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24 シオンside7

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 俺の想像をはるかに超えたことが起こった。

 殿下たちはレナに近づきだしたのだ。

 レナは俺の言いつけを守りそっけなくしていたが、余りにもしっつこく付きまといレナが折れたのだ。

 それからというものレナの両隣は殿下たちの物になってしまった。

 俺のレナにベタベタと触るな!!!!!

 俺は卒業してから騎士団に入団し近衛兵にまで上り詰めた。

 殿下の護衛として学園に行くこともあるのだが……そのたびに腸が煮えくり返る思いがしていた。

 ただ救いなのはレナは殿下たちに興味がなくベタベタされることも嫌いそのたびにイヤそうな顔で対応している姿を目撃するたびにざまあみろと思ってしまう俺は心が狭いと言われても仕方ない。

 仕方ないが、俺の初恋であり心の支えのレナを殿下たちに与えるつもりはない!!!!!

 それにあいつが動き出したのも気になるしな。

 俺は両親と話し合いシナの封印を弱くし、あいつに備えることにしたのだ。

 その為には俺自らが犠牲となり、シナの信用を勝ち取るためにシナの元を訪れた。

 始めはおじいさまも反対していたが、レナを傷つけたあいつだけは許せなかったのだ。

 最新の注意を払い俺自身がシナの魅了にかかからない様にした。

 かかったふりをしシナを持ち上げた。脳内お花畑のこいつはすぐに俺を信用し俺の言いなりになってくれた。

 後少しだ……あいつも今年入学してくると聞いた。

 留学していたようでレナと学年が違うので関わらないと思うが念のためだ。

 この二年間でかなり殿下たちとレナの距離は縮まったみたいだが、今回ばかりはあいつから守ってもらうために目をつぶることにしたんだが、俺のレナに触るな!!!!!!

 入学式当日俺と両親は式に出席していた。

 レナの姿も確認したが殿下たちの奴レナにベタベタ触ってやがる!!!!!

 怒りに任せてそちらに向かいそうになったが、両親に止められ我に返りグッとこらえた。

 今すぐそっちに行ってレナを抱きしめたい。

 レナの匂いを堪能したい!!!!!!!

 でもあいつを地獄に叩き落とすまでは……殿下たちにも説明し協力を仰ごう。

 俺ばかり損な役回りはムカつくからな。
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