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 決まってから早かった。

 あれよあれよという間に建物は建ち、三か月もすれば立派な建物が出来上がったのだ。

 真面目に三か月で建物建つのか不思議だ。

 本当に三か月でこんなお屋敷建つかしら?

 疑問に思いながらも目の前ですごい速さで建っているのだから疑いようもないんだが……

 「これぞ職人技だな、特殊能力の持ち主だけある」

 「キースさま……やはり三か月でこれだけのお屋敷を建てるのは無理ですよね?」

 相変わらず気配もなく近づくキースさまに流石に最近慣れてきたが、びっくりするに決まっている。

 びっくりし、ドキドキしながらもキースさまに疑問をぶつけると、キースさまは色々教えてくれた。

 「そうだね、彼らの中に特殊能力の持ち主がいて、それを可能にしているんだ。
 もしそうじゃなかったら一年かかってもたてられないからな」

 「ですよね……よかった。
 自分の常識とかけ離れていたのでつい……そうですかだから彼らは爪弾きになったのですね」

 「そうだね。
 それと独創性も兼ね備えているから余計じゃないかな」

 「確かにお城より立派はあり得ませんよね」

 そうなのだ、建てられた建物はお城と間違えるぐらい立派で、それはそれはきらびやかなのだ。

 できれば地味なほうがよかった私としてはとても残念で仕方ない。

 「陛下が、彼らに城の修復を頼むとともに増築を頼むそうだから」

 「彼らが喜びます」

 「陛下は離宮を作り君を呼ぶそうだよ」

 「何故でしょう?
 離宮には王子さまのお后となられる方や側室の方たちが住むのではないのですか?」

 「うーん、どうだろうね」

 「いやいや、それ困るんですけど……なんで私がそこに住まなければいけないんですか?」

 大体なぜそんな話になっているんですか!!!!!

 ふざけんのもいい加減にしてもらいたい!!!!!

 どうしてそんな話になっているんだ!!!!!

 やばい、こいつら本当に話通じない奴らだ!!!!!

 
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