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 最近ギルマスことギドの様子がおかしいのです。

 少し出かけようものなら一緒に行くと言ってきかないのです。

 私としては、冒険者としてのランクを上げたいので、できれば遠慮願いたいのに……ついてくるんです!!!!

 何度断っても無理でした。

 他の方もやんわり言っても聞いてくれないのです。

 ギルのことは嫌いではないです。

 どちらかといえば好きです。

 「ギド、けして危ない場所に行くわけではありません。
 薬草を採取しに行くのです。
 たったそれだけのことに、ギドの手を煩わせなくありません」

 「でも……」

 「ギドはここできちんとお仕事をして下さい。
 ギルマスをしているギドはとてもかっこいいですよ」

 最後の殺し文句だ!!!!!!

 出来れば言いたくなかった!!!!

 言いたくないが、これを言うと聞き分けてくれるのだ。

 本当に常々思うのだ。

 ギドの母もとい、飼い主になった気がしてきたと……それを思っているのは私だけではなかったようで、周りからも珍獣使いと言われているのだ。

 けして自らなりたいと思ってなっているわけではない!!!!

 それなのにそれなのに!!!!!!!!

 確かに自覚はある。

 家に領地に逃げ込んできた暗殺者を介抱したり、呪いを解いてあげたりと色々してあげた。

 そうすればどこにでも行けると思ったからだ。

 彼は私に恩義があるといい、私の身の回りの世話をしてくれたのだ。

 そう、家族は知らないけど家で働いてくれている人たちは全員元暗殺者だったり影として王家に仕えていた人たちなのだ。

 王家の影がいいのか!!!!!

 て、思うかもしれないけど呪いで縛られていただけなので、解除すれば後は自由の身なのだ。

 足を洗いたいといった、連中が私の周りを徘徊しているのだ。

 やっぱり私って珍獣使い?


 
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