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44 キースside3

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 すぐに会いに行きたかったのに、報告書だったりと後処理に追われ中々合いに行けなかった。

 ようやく合いに行くと、ザンザたちは忙しそうに仕事をしていた。

 「ずいぶんと忙しそうだな」

 「……一体今までどこに行っていたんだ!!!」

 「魔女の正体がわかっても、キース殿に連絡の使用もなくって困っていたんだぞ」

 「アリス嬢は、実家で執事と今後について話し合っている」

 「進展があったんだな!!!!」

 俺がいない間に進展があったようだ。

 俺は魔女の正体がわかったと聞きいてもたってもいられなかった。

 これさえ終わればアリス嬢にプロポーズするつもりだったからだ。

 「魔女はアリス嬢の義母だ」

 「……義母と言うとリーフ嬢の養い親のことだよな?」

 「そうだ、アリスの母上の実妹だ」

 信じられなかった。

 何故としか思えなかった。

 「それは俺たちも疑問に思った」

 「でも考えてみたら、不思議な話だよな」

 確かにそうだ。

 幼いアリス嬢の夢の内容を信じて行動する父親と、いくら頼まれたからって養母になるのもおかしな話なのだ。

 それは帰ってきてからじっくり聞けばいい。

 今は、今後のことを話会わなければならない。

 どうにかして、あのバカげた断罪を止めなければならないのだ。

 俺はひとまず今まであったことを今いるメンバーに話、できるだけ魔道具を作ってもらえるように依頼した。

 すでに来ていた注文らしく彼らだけでは手が回らないのか、同業者にも依頼をかけて手分けして作業に取り掛かっている最中だと言っていた。

 俺は彼らの仕事の邪魔にならないように、アリス嬢の実家に行くことにしたのだ。

 アリス嬢の実家を訪ねるとかなり顔色の悪いアリス嬢がいるではないか!!!

 「アリス嬢大丈夫なのか?」

 「キースさま……今までどちらに?」

 「すまない、仕事で隣の国に行っていたんだ」

 「……でもよかった……」

 緊張の糸が切れたのか気を失ってしまったのだ。

 俺はアリス嬢を抱き上げると、侍女に他のに部屋に案内してもらったのだ。

 アリス嬢を寝かせると、部屋を後にし、いったん帰ることにした。

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