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 ドンドンとドアを叩く音で目を覚ました。

 私は上に軽く羽織ってからドアを開けると、受付嬢が立っていたのだ。

 「おはようございます。
 昨日はご挨拶できませんでしたが、受付を担当してますリリアと言います。
 よろしくお願いします」

 「こちらこそ、このような格好ですみません。
 よろしくお願いします」

 「……何か用があったら下に来てください」

 何か言いたそうでした。

 何が言いたかったのでしょうか?

 兎に角支度して下に行くとしましょう。

 私は着替え、下に行こうとドアを開けようとした時何か一杯持ったギルマスとぶつかりそうになったのだ。

 「ごめんなさい」

 「どこか行くのか?」

 「下のバーに行って朝食をと思いまして……」

 「ならよかった。
 今色々買ってきたから一緒に食べよう」

 「でも、そこまでしてもらう訳には……」

 「どうせ一人で食べているんだ。
 ついでだよ」

 そこまで言われてしまえば入れないわけにはいきません。

 ギルマスを中に入れ、一緒に食事をすることになったのです。

 ギルマスはパンと卵にハムとレタスを買ってきてくれていた。

 ハムを焼き、卵をスクランブルエッグにし昨日買ってきたお皿に入れた。

 バスケットの中にパンを入れ、テーブルの上に並べて行った。

 作ったものを二人で食べたのだ。

 食事中は今日の予定を聞かれたので答えたり、安い店や高いけど品物がいい店など色々教えてもらった。

 ただ思ったことは、リリアちゃんの食器も用意して、リリアちゃんを誘って三人でご飯食べよう。

 本当に何気にそう思ってしまったのだ。

 何故だ?

 他愛もない話をし、コーヒーを飲んでからクエストを確認しに行ったのだ。

 ギルマスは付いて来ようとするので、今日の書類が終わったらと釘を指しておいた。

 

 
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