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不知火聖の長い一日(仮)

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「で、別室行きになる条件って?」

 寮に戻ってきた俺らは椅子に座りながらコーヒーを飲んでいる。

「あーー……まず、この学校のテーマ、、を思い出してみ……」

 う~ん、と唸りながらコーヒーを飲む。一つ一つの行動が可愛らしいのが美人・美少女の罪だ。

「自由と協調性だったわね。それが関係あるの?」

「この世は自由と言いながら縛りが多い。」

 この考えは間違っているかもしれない。だけど、いざ口に出すと歯止めが効かなくなる。

「法、税、平和。法は普通に生きてればなんともないが、生きれば税がまとわりつく。それもこれも、国のた

め、平和のためと言い聞かせる。反すると法で裁かれる。俺らは15,16歳だ。刑務所には行かなくとも少年院

には犯罪を犯せば入る。そこでの自由と言うことはとてつもなく重い枷が外れたのと同じだ。」

 たかが15年、されど15年。大人から見ればクソガキとしか思わないだろう。だが、年齢によって考えも全

然違う。

「言ってることは分かる。だけど、一ついい?」

「ん……」

 あちゃーちょっと熱くなってしまった。こりゃ駄目だな。

「貴方、意外と饒舌なのね。」

 そこでのスマイルは卑怯だぜ。

「ま、まぁ蓬莱には良くしてもらってるし。少しぐらいなら、な。」

「んふふ♪ ありがとう」

 お礼で死ねる。

「不知火君のお陰でわかったわ。要は自由と言う枷が外れて一体どこまで耐えれるかってことね。」

「まぁ、そう言うことだ。」

 灯台もと暗し。考え過ぎはよくない。遠くまで観察しても近くのことが分からなくなる。

 後、呼び方統一しろ。

「別になんて呼んでもいいでしょー」

 よくないなぁ。

「それより不知火君はクラスの子と絡まないの?」

「なんだ急に。」

 眠いから後にしてくれ。

「興味あるから聞かせて。時間は長く取らないから。」

 現在、21:00 いつもは23:30に寝ているが今日はテストが有ったからな。

 先生の確認が終わってそのまま帰ると思ったら、食材買いに長くなるし。寄り道して寮に着いたのが20:30

 シャワーに入り終わって、コーヒーを飲みながら説明。インドア派の俺にはHPゲージがレッドだ。

「ほらほら!」

 眠気が邪魔する。目蓋に煉瓦を吊るしてるぐらい重い。・・・やったことはないよ?

「絡んでもいいが、こんな気味が悪い奴と絡みたくないだろ……」

 俺は欠伸を我慢し言う。言うことも言ったので俺はベッドに倒れる。

 疲れてるとすぐ寝ちゃうよね。
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