さんよりは歳とってる。これは事実でしょ」
馨は彼女を諭しながら梱包材を自分のデスク一番下の引き出しから取り出し、ガッサガサに投入したメイク道具やネイル用品、ぬいぐるみ、賞味期限ギリギリになったお菓子などの上に優しく敷いて……
「新入社員がワガママ言ったらなるべくそれに応えてあげる、上司の命令には何でも聞く、エリートの元彼の尻拭いを何百回とこなす、後輩を優しく宥めてあげる…………それがね、29歳なのよ。平凡極まりない私の生き様でもあるんだけどね」
クラフトテープを丁寧にカットしダンボールの蓋へと空気の漏れなく貼り付けていった。
「んもぅ……お人よし過ぎ」
馨の態度が少々気に入らないらしい真澄は、タコの様に口を尖らせている。
「これも仕事の内と思うしかないんだって」
それでも馨は優しい後輩に向かってもう一度宥めるようなセリフを吐いてみせた。
(社用車借りるけど、メイクはしっかり直しておこうかなぁ……数週間前とほぼ同じ状況になるのは嫌だし)
けれど、頭の中ではメイク崩れした今の顔をどのようにしたら良いかと逡巡していた。楢原結友に対して怒りはないにしても女としてのプライドまで捨てたわけではないのだ。
(階が違うだけで、2人が愛を確かめ合っている場に立ち会うのはあの日とほぼ一緒。せめて身なりは何とかしておきたい……でないとまた私は「負けた」と思ってしまうしそれこそ楢原さんの思うツボになるし)
「ねぇ、矢野さん」
真澄ロッカーで仲良く私服に着替えた後、馨は彼女を見つめて
「へ?」
彼女の瞼が数回動いたのを確認した後で
「勝負メイクって知ってる? 出来ればソレ、私にして欲しいんだけど」
と、お願いしてみた。
「おおおー!」
すると彼女は手を叩いて喜び
「それ良いかも!! やろう! 勝てるメイクして敵陣へ乗り込んでやろうじゃないっ!!」
めちゃくちゃに興奮して賛同してくれたのに
「ああ~……でも正直私よりも適任者が居るのよねぇ~でも連絡先知らないもんなぁ……ユリさんなら分かるかなぁ流石に知らないかなぁ~?」
直後、眉毛をハの字に曲げて頭を抱え始める。
馨が勤めている会社は11月から年の瀬にかけての約2ヶ月間繁忙期となる。
……とはいえ、冬の繁忙期で最も骨を折るのは企画部と工場勤務の社員達であり、馨らが所属する営業部はそれほど苦労がない。営業補佐をしている馨や真澄らは毎日21時以降までオフィスに居なければならないようなほどでもないが、何かと雑務に追われて毎回営業部員よりも帰宅が遅くなる。
今までの馨ならばこの時期「絶妙に忙しいが初夏の繁忙期よりはマシ」と嗤っていられたのだが……。
[今日も残業になっちゃった]
馨は顰めっ面をスマホ画面に向けながら燿太へ送るメッセージを打っていた。
(20時ってボーダーラインよね。19時にハカタ駅を出て、軽くシャワー浴びて汗もメイクも落として部屋着に着替えて西岡燿太の部屋へ入室ってなると遅刻しちゃうんだもの)
今は11月末。あと一ヶ月で新しい年がやってくる……となると、絶妙に忙しい日々に拍車がかかり20時にあのマンションへ帰宅する事が微妙に難しくなってくるのだ。
(かといってスタート時間を21時とか22時にするのもなぁ……食べる時間が遅くなるし睡眠時間が更に減っちゃう)
現在は午後18時半過ぎ。珍しく今日は営業1課2課の合同会食が行われ、オフィスに居るのは馨と真澄の2人だけで皆出払っている。
1課の営業補佐は会食参加なのに2課の馨と真澄は不参加……この事実を知ったのも数十分前。
[しばらく平日早めに上がれそうにないから土曜日って可能?]
そんな中、割りかしフランクなメッセージを打ち込んで燿太のアカウントへ送信したのとほぼ同時に
「んがああああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
向かいの席で真澄がライオンみたいな声を上げていた。
「おおぅ……ストレス溜まってるねぇ矢野さん。会食不参加だったのがそんなに嫌だった?」
送信済みなのを確認した馨はその場にスマホを伏せ、真澄の方へ顔を向けると
「不参加なのも腹立つしムカつくよ?! でも私が吠えてるのはこっち! このデスクの方っ!!!!」
真澄は楢原結友のデスクを右手でバシンバシン叩いており、かなり憤慨しているのが窺える。
「そりゃあね……この荷物をこれから運べって言われてるもんね」
「ストレス溜まらないわけないじゃん! 会食ないのもムカつくけど整理整頓されてないデスク片付ける方がむっかつく!!!! こぉ~んなに引き出しが私物であふれてるんだからっっ!!!!!! なんなのあの女っ! 会社にジェルネイルセットやLEDライトやぬいぐるみ持ってくんなっての!!!! 仕事をなんだと思ってんのよ!!!!!!」
楢原結友は悪阻がかなり酷いらしく、ここ2週間くらい出社していない。こんな状況になる前から度々有給申請していたので社内規定の有給日数は底を尽きてるはずなのだが……何故か楢原結友の場合は特例で、「安定期来るまでずーっと有給扱いのままで良いのだ」という。
その特例の煽りを受けているのが馨と真澄で、現在真澄は楢原結友本人から「デスクの中にある大事なものをダンボールに詰めて持ってきてほしい」というワガママを叶えるべく引き出し全てをチェックしているところであった。
「お疲れ」
「お疲れなのは馨さんも一緒っ! だって馨さんはコレ全部今から鮫谷アーンド楢原のご新居へと持って行かなきゃならないでしょ」
「……そうね」
何故楢原結友がこんなタイミングでこのような雑用を突然言ってきたのか……。
「ワザとでしょ、コレ」
真澄の言う通り
「ワザとだと思う。私も」
と、馨は思っていた。
同じ営業2課のメンバー内で彼らの新居がどこにあるのかを知っているのは馨だけであり
「なんなの?! 見せつけたいの?? 煌びやかなタワマン上層階をっ!!!
