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何でこんな世界に生まれ変わっちゃたの!!!!
生まれ変わるなら、冒険者とか平民に生まれて普通に恋愛して結婚したかった。
「セシル聞いているのか!!!!」
「ハイ、聞いてますよ。
そうですか、グレース様は本当にすごいですね」
「本当だ!!!
グレースが婚約者ならよかったんだ。
お前のように不細工と結婚する俺の身にもなってみろ!!!!」
「そうですね、グレース様となら本当にお似合いですよね」
私の名前はセシルと言います。
ムーア国のマルティネス公爵家の長女です。
先ほどからグレースと名前が出ていたと思いますが、彼女は最近転校してきた男爵家の令嬢なのです。
それはそれは可愛らしい方で、私の婚約者様だけでなく学園中の殿方を虜にしてしまうんじゃないかと言うぐらい人気なのです。
私は婚約者さまにお城に呼び出され、グレース様のことをほめちぎり私のことを貶しているのです。
私の婚約者様はムーア国の第一王子さまで、お名前をマテオさまと言います。
「お前でもたまにはいいこと言うじゃないか」
「ありがとうございます。
マテオさまのお気持ちも堅いようですし、お父様に頼んでグレース様を家の養女にできないか頼んでみますね。
そうすれば美男美女のカップルの誕生です。
それまで待っていてくださいね♡」
「お前は何を言っているんだ?」
「ですから、私ではマテオ様に恥をかかせてしまいますので、グレース様と一緒になれるように尽力してきます」
「……お前はそれでいいのか?」
「おかしなことを言うのですね?
先ほどから言っていたではありませんか?
グレース様が婚約者ならと、ですから私にできることは殿下の望みをかなえて差し上げることだけですわ♡」
私はにっこり笑った。
殿下は私のことが大嫌いなのだ。
初めて顔合わせした時から、殿下は眉間にしわを寄せ、私をブスと罵ったのだ。
自分でもわかっていただけに他人に言われてかなりショックだったのを覚えている。
それから殿下と顔を合わせるたびに、罵られていた。
いい加減限界だったところに、グレース様が現れたのだ。
殿下と婚約解消できるならどんなことだって苦になりませんわ!!!!!
生まれ変わるなら、冒険者とか平民に生まれて普通に恋愛して結婚したかった。
「セシル聞いているのか!!!!」
「ハイ、聞いてますよ。
そうですか、グレース様は本当にすごいですね」
「本当だ!!!
グレースが婚約者ならよかったんだ。
お前のように不細工と結婚する俺の身にもなってみろ!!!!」
「そうですね、グレース様となら本当にお似合いですよね」
私の名前はセシルと言います。
ムーア国のマルティネス公爵家の長女です。
先ほどからグレースと名前が出ていたと思いますが、彼女は最近転校してきた男爵家の令嬢なのです。
それはそれは可愛らしい方で、私の婚約者様だけでなく学園中の殿方を虜にしてしまうんじゃないかと言うぐらい人気なのです。
私は婚約者さまにお城に呼び出され、グレース様のことをほめちぎり私のことを貶しているのです。
私の婚約者様はムーア国の第一王子さまで、お名前をマテオさまと言います。
「お前でもたまにはいいこと言うじゃないか」
「ありがとうございます。
マテオさまのお気持ちも堅いようですし、お父様に頼んでグレース様を家の養女にできないか頼んでみますね。
そうすれば美男美女のカップルの誕生です。
それまで待っていてくださいね♡」
「お前は何を言っているんだ?」
「ですから、私ではマテオ様に恥をかかせてしまいますので、グレース様と一緒になれるように尽力してきます」
「……お前はそれでいいのか?」
「おかしなことを言うのですね?
先ほどから言っていたではありませんか?
グレース様が婚約者ならと、ですから私にできることは殿下の望みをかなえて差し上げることだけですわ♡」
私はにっこり笑った。
殿下は私のことが大嫌いなのだ。
初めて顔合わせした時から、殿下は眉間にしわを寄せ、私をブスと罵ったのだ。
自分でもわかっていただけに他人に言われてかなりショックだったのを覚えている。
それから殿下と顔を合わせるたびに、罵られていた。
いい加減限界だったところに、グレース様が現れたのだ。
殿下と婚約解消できるならどんなことだって苦になりませんわ!!!!!
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