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 かなり険悪です。

 そりゃ―そうですよね。

 隣国の王子さま私の隣陣取っているんですよね。

 おかげでこの部屋魔力が駄々洩れなんですよね。

 使用人たちも殺気だっていますし、いい加減からかうのはやめてもらいたいですわ。

 「そろそろやめてもらえます、皆が殺気だっていますので」

 「そうですね、これ以上やると夜道を一人で歩けなさそうなので、今日の所はやめておきますよ」

 「で、ここまで来られたということは何かしらあったのですよね?」

 「そうだね、セシルが見たかったのもあるけど、かの令嬢が動き出したよ」

 「やはりですか……」

 私に因縁を言ってきた令嬢は多少闇属性を持っていたが強くはなかった。

 「闇の精霊と契約したとしても彼らはそんなことしませんよね」

 「そうだ、だからどんな行動をとるか今のところ観察中だよ」

 彼を見ていると、大事な話をしているとは思えないのんびりとした喋りなので調子が狂う。

 「精霊とは契約してません、その代わり魔王の配下に騙されたとは考えられませんか?」

 「それはそれでありだが……そんな奇特な魔物がいるか?」

 「馬鹿な魔物もいるだろ?」

 流石に魔王さんがかわいそうですよ。

 魔王さんには一度会っておりますが、我々人間が思っているほど悪い方ではないのです。

 こればかりは言えませんよね。

 魔王さんとお友達と言ったらどんな顔するんですかね、この人たちは。

 そんなことを思ったのがいけないのかもしれませんよね。

 現れたんです。

 空気読んでください!

 「セシルそなたの所に災いはおきてないか?」

 闇の中より魔王さんが出てきたのだ。

 今まで話題になっていた魔王さんですよ。

 そりゃーびっくりしますよね。


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