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40 ベルクside

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 ようやくエリーを手に入れることができた。

 ただ気に入らないのは俺一人の物でなく息子たちも共有なのが気に入らないが、仕方あるまいと諦めている。

 子供まで産んでくれて嬉しいったらない。

 ただ最近は仲間と一緒に魔物討伐に出かける日が続いている。

 安全なところに居て欲しい。

 私の側に居て欲しい。

 そんな欲求ばかり募ってしまう。

 けがをして戻ってきたときは城の者全員で交代で看病したほどだ。

 それほどまでに城の者たちに愛されているエリーを少なからずよく思わない人間も中にはいるのはわかっている。

 息子たちの側室は文句ばかり言っていたが最近はエリーの子供を身ごもりたいとさえ言っている。

 エリーを交えて行った夜の営みは思いの他側室を満足させる結果になったのだろう。

 見事三人とも妊娠の兆しが見えた。

 その中の一人がエリーの子種を注がれているので、もしかしたらエリーの子かもしれないと皆が楽しみなのだ。

 今回ダメでも次回は側室三人で挑むと言っていたのでエリーの子をこの手に抱ける日も近いだろう。

 ジェーンの所にも四人目ができてホクホクだし、今年は子供ラッシュで城がにぎやかになっていい。

 エリーが返ってくると、それはそれはにぎやかで子供たちがエリーを離さなく寝るまで一緒にへばりついている。

 寝たところをエリーは抜け出してくるのだが、その後は大人の時間だ。

 今年の討伐も無事終了した。

 来年までゆっくり時間があるんだから、のんびりエリーと過ごしたいと思っている。

 ただ子供たちに邪魔されるのは目に見えているが、子供も交えてワイワイ騒ぐのもいいのかもしれない。

 最近は子連れで登城する臣下も増えている。

 エリーが子供の為の学校を城の中に設けたので、臣下はこぞって参加しているようだ。

 何人かの侍女を巻き込んで賑わっているのを遠くから眺めるのが最近のお気に入りだ。

 それは私だけの楽しみではなく臣下たちの楽しみでもあったようだ。

 「オアシスです」

 「癒される」

 など声が聞こえてくるのだ。

 それで業務が回るならいいのかもしれない。

 ただ子供たちの中にはエリーに求婚したガキもいたとかで私の心の中は穏やかでないことだけはいえる。



 
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