18 / 30
チビとの出会いは本屋
しおりを挟む
「朝だよー起きてね。」
ドアを開ける音と同時に天使のような甘い声が聞こえる。ご老人が聞けば昇天しそうな、そんな声だ。
「おう……今……起きる………」
大きな欠伸をする。寝起きはあまりスッキリしない方だ。それに朝は苦手だ。
太陽が無くなればいいのに! 何て考えてもいたが勉強をやっていくうちに太陽が無くなったら大変なことが
起きるじゃねーか! とリアルを突き付けられた。頭が良くないのも夢が沢山見れていいのかもな。
そんなくだらないことを今日も考えながら体を起こし、洗面台へ行く。
顔を洗い、歯を磨くとすっかり目が覚めた。
「朝食出来てるから食べよ?」
「ん」
蓬莱にはこれだけで十分だ。俺の心は読むし、一言で分かるし。
朝はパン派。日本男子はご飯派が多いだろうけど俺はそんな朝から食えない。コーヒー・パン・スープで十
分だ。
「今日はどうするの?」
昨日、日曜日はテストがあり今日はその振り替え休日。皆はショッピングに行ったり、遊びに行ったりする
のだろうけど。
「いつも通り?」
「何で疑問系なのよ…私は別に何でもいいよ。」
こいつは………別に出掛けたいなら行けばいいのに。俺には心は読めないから相手がどんなことを思っている
のか分からないけど。
朝食を済ませ、食器を台所に持っていく。こいつはいつも何でもやってくれてる。だったら、皿洗いぐらい
手伝おうかな。考えてることが小学生染みてるが、手伝いは重要なのだ。俺はいつも本ばかり読んでいる。そ
の間に色々な作業をやってくれてる蓬莱を見てると罪悪感も沸く。
「不知火ちゃん!さ、皿洗いしてくれてるの!?」
ちゃん付け止めろよ。恥ずかしいだろうが。
「別にしなくてもいいのに…私から不知火ちゃんの世話を取ると何が残るって言うの!!」
皿洗いしただけでこの始末。て言うか色々残ると思うぞー。
蓬莱の分の皿洗いも終わり、本棚で本を選ぶ。って言っても大体読み終わってしまった物ばかり。
Am○zonとかで注文すれば3時間以内に届くが-------
「~~~♪」
蓬莱の方を見て考える。優柔不断じゃない奴はここでバシッ、と決められるんだろうが俺は悩むんだよ。
1:蓬莱を誘い、一緒に本屋に行くか。
2:注文し、このまま寮にいるか。
はぁ、と溜め息を尽く。
「ほ、蓬莱……」
「はーい、何でしょう聖様?」
こいつ。いい加減呼び方統一しろって。
「あ、あの一緒に本屋行かないか?」
おっしゃ!言えた!人生で一言は言ってみたいリストの『一緒に○○行かないか?』が言えた!
顔こそ無表情だが、俺は物凄く歓喜に溢れてる。
てか、その顔なんだ。気の抜けた表情して。長引くほど答えを聞くのが怖くなる。
「はっ!?不知火君に誘ってもらえる何て嬉しすぎて呆然としてた!ありがとうございましゅ!本屋ですよね!?早
速着替えして参ります!!」
う~ん。噛んだところも可愛かったな。俺も着替えよ。
着替え終わって、靴を履きドアを開ける。
「待ってました!さ、行きましょ!」
今回は、黒の------ドレス!?