鮫谷俊輔を馨さんから奪っただけでなくマウント取りたいわけ????」
恐らく楢原結友の意図はそこにあるのだと理解していた。
「そう、かも」
とはいえ馨は今の真澄のごとく怒りの感情までは抱いていない。多少呆れてはいるが。
「やな女っ! マジでやな女っ!! 父親がうちの大事な取引先のお偉いさんだかなんだか知らないけどさっ、無限有給カードの他に女としてのマウンティングカードまで切ってくるのマジでやな女過ぎるからっ!!!!」
ちなみに楢原結友が特例だと馨らが知っているのは、我がタヌキ課長が「こういう理由だから彼女を我が社の規定に当て嵌めるなと本部長からお達しがきている」と余計な情報込みで内勤メンバーに告げてきたからであった。それをそばで見聞きしていた俊輔は気色悪いニヤつきをしてたし、真澄の顔が一層引き攣っていたのは言うまでもない。
馨もが「呆れ」で留まって居られるのは矢野さんが素直に感情を表現してムカついてくれているからだ。
「なんかねー、またこんな形であのタワマン行くとは思わなかったよ……うん」
呆れ声を出しながら馨は自分のパソコンをスリープにして立ち上がり、手鏡でメイク崩れした目の下を中指で簡単に拭う。
「馨さんはもっとムカつくべきじゃない?」
真澄はまだイライラが抑えられないようで引き出しのものを乱雑にガサガサとダンボールの中に移している。
「ムカつきたくてもね、そんなエネルギー無いのよ。29だもん」
確かに、馨はそこそこの年齢になってきた。30歳の大台まであともう少しだ。
「私と1歳しか違わないでしょっ! っていうか、最近の馨さん基礎化粧品変えたでしょ? ここ2週間くらい肌ツヤ良くなってきてるもんっ」
真澄とは歳が近いが、馨にはもう無駄に怒るエネルギーは持ち合わせていない。
「肌ツヤは知らないけどね、1つであっても矢野さんよりは歳とってる。これは事実でしょ」
馨は彼女を諭しながら梱包材を自分のデスク一番下の引き出しから取り出し、ガッサガサに投入したメイク道具やネイル用品、ぬいぐるみ、賞味期限ギリギリになったお菓子などの上に優しく敷いて……
「新入社員がワガママ言ったらなるべくそれに応えてあげる、上司の命令には何でも聞く、エリートの元彼の尻拭いを何百回とこなす、後輩を優しく宥めてあげる…………それがね、29歳なのよ。平凡極まりない私の生き様でもあるんだけどね」
クラフトテープを丁寧にカットしダンボールの蓋へと空気の漏れなく貼り付けていった。
「んもぅ……お人よし過ぎ」
馨の態度が少々気に入らないらしい真澄は、タコの様に口を尖らせている。
「これも仕事の内と思うしかないんだって」
それでも馨は優しい後輩に向かってもう一度宥めるようなセリフを吐いてみせた。
(社用車借りるけど、メイクはしっかり直しておこうかなぁ……数週間前とほぼ同じ状況になるのは嫌だし)
けれど、頭の中ではメイク崩れした今の顔をどのようにしたら良いかと逡巡していた。楢原結友に対して怒りはないにしても女としてのプライドまで捨てたわけではないのだ。
(階が違うだけで、2人が愛を確かめ合っている場に立ち会うのはあの日とほぼ一緒。せめて身なりは何とかしておきたい……でないとまた私は「負けた」と思ってしまうしそれこそ楢原さんの思うツボになるし)
「ねぇ、矢野さん」
真澄ロッカーで仲良く私服に着替えた後、馨は彼女を見つめて
「へ?」
彼女の瞼が数回動いたのを確認した後で
「勝負メイクって知ってる? 出来ればソレ、私にして欲しいんだけど」
と、お願いしてみた。
「おおおー!」
すると彼女は手を叩いて喜び
「それ良いかも!! やろう! 勝てるメイクして敵陣へ乗り込んでやろうじゃないっ!!」
めちゃくちゃに興奮して賛同してくれたのに
「ああ~……でも正直私よりも適任者が居るのよねぇ~でも連絡先知らないもんなぁ……ユリさんなら分かるかなぁ流石に知らないかなぁ~?」
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