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 一体何日飲まず食わずでここまで来たのだろう。

 俺の用意した食材を全部平らげ、まだ足りなそうにしているのだ。

 「流石に今は用意がないから、明日まで待っていてくれないか?」

 「わかった、すまんだいぶ腹は満たされたから大丈夫だと思う」

 「あと、できれば風呂に入りたい」

 「それも用意してあるからは入ってきたら、俺はシーツを変えてくるよ」

 埃まみれのシーツをはがすと、新しいシーツを引き直した。

 毛布も新しいものと取り換え、俺は洗濯機の要領で風と水の魔法で洗濯物を洗濯して、外に干したのだ。

 明日も晴れるのは知っていたし、ここの周りには結界が張ってあり、人が入ってこれない様になっているのだ。

 その為、ここら辺の人たちは、この丘を幻覚の丘と言って近づかないようになったのだ。

 実際、家までたどり着いたものが見たものは魔物の姿だったのだから仕方あるまい。

 俺が家の中に入ると二人とも小ぎれいになり、あれだけ寝たのにまだ眠いのかすぐに部屋に入り眠ってしまったのだ。

 「本当に、何日不眠不休で来たんだろ?」

 それぐらい、この二人は疲れ切っていたのだ。

 彼らが本調子になるまで約一週間かかり、その間食っちゃ寝を地でやっていたのだ。

 ようやく復活した二人には悪いが、一週間休んだんだそろそろ依頼を受けないとお金が無くなっちゃうからね。

 だいたい、こいつら大食いすぎるんだ!!!!

 それに家具と言うものを買ってしまったので余計に金が亡くなったのだ。

 その分体で返してもらうからね。

 俺たちはギルドに行くとそれなりの依頼がないか確認した。

 森の奥にしかない薬草をギルドの受付に見せると、買い取りOKでそれなりの値段になったのでホクホクだが、まだまだ足りない。

 「何かありましたか?」

 「これなんか短時間で終わりそうなんだが……」

 「ならそれと、薬草取りにしますか?」

 「そうしてもらえるとありがたい」

 今回の依頼は体慣らしと言うことで、難しい依頼は避けたのだ。

 難しくないというのは俺たちだけで、けして簡単な依頼でないことだけは確かだ。

 
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