おーー高校生とは思えないかっこよさ、華やかさ。いつも髪はロングヘアーだったがポニーテールにしてあ
る。うなじが余計にセクシーに感じる。
腕を引っ張ってくるが実った果実が当たる。理性が吹っ飛ぶっての。
「不知火君はいつも通りの黒のスーツですね。傍から見れば大人のカップルに見えるかもね♪」
寮のエレベーターを使い、1階まで降りる。そこから、真っ直ぐ本屋に向かうが、
「どうみても本屋に行く服装じゃないよな……」
それに周りの目が痛い。うわ、なにあいつ。あんな美人さんと歩くなんて場違いでしょ、何て思われてるん
だろうな。悲しみ。
周りの目を気にして胃を痛めてると、すぐ本屋についた。
自動ドアを通って、一旦蓬莱と別れる。
ラノベを見て気になったシリーズを全部手に取りかごに入れる。後は、小説。様々な種類があるがここはホ
ラー系を買おう。『花嫁の家』『鼻』『ハラサキ』『粘膜人間』一応これぐらいで。後は、蓬莱の買ったやつ
も見たいし。
会計を済ませるため、並んでいる。人はやっぱり怖いな。目の前に居るだけで畏縮しちゃう。
「次のお客様どうぞ~」
「あっ……はいすみません……」
めっちゃ泣きたい。誰か俺を慰めて。
はぁ、会計は済んだし蓬莱を待ってよ。
ドンッ
「あいたっ!!」
「あ、、ごめんなさい……」
あーぶつかった。ヤバイどうしよう。殴れた方がいいかな?相手の機嫌を損ねちゃ駄目だしな。
「あ、あの……どう、ぞ。」
「………え?」
え?じゃないだろう。てか、こいつちっこいな。俺のみぞおち辺りしかないぞ伸長。
「何言ってるの?どうぞってどうゆうこと?」
この娘は言わせないといけない系か?
「ぶつかった、、ので……殴られた方が………相手の機嫌を……損ねない、から?」
「何言ってるの不知火君。」
「痛」
頭を本で叩かないで。痛いから。
「と、ねぇ。私以外のゾウリムシ(女)となにしてたの?」
「そこの美人さん。今私のことチビって言ったでしょ?」
言ってないだろ。
「言ってないわよ。難聴かしら?」
「難聴じゃないわよ!今、ゾウリムシって言ったじゃん!」
そっからチビに変換するのは何故だろう。
「ねぇ、不知火君。このチビ馬鹿だと思うわ。」
「馬鹿じゃないもん!ちゃんと科学推薦で入ったぐらい頭良いもん!」
こいつ今何て言った。
ドアを開ける音と同時に天使のような甘い声が聞こえる。ご老人が聞けば昇天しそうな、そんな声だ。
「おう……今……起きる………」
大きな欠伸をする。寝起きはあまりスッキリしない方だ。それに朝は苦手だ。
太陽が無くなればいいのに! 何て考えてもいたが勉強をやっていくうちに太陽が無くなったら大変なことが
起きるじゃねーか! とリアルを突き付けられた。頭が良くないのも夢が沢山見れていいのかもな。
そんなくだらないことを今日も考えながら体を起こし、洗面台へ行く。
顔を洗い、歯を磨くとすっかり目が覚めた。
「朝食出来てるから食べよ?」
「ん」
蓬莱にはこれだけで十分だ。俺の心は読むし、一言で分かるし。
朝はパン派。日本男子はご飯派が多いだろうけど俺はそんな朝から食えない。コーヒー・パン・スープで十
分だ。
「今日はどうするの?」
昨日、日曜日はテストがあり今日はその振り替え休日。皆はショッピングに行ったり、遊びに行ったりする
のだろうけど。
「いつも通り?」
「何で疑問系なのよ…私は別に何でもいいよ。」
こいつは………別に出掛けたいなら行けばいいのに。俺には心は読めないから相手がどんなことを思っている
のか分からないけど。
朝食を済ませ、食器を台所に持っていく。こいつはいつも何でもやってくれてる。だったら、皿洗いぐらい
手伝おうかな。考えてることが小学生染みてるが、手伝いは重要なのだ。俺はいつも本ばかり読んでいる。そ
の間に色々な作業をやってくれてる蓬莱を見てると罪悪感も沸く。
「不知火ちゃん!さ、皿洗いしてくれてるの!?」
ちゃん付け止めろよ。恥ずかしいだろうが。
「別にしなくてもいいのに…私から不知火ちゃんの世話を取ると何が残るって言うの!!」
皿洗いしただけでこの始末。て言うか色々残ると思うぞー。
蓬莱の分の皿洗いも終わり、本棚で本を選ぶ。って言っても大体読み終わってしまった物ばかり。
Am○zonとかで注文すれば3時間以内に届くが-------
「~~~♪」
蓬莱の方を見て考える。優柔不断じゃない奴はここでバシッ、と決められるんだろうが俺は悩むんだよ。
1:蓬莱を誘い、一緒に本屋に行くか。
2:注文し、このまま寮にいるか。
はぁ、と溜め息を尽く。
「ほ、蓬莱……」
「はーい、何でしょう聖様?」
こいつ。いい加減呼び方統一しろって。
「あ、あの一緒に本屋行かないか?」
おっしゃ!言えた!人生で一言は言ってみたいリストの『一緒に○○行かないか?』が言えた!
