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20 ギルマス(ギド)side 4
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俺は最近面白くない。
今まで見向きもしなかったこの子に、領主殿は近づいてきたからだ。
愛を囁き、口付けをしようとし挙句の果ては、靡かないこの子に既成事実をと言って襲ってきたのだ。
流石にその時は殺意が湧いた。
そんな時陛下から呼び出しがあり、行くことになったのだが……どうやらこの子も呼ばれていたのか一緒に行くことになったのだ。
どんな大事な話だろうと耳を傾ければ、今までのことが事実かどうかの確認だったのだ。
マジ王様でも殴ろうかと思ったのは、俺だけではなかったようだ。
宰相殿は陛下に何か耳打ちし青ざめていたが、大体何を言われたかわかる。
無類の女好きで、侍女に手を出して困っていたのだが、一服盛り陛下は男に処女を奪われたのだ。
それ以来侍女を手あたり次第食うことはなくなったのだ。
どうやらそのトラウマが残っているのかすぐにおとなしくなった。
「君には数多くの釣書が届いているんだ。
これは儂の願いなのだが……できればこの国の人間と結婚し子を成してもらいたい」
「……それって全属性持ちだからですか?」
「それもある。
あるが……できれば儂の側で……というより妻の側にいて欲しいのだ」
「……何故王妃様の側に?」
あまり知れていないが、王妃さまには二人の王子と一人の王女を産んでいる。
それはそれはとても愛らしく、王妃様も魔法の使い手だったので子供たちもそれを受け継ぎ、かなりの魔力量を持っていた。
実は陛下たちのお子は三人ではなく四人なのだ。
末の娘が生まれて数日で何者かに攫われてしまったのだ。
その後どんなに探したが見つからず、諦めていたのだ。
確かにこの子は王妃様に似ている。
だが……そんなことあるはずないよな……
今まで見向きもしなかったこの子に、領主殿は近づいてきたからだ。
愛を囁き、口付けをしようとし挙句の果ては、靡かないこの子に既成事実をと言って襲ってきたのだ。
流石にその時は殺意が湧いた。
そんな時陛下から呼び出しがあり、行くことになったのだが……どうやらこの子も呼ばれていたのか一緒に行くことになったのだ。
どんな大事な話だろうと耳を傾ければ、今までのことが事実かどうかの確認だったのだ。
マジ王様でも殴ろうかと思ったのは、俺だけではなかったようだ。
宰相殿は陛下に何か耳打ちし青ざめていたが、大体何を言われたかわかる。
無類の女好きで、侍女に手を出して困っていたのだが、一服盛り陛下は男に処女を奪われたのだ。
それ以来侍女を手あたり次第食うことはなくなったのだ。
どうやらそのトラウマが残っているのかすぐにおとなしくなった。
「君には数多くの釣書が届いているんだ。
これは儂の願いなのだが……できればこの国の人間と結婚し子を成してもらいたい」
「……それって全属性持ちだからですか?」
「それもある。
あるが……できれば儂の側で……というより妻の側にいて欲しいのだ」
「……何故王妃様の側に?」
あまり知れていないが、王妃さまには二人の王子と一人の王女を産んでいる。
それはそれはとても愛らしく、王妃様も魔法の使い手だったので子供たちもそれを受け継ぎ、かなりの魔力量を持っていた。
実は陛下たちのお子は三人ではなく四人なのだ。
末の娘が生まれて数日で何者かに攫われてしまったのだ。
その後どんなに探したが見つからず、諦めていたのだ。
確かにこの子は王妃様に似ている。
だが……そんなことあるはずないよな……
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