42 / 45
42
しおりを挟む
子供も無事生まれあの襲撃以来、姉からの襲撃はなかった。
毎回襲撃されても困るんですけどね。
嫁ぎ先からも離縁され、再度修道院に戻されたとクリスさまが言っていた。
「リリアの姉も懲りるという言葉を覚えないといけないな」
「無理かと思います」
「それもそうか、少しでも人らしい感情があれば改心していたな」
「少しでも、いいので改心してほしいです」
「それにはかなり遅いと思うぞ、魔道具の効力が切れ今頃泣き叫んでいるころだ」
「クリスさまどうなるのですか?」
「ああ、それな……闇魔道具はそれなりにリスクが伴うものなんだ。
それを20年近く使っていたんだ、自分をきれいに見せるための魔道具だたから今頃かなり醜くなっているはずだぞ」
「それはきれいというのが自慢だったから、あの女にはいい罰だな」
高らかに笑い出したお姉さまにびっくりしたが、あれだけきれいなのが自慢だったから、確かにそれは耐えられないことだろう。
それにしてもお姉さまは毎回突然現れるんです。
そのたびにびっくり何ですよ!!!
「では、私が付けられていたのはどういうものだったのでしょうか?」
「きれいに見えるのとは逆に醜く見えるようになるものだったんだ」
「いい加減魔道具の効力が切れているから、今の姿がリリアの本当の姿なんだよ」
「あれね、きれいになる魔道具を付けていた姉より今のリリアの方がきれいなんて皮肉だな」
「それが、気にいらなかったようだな」
「それだって、それなりにきれいな顔していたんだろ」
何故かクリスさまは私以上にハットフル子爵家の内部事情に詳しいようだった。
「そうだな、だが家族が特に兄がリリアにメロメロだったようだ」
「……それってシスコンですか!!!!」
「ああ、本人は否定しているけどな、あいつは離れていた分まともだったんだ。
だが、帰省して戻ってくるたびにおかしくなって、戻ってきて少しすると正気に戻るだが、話を聞いても埒が明かなかったんだよ。
あれだけリリアラブを叫んでいた男からそれが聞けなくなった時点で、かなりおかしいからね。
そこで、俺たちは手分けして理由を調べたんだ」
「私ラブって……お兄さまって……」
「重度だな」
「ちなみに俺と陛下と王妃とリリアの兄とは同級生な、今はそれも切れて田舎でリリアと叫んでいるそうだぞ」
「それもちょっと……」
兄よ、流石に私でも引くぞそれは……
毎回襲撃されても困るんですけどね。
嫁ぎ先からも離縁され、再度修道院に戻されたとクリスさまが言っていた。
「リリアの姉も懲りるという言葉を覚えないといけないな」
「無理かと思います」
「それもそうか、少しでも人らしい感情があれば改心していたな」
「少しでも、いいので改心してほしいです」
「それにはかなり遅いと思うぞ、魔道具の効力が切れ今頃泣き叫んでいるころだ」
「クリスさまどうなるのですか?」
「ああ、それな……闇魔道具はそれなりにリスクが伴うものなんだ。
それを20年近く使っていたんだ、自分をきれいに見せるための魔道具だたから今頃かなり醜くなっているはずだぞ」
「それはきれいというのが自慢だったから、あの女にはいい罰だな」
高らかに笑い出したお姉さまにびっくりしたが、あれだけきれいなのが自慢だったから、確かにそれは耐えられないことだろう。
それにしてもお姉さまは毎回突然現れるんです。
そのたびにびっくり何ですよ!!!
「では、私が付けられていたのはどういうものだったのでしょうか?」
「きれいに見えるのとは逆に醜く見えるようになるものだったんだ」
「いい加減魔道具の効力が切れているから、今の姿がリリアの本当の姿なんだよ」
「あれね、きれいになる魔道具を付けていた姉より今のリリアの方がきれいなんて皮肉だな」
「それが、気にいらなかったようだな」
「それだって、それなりにきれいな顔していたんだろ」
何故かクリスさまは私以上にハットフル子爵家の内部事情に詳しいようだった。
「そうだな、だが家族が特に兄がリリアにメロメロだったようだ」
「……それってシスコンですか!!!!」
「ああ、本人は否定しているけどな、あいつは離れていた分まともだったんだ。
だが、帰省して戻ってくるたびにおかしくなって、戻ってきて少しすると正気に戻るだが、話を聞いても埒が明かなかったんだよ。
あれだけリリアラブを叫んでいた男からそれが聞けなくなった時点で、かなりおかしいからね。
そこで、俺たちは手分けして理由を調べたんだ」
「私ラブって……お兄さまって……」
「重度だな」
「ちなみに俺と陛下と王妃とリリアの兄とは同級生な、今はそれも切れて田舎でリリアと叫んでいるそうだぞ」
「それもちょっと……」
兄よ、流石に私でも引くぞそれは……
21
お気に入りに追加
1,654
あなたにおすすめの小説
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
どうやら私(オタク)は乙女ゲームの主人公の親友令嬢に転生したらしい
海亜
恋愛
大交通事故が起きその犠牲者の1人となった私(オタク)。
その後、私は赤ちゃんー璃杏ーに転生する。
赤ちゃんライフを満喫する私だが生まれた場所は公爵家。
だから、礼儀作法・音楽レッスン・ダンスレッスン・勉強・魔法講座!?と様々な習い事がもっさりある。
私のHPは限界です!!
