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俺はオルトさまに抱きかかえられダイニングに行くと、すでに皆来ていて食事をしていた。
「熱が下がったみたいだな」
「はい、シンに看病してもらいましたから」
俺は開いている席に座らせてもらった。
オルトさまは俺を座らせると隣の席に座り、出された朝食を食べていた。
「すぐに王都に帰るのか?」
ハルト父上さまの質問にオルトさまが少し考えてから、もう少し滞在すると答えてくれたので俺は嬉しかった。
色々なことを聞きたいし、王都にある美味しい物の話をもっと聞きたいのだ。
そんな俺の変化に気付いてロードはいきなり変なことを言い出したのだ。
「ハルト叔父上、できればあの話を父上にしてもらいたいです」
「ロード……本気だったのか?」
「はい、できればここでシンと一緒になりたいです」
「まだ十歳だよ?
もう少し大人になってからでも遅くないよね?」
「俺じゃ嫌か?」
うっ……最近ロードは上目使いで俺を見てくる。
それも目を潤ませてだ。
その目をされると俺は何も言えず、敗北となってしまう。
「俺は反対だ!
俺が先に言っていたのに、なぜロードなんだ!!!」
静かに食事をしていると思っていたオルトさまがいきなり叫んだのだ!!
「オルト、少し落ち着け」
「ハルト叔父上ひどいじゃないですか!!
シンと居たいのに、仕事があるからと帰れば、いつの間にかロードと仲良くなっていて……」
いつもはすました感じのオルトさまだが、実は激情型だったらしい。
この国は男同士の婚姻も認められているので大丈夫なのだが、流石に王族は無理だろ。
一応俺男だし、男だし、男だし大事なことなので何度だって言ってやる!
「さすがにそれはここでは決められないぞ、一応オメガだった場合番がいるからな」
「叔父上は番同士なのですか?」
「そうだよ」
「なら、俺はシンの番だ!
初めてあった時、すごくいい匂いがしたんだ」
「それなら俺だって感じた!」
「……」
「ハルト父上さまどういうことですか?
俺はやはりオメガなのでしょうか?」
「そうみたいだな、発情期が来たときにわかるからそれまでその話は保留だ」
その話はそこで終わったが、俺がオメガだと言うことに少しショックを受けていた。
俺は見たいだけなのだ。
俺が実際突っ込まれてバコバコされるより、俺はバコバコしているところが見たいのだ。
俺はこっそり覗きに行ったら見つかって怒られてしまった経験がある。
その時に母上さまから聞いた情報だ。
始めのうちはハルト父上さまだけでも収まった発情期が、年を重ねるうちに収まらなくなり、もう一人同じ騎士団の副隊長を務めていたリューン父上さまと結婚したのだそうです。
どうにか収まっていた発情期もここ最近は二人係でも収まらないのでもう一人貰う予定とのことでした。
父上さまが増えることは喜ばしいことですが……恐ろしすぎる……
最終的には何人と結婚しなければならないんでしょうか?
ちなみにおばあ様は五人の旦那さんが居たとセイ母上さま情報です。
「熱が下がったみたいだな」
「はい、シンに看病してもらいましたから」
俺は開いている席に座らせてもらった。
オルトさまは俺を座らせると隣の席に座り、出された朝食を食べていた。
「すぐに王都に帰るのか?」
ハルト父上さまの質問にオルトさまが少し考えてから、もう少し滞在すると答えてくれたので俺は嬉しかった。
色々なことを聞きたいし、王都にある美味しい物の話をもっと聞きたいのだ。
そんな俺の変化に気付いてロードはいきなり変なことを言い出したのだ。
「ハルト叔父上、できればあの話を父上にしてもらいたいです」
「ロード……本気だったのか?」
「はい、できればここでシンと一緒になりたいです」
「まだ十歳だよ?
もう少し大人になってからでも遅くないよね?」
「俺じゃ嫌か?」
うっ……最近ロードは上目使いで俺を見てくる。
それも目を潤ませてだ。
その目をされると俺は何も言えず、敗北となってしまう。
「俺は反対だ!
俺が先に言っていたのに、なぜロードなんだ!!!」
静かに食事をしていると思っていたオルトさまがいきなり叫んだのだ!!
「オルト、少し落ち着け」
「ハルト叔父上ひどいじゃないですか!!
シンと居たいのに、仕事があるからと帰れば、いつの間にかロードと仲良くなっていて……」
いつもはすました感じのオルトさまだが、実は激情型だったらしい。
この国は男同士の婚姻も認められているので大丈夫なのだが、流石に王族は無理だろ。
一応俺男だし、男だし、男だし大事なことなので何度だって言ってやる!
「さすがにそれはここでは決められないぞ、一応オメガだった場合番がいるからな」
「叔父上は番同士なのですか?」
「そうだよ」
「なら、俺はシンの番だ!
初めてあった時、すごくいい匂いがしたんだ」
「それなら俺だって感じた!」
「……」
「ハルト父上さまどういうことですか?
俺はやはりオメガなのでしょうか?」
「そうみたいだな、発情期が来たときにわかるからそれまでその話は保留だ」
その話はそこで終わったが、俺がオメガだと言うことに少しショックを受けていた。
俺は見たいだけなのだ。
俺が実際突っ込まれてバコバコされるより、俺はバコバコしているところが見たいのだ。
俺はこっそり覗きに行ったら見つかって怒られてしまった経験がある。
その時に母上さまから聞いた情報だ。
始めのうちはハルト父上さまだけでも収まった発情期が、年を重ねるうちに収まらなくなり、もう一人同じ騎士団の副隊長を務めていたリューン父上さまと結婚したのだそうです。
どうにか収まっていた発情期もここ最近は二人係でも収まらないのでもう一人貰う予定とのことでした。
父上さまが増えることは喜ばしいことですが……恐ろしすぎる……
最終的には何人と結婚しなければならないんでしょうか?
ちなみにおばあ様は五人の旦那さんが居たとセイ母上さま情報です。
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