あさり

僕は母さんとあさりを掘る。母さんはそのあさりでお味噌汁を作ってくれる。僕はまた母さんとあさりを掘る。僕が死ぬと母さんたちは悲しむ。でも僕は、生まれ変わって、新しい母さんとあさりを掘る。僕は母さんとあさりが好きだ。あさりは砂抜きの時、お鍋の中でかさかさと静かな音を立てる。
24h.ポイント 0pt
0
小説 190,801 位 / 190,801件 現代文学 8,190 位 / 8,190件

あなたにおすすめの小説

浮気されたので婚約破棄して、義弟と気ままに暮らしています。元婚約者が女性関係で困っているようですが、私には関係ありません。

木山楽斗
恋愛
私の名前は、アルメネア・ラガンデ。とある王国に暮らす侯爵令嬢である。 ある時、私は婚約者の公爵令息が、伯爵家の令嬢と浮気しているのを目撃した。元々悪い噂が絶えない婚約者だったが、決定的な現場を見たため、私は我慢の限界を迎えた。婚約破棄することを決めたのである。 浮気について認めた婚約者だったが、婚約破棄は待って欲しいと懇願してきた。そこで、私は義弟であるイルディンとともに話し合うことになる。 色々と言い訳をしてくる婚約者だったが、イルディンの活躍により、その場は無事に収めることができた。 こうして、私の婚約破棄が成立したのである。 婚約破棄してから、私はイルディンとともに気ままな生活を送っていた。 そんな平和な日々の中、ある事件の知らせが入る。元婚約者が、毒を盛られたらしいのだ。 なんでも、様々な女性に手を出していたため、その中の一人が凶行に走ったらしい。 しかし、そんなことは私達には関係がなかった。彼の問題は、彼が片付ければいいだけである。 ※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載しています。

妹を見捨てた私 ~魅了の力を持っていた可愛い妹は愛されていたのでしょうか?~

紗綺
ファンタジー
何故妹ばかり愛されるの? その答えは私の10歳の誕生日に判明した。 誕生日パーティで私の婚約者候補の一人が妹に魅了されてしまったことでわかった妹の能力。 『魅了の力』 無自覚のその力で周囲の人間を魅了していた。 お父様お母様が妹を溺愛していたのも魅了の力に一因があったと。 魅了の力を制御できない妹は魔法省の管理下に置かれることが決まり、私は祖母の実家に引き取られることになった。 新しい家族はとても優しく、私は妹と比べられることのない穏やかな日々を得ていた。 ―――妹のことを忘れて。 私が嫁いだ頃、妹の噂が流れてきた。 魅了の力を制御できるようになり、制限つきだが自由を得た。 しかし実家は没落し、頼る者もなく娼婦になったと。 なぜこれまであの子へ連絡ひとつしなかったのかと、後悔と罪悪感が私を襲う。 それでもこの安寧を捨てられない私はただ祈るしかできない。 どうかあの子が救われますようにと。

異世界で婚活したら、とんでもないのが釣れちゃった?!

家具付
恋愛
五年前に、異世界に落っこちてしまった少女スナゴ。受け入れてくれた村にすっかりなじんだ頃、近隣の村の若い人々が集まる婚活に誘われる。一度は行ってみるべきという勧めを受けて行ってみたそこで出会ったのは……? 多種多様な獣人が暮らす異世界でおくる、のんびりほのぼのな求婚ライフ!の、はずだったのに。

走れない新幹線

R3号
青春
初投稿です。 一人旅の帰りの新幹線で思いついた大学生と女子高生のお話です。 恋愛話ではありません。 歳の差で友達のような男女の関係性とか素敵だなあとか考えながら書いてました。 至らない文章力ですがお付き合いくださると嬉しいです。 構成・表現の改善点などがあれば是非教えてください。