なのになのに!!5歳の誕生日パーティの日あることがきっかけで、大人気乙女ゲーム『恋は泡のように』通称『恋泡』の主人公の親友令嬢に転生したことが判明する。
しかも、親友令嬢には小さい頃からいろんな悲劇にあっているなんとも言えないキャラなのだ!
でも、そんな未来私(オタクでかなりの人見知りと口下手)が変えてみせる!!
そして、あわよくば最後までできなかった乙女ゲームを鑑賞したい!!・・・・うへへ
だけど・・・・・・主人公・悪役令嬢・攻略対象の性格が少し違うような?
♔♕♖♗♘♙♚♛♜♝♞♟
皆さんに楽しんでいただけるように頑張りたいと思います!
この作品をよろしくお願いします!m(_ _)m
【完結】気づいたら異世界に転生。読んでいた小説の脇役令嬢に。原作通りの人生は歩まないと決めたら隣国の王子様に愛されました
hikari
恋愛
気がついたら自分は異世界に転生していた事に気づく。
そこは以前読んだことのある異世界小説の中だった……。転生をしたのは『山紫水明の中庭』の脇役令嬢のアレクサンドラ。アレクサンドラはしつこくつきまとってくる迷惑平民男、チャールズに根負けして結婚してしまう。
「そんな人生は嫌だ!」という事で、宿命を変えてしまう。アレクサンドラには物語上でも片思いしていた相手がいた。
王太子の浮気で婚約破棄。ここまでは原作通り。
ところが、アレクサンドラは本来の物語に無い登場人物から言い寄られる。しかも、その人物の正体は実は隣国の王子だった……。
チャールズと仕向けようとした、王太子を奪ったディアドラとヒロインとヒロインの恋人の3人が最後に仲違い。
きわめつけは王太子がギャンブルをやっている事が発覚し王太子は国外追放にあう。
※ざまぁの回には★印があります。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
『完結』人見知りするけど 異世界で 何 しようかな?
カヨワイさつき
恋愛
51歳の 桜 こころ。人見知りが 激しい為 、独身。
ボランティアの清掃中、車にひかれそうな女の子を
助けようとして、事故死。
その女の子は、神様だったらしく、お詫びに異世界を選べるとの事だけど、どーしよう。
魔法の世界で、色々と不器用な方達のお話。
転生したら避けてきた攻略対象にすでにロックオンされていました
みなみ抄花
恋愛
睦見 香桜(むつみ かお)は今年で19歳。
日本で普通に生まれ日本で育った少し田舎の町の娘であったが、都内の大学に無事合格し春からは学生寮で新生活がスタートするはず、だった。
引越しの前日、生まれ育った町を離れることに、少し名残惜しさを感じた香桜は、子どもの頃によく遊んだ川まで一人で歩いていた。
そこで子犬が溺れているのが目に入り、助けるためいきなり川に飛び込んでしまう。
香桜は必死の力で子犬を岸にあげるも、そこで力尽きてしまい……
私が豚令嬢ですけど、なにか? ~豚のように太った侯爵令嬢に転生しましたが、ダイエットに成功して絶世の美少女になりました~
米津
ファンタジー
侯爵令嬢、フローラ・メイ・フォーブズの体はぶくぶくに太っており、その醜い見た目から豚令嬢と呼ばれていた。
そんな彼女は第一王子の誕生日会で盛大にやらかし、羞恥のあまり首吊自殺を図ったのだが……。
あまりにも首の肉が厚かったために自殺できず、さらには死にかけたことで前世の記憶を取り戻した。
そして、
「ダイエットだ! 太った体など許せん!」
フローラの前世は太った体が嫌いな男だった。
必死にダイエットした結果、豚令嬢から精霊のように美しい少女へと変身を遂げた。
最初は誰も彼女が豚令嬢だとは気づかず……。
フローラの今と昔のギャップに周囲は驚く。
さらに、当人は自分の顔が美少女だと自覚せず、無意識にあらゆる人を魅了していく。
男も女も大人も子供も関係なしに、人々は彼女の魅力に惹かれていく。
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる