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幼少期
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お父様は書類を片手に執事のバードの所に行き、書類について話し合っていたがやはり脳筋の二人では解決策が見つからず今度はお母様を交えて話し合いが始まった。
どちらかと言えばお母様も脳筋なので、悩んでいたのだと思うのだけど……。
あ、断念した。
なぜこっちを見てるんだろう?
まさか、子供の俺に意見を求めるのか?
俺まだ四歳なんですけど……
やっぱり求めるんだ……
こっちに来てるし、逃げたほうがいいかな……
にじり寄ってるんですけど、なぜ逃げられないように囲うようににじり寄ってきてるんだ。
「レオンちゃん何か方法ない?」
「なぜ僕に聞くんですか?」
「うーん何となく」
野生の感かよ!
この人たち怖いんですけど!
「なんでもいいの、犯人を見つけられる方法さえわかれば俺たちで何とかできるから」
「……誰が犯人かわからないのに?
部下だって使えませんよ?」
「うっ……わかってるよ……俺たち三人でも大丈夫だから」
「……わかりました」
観念して、犯人の炙り出しから始めた。
「まずは羽振りが良くなった人物に心あたりがないか確認してください」
俺が両親に提案したのは二つだ。
まずは羽振りが良くなった人物、後は家族に病気やケガで多額にお金が必要な人物を突き止めることからしてもらった。
後者の者はまだいいが,前者は改善の見込みはないので切り捨てるしかないが……うちの両親できるのかな。
そんなことを考えていたが、実際自分は四歳児だ後のことはあの人たちに任せて、俺は日課となっている素振りをすることにした。
ただ俺の姿をうっとりと眺めている人間がいることを今の俺は知る由もなかった。
どちらかと言えばお母様も脳筋なので、悩んでいたのだと思うのだけど……。
あ、断念した。
なぜこっちを見てるんだろう?
まさか、子供の俺に意見を求めるのか?
俺まだ四歳なんですけど……
やっぱり求めるんだ……
こっちに来てるし、逃げたほうがいいかな……
にじり寄ってるんですけど、なぜ逃げられないように囲うようににじり寄ってきてるんだ。
「レオンちゃん何か方法ない?」
「なぜ僕に聞くんですか?」
「うーん何となく」
野生の感かよ!
この人たち怖いんですけど!
「なんでもいいの、犯人を見つけられる方法さえわかれば俺たちで何とかできるから」
「……誰が犯人かわからないのに?
部下だって使えませんよ?」
「うっ……わかってるよ……俺たち三人でも大丈夫だから」
「……わかりました」
観念して、犯人の炙り出しから始めた。
「まずは羽振りが良くなった人物に心あたりがないか確認してください」
俺が両親に提案したのは二つだ。
まずは羽振りが良くなった人物、後は家族に病気やケガで多額にお金が必要な人物を突き止めることからしてもらった。
後者の者はまだいいが,前者は改善の見込みはないので切り捨てるしかないが……うちの両親できるのかな。
そんなことを考えていたが、実際自分は四歳児だ後のことはあの人たちに任せて、俺は日課となっている素振りをすることにした。
ただ俺の姿をうっとりと眺めている人間がいることを今の俺は知る由もなかった。
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