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俺の勉強の邪魔になるからとキルは教室より出された。
俺はため息をつきどっと疲れが出てきた。
「すみません、ご迷惑をおかけします」
「いいよ、ただ聞いていた以上にすごかったからびっくりしたよ」
「はー本当に人の話聞いてくれない」
「毎回ああだと疲れるね」
疲れるどころの話ではない。
はっきり言って勘弁してほしいくらいだ。
一応俺は貴族の跡取りなのだ。それをなぜ男と結婚せにゃならないんだ。
せっかくなので先ほど疑問に思ったことを聞いてみた。
「なぜ同じ騎士なのにああも違うのですか?」
「違うとは?」
「うまく言えないんですが、キルさんは俺の前ではニコニコ笑っているように見えるのですが俺には笑っていてもその笑いが怖いのです。
でもリヒトさんは違うのです」
「それは心を許しているかいないかの違いじゃないかな」
「そんなものですか?」
「君のリヒトに対する態度は俺から見てもかなり焼けるぐらいだからね」
「それは日ごろの行いのせいですよマーク様」
「それ言われちゃうと困るんだよね」
さほど困っていない態度に呆れつつも俺は授業を受けた。
俺の受けている授業はかなりレベルが高いらしく、俺は学園でかなり目立つ生徒になっていた。
剣術も好きで毎日やっていたおかげで上位に君臨していられるが油断すると蹴落とされるので毎日リヒトさんに自主練を付き合ってもらっている。
それでも上位に君臨するのはかなりきついのだ。
「やはり体の大きな人には腕力で負けてしまいますね」
「筋トレとかして筋肉つけようと努力しているのになかなかつかない」
俺は同年代から見たらかなり小さなほうなのだ。
なので剣術で上位を目指すためには技術が必要となってくる。
「なら、相手の力を利用すればいいのです」
「相手の力をか……」
「戦いにおいてはじめはいいですが戦い続けていくうちにどうしたって疲れが見え腕力もなくなります、そうした場合相手の力を使い倒すのです」
「……わかったやってみる」
俺はリヒトさんにクタクタになるまで稽古をつけてもらい、動けなくなったところをリヒトさんに運んでもらいお風呂に入れてもらったりとお世話をしてもらった。
流石に食事は自分で食べました!
リヒトさんはかなり残念そうでしたがこればかりは譲れません。
明日は剣術大会なので疲れが残っては困るので何もせずにゆっくり休みました。
俺はため息をつきどっと疲れが出てきた。
「すみません、ご迷惑をおかけします」
「いいよ、ただ聞いていた以上にすごかったからびっくりしたよ」
「はー本当に人の話聞いてくれない」
「毎回ああだと疲れるね」
疲れるどころの話ではない。
はっきり言って勘弁してほしいくらいだ。
一応俺は貴族の跡取りなのだ。それをなぜ男と結婚せにゃならないんだ。
せっかくなので先ほど疑問に思ったことを聞いてみた。
「なぜ同じ騎士なのにああも違うのですか?」
「違うとは?」
「うまく言えないんですが、キルさんは俺の前ではニコニコ笑っているように見えるのですが俺には笑っていてもその笑いが怖いのです。
でもリヒトさんは違うのです」
「それは心を許しているかいないかの違いじゃないかな」
「そんなものですか?」
「君のリヒトに対する態度は俺から見てもかなり焼けるぐらいだからね」
「それは日ごろの行いのせいですよマーク様」
「それ言われちゃうと困るんだよね」
さほど困っていない態度に呆れつつも俺は授業を受けた。
俺の受けている授業はかなりレベルが高いらしく、俺は学園でかなり目立つ生徒になっていた。
剣術も好きで毎日やっていたおかげで上位に君臨していられるが油断すると蹴落とされるので毎日リヒトさんに自主練を付き合ってもらっている。
それでも上位に君臨するのはかなりきついのだ。
「やはり体の大きな人には腕力で負けてしまいますね」
「筋トレとかして筋肉つけようと努力しているのになかなかつかない」
俺は同年代から見たらかなり小さなほうなのだ。
なので剣術で上位を目指すためには技術が必要となってくる。
「なら、相手の力を利用すればいいのです」
「相手の力をか……」
「戦いにおいてはじめはいいですが戦い続けていくうちにどうしたって疲れが見え腕力もなくなります、そうした場合相手の力を使い倒すのです」
「……わかったやってみる」
俺はリヒトさんにクタクタになるまで稽古をつけてもらい、動けなくなったところをリヒトさんに運んでもらいお風呂に入れてもらったりとお世話をしてもらった。
流石に食事は自分で食べました!
リヒトさんはかなり残念そうでしたがこればかりは譲れません。
明日は剣術大会なので疲れが残っては困るので何もせずにゆっくり休みました。
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