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見守られながら依頼をこなして行く僕にギルマスは次の試験を受けてみろと言われた。
出来るだけ早くランクアップを狙っていたので嬉しかった。
試験はかなりの人数が受けるのか朝早くから受付に並んでいた。
その中にはSランクに挑戦する人もいた。
一番多いのはEランクからDランクに挑戦する人が多かった。
次々と受けていく中ようやく僕の番になり試験の内容がわかるのだ。
それはそのランクの魔物を倒せるかで決まる。
召喚士が魔物を呼び出し倒していくのだが、どういう訳かランク的に考えてもBランクの魔物が出されたのだ。
「おい、どういうことだ!」
慌てだした周りとは打って変わって僕自身はいたって冷静だ。
僕の遊び場にはこれと同じ魔物がわんさか出ていたのだ。
腕試しと言わんばかりにその魔物を倒していったのだが、そのことを知らない周りはベテラン冒険者を呼びに行かせるなど大騒ぎになっていた。
「……」
魔物は僕の姿を見ると襲い掛かってきた。
周りは大きな声で危ないと叫び声をあげているが、僕は余裕でよけるとすぐに攻撃に映った。
あっという間だった。
一刀両断の元魔物を切り裂くと次々に現れる魔物を切っていくのだ。
中にはAランクの魔物もいる。
指定された人数を倒すと結界は解けた。
「……」
周りは声にならなかった。
当たり前だ。
冒険者になりたてのひよっこがまさかAランクの魔物まで倒せるとは思わない。
「こりゃ凄いな、君も災難だったな」
「そうですね」
「ところで、これを倒したのは誰だ?」
一斉に僕を見るのでびっくりした。
「……君が倒したの?」
「ええ、まあ……」
審査の結果は勿論Bランクだ。
二階級昇進だ。
これで依頼の幅もグーンと広がるし、ここから他の町にも行ける。
「まさかここまでとは思わなかった」
「確か殿下から逃げている子ですよね」
「ああ、あの領地は魔物の森が近いせいで幼少期より魔物を相手に剣を振るっているとは聞いていたがまさかここまでの腕とは思わなかった」
「最年少でSランクも目ではないですね」
「そうだな」
周りがそんなことを話しているとは知らず一人浮かれていた。
出来るだけ早くランクアップを狙っていたので嬉しかった。
試験はかなりの人数が受けるのか朝早くから受付に並んでいた。
その中にはSランクに挑戦する人もいた。
一番多いのはEランクからDランクに挑戦する人が多かった。
次々と受けていく中ようやく僕の番になり試験の内容がわかるのだ。
それはそのランクの魔物を倒せるかで決まる。
召喚士が魔物を呼び出し倒していくのだが、どういう訳かランク的に考えてもBランクの魔物が出されたのだ。
「おい、どういうことだ!」
慌てだした周りとは打って変わって僕自身はいたって冷静だ。
僕の遊び場にはこれと同じ魔物がわんさか出ていたのだ。
腕試しと言わんばかりにその魔物を倒していったのだが、そのことを知らない周りはベテラン冒険者を呼びに行かせるなど大騒ぎになっていた。
「……」
魔物は僕の姿を見ると襲い掛かってきた。
周りは大きな声で危ないと叫び声をあげているが、僕は余裕でよけるとすぐに攻撃に映った。
あっという間だった。
一刀両断の元魔物を切り裂くと次々に現れる魔物を切っていくのだ。
中にはAランクの魔物もいる。
指定された人数を倒すと結界は解けた。
「……」
周りは声にならなかった。
当たり前だ。
冒険者になりたてのひよっこがまさかAランクの魔物まで倒せるとは思わない。
「こりゃ凄いな、君も災難だったな」
「そうですね」
「ところで、これを倒したのは誰だ?」
一斉に僕を見るのでびっくりした。
「……君が倒したの?」
「ええ、まあ……」
審査の結果は勿論Bランクだ。
二階級昇進だ。
これで依頼の幅もグーンと広がるし、ここから他の町にも行ける。
「まさかここまでとは思わなかった」
「確か殿下から逃げている子ですよね」
「ああ、あの領地は魔物の森が近いせいで幼少期より魔物を相手に剣を振るっているとは聞いていたがまさかここまでの腕とは思わなかった」
「最年少でSランクも目ではないですね」
「そうだな」
周りがそんなことを話しているとは知らず一人浮かれていた。
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