顔こそ無表情だが、俺は物凄く歓喜に溢れてる。
てか、その顔なんだ。気の抜けた表情して。長引くほど答えを聞くのが怖くなる。
「はっ!?不知火君に誘ってもらえる何て嬉しすぎて呆然としてた!ありがとうございましゅ!本屋ですよね!?早
速着替えして参ります!!」
う~ん。噛んだところも可愛かったな。俺も着替えよ。
着替え終わって、靴を履きドアを開ける。
「待ってました!さ、行きましょ!」
今回は、黒の------ドレス!?
おーー高校生とは思えないかっこよさ、華やかさ。いつも髪はロングヘアーだったがポニーテールにしてあ
る。うなじが余計にセクシーに感じる。
腕を引っ張ってくるが実った果実が当たる。理性が吹っ飛ぶっての。
「不知火君はいつも通りの黒のスーツですね。傍から見れば大人のカップルに見えるかもね♪」
寮のエレベーターを使い、1階まで降りる。そこから、真っ直ぐ本屋に向かうが、
「どうみても本屋に行く服装じゃないよな……」
それに周りの目が痛い。うわ、なにあいつ。あんな美人さんと歩くなんて場違いでしょ、何て思われてるん
だろうな。悲しみ。
周りの目を気にして胃を痛めてると、すぐ本屋についた。
自動ドアを通って、一旦蓬莱と別れる。
ラノベを見て気になったシリーズを全部手に取りかごに入れる。後は、小説。様々な種類があるがここはホ
ラー系を買おう。『花嫁の家』『鼻』『ハラサキ』『粘膜人間』一応これぐらいで。後は、蓬莱の買ったやつ
も見たいし。
会計を済ませるため、並んでいる。人はやっぱり怖いな。目の前に居るだけで畏縮しちゃう。
「次のお客様どうぞ~」
「あっ……はいすみません……」
めっちゃ泣きたい。誰か俺を慰めて。
はぁ、会計は済んだし蓬莱を待ってよ。
ドンッ
「あいたっ!!」
「あ、、ごめんなさい……」
あーぶつかった。ヤバイどうしよう。殴れた方がいいかな?相手の機嫌を損ねちゃ駄目だしな。
「あ、あの……どう、ぞ。」
「………え?」
え?じゃないだろう。てか、こいつちっこいな。俺のみぞおち辺りしかないぞ伸長。
「何言ってるの?どうぞってどうゆうこと?」
この娘は言わせないといけない系か?
「ぶつかった、、ので……殴られた方が………相手の機嫌を……損ねない、から?」
「何言ってるの不知火君。」
「痛」
頭を本で叩かないで。痛いから。
「と、ねぇ。私以外のゾウリムシ(女)となにしてたの?」
「そこの美人さん。今私のことチビって言ったでしょ?」
言ってないだろ。
「言ってないわよ。難聴かしら?」
「難聴じゃないわよ!今、ゾウリムシって言ったじゃん!」
そっからチビに変換するのは何故だろう。
「ねぇ、不知火君。このチビ馬鹿だと思うわ。」
「馬鹿じゃないもん!ちゃんと科学推薦で入ったぐらい頭良いもん!」
こいつ今何て言った。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる