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 無事に卒業することができました!!!!

 嬉しすぎます!!!!

 本当であれば卒業なんてできないと思っていたのだから。

 私たちは今まで住んでいたアパートから郊外に一軒家を購入した。

 それもあたり一面何もなく他にも家を建てられるような場所だ。
 
 なぜ、一軒家に引っ越ししたかと言うと、キースさまだけでなくルーカスさままで入り浸りになり、荷物を運びこんでいたのだ。

 流石にこんなところに王子さまがいたんでは噂になると思ったからだ。

 「いい加減仕事にいってください!!!」

 キースさまは有給を取り家に入り浸っているのだが、毎日王子さまの襲来を受けるこっちの身にもなれっていうのだ。

 キースさまは渋々仕事に戻っていったのだが、王子さまは少しずつこちらに荷物を運び入れているのだ。

 「何やっているんですか?」

 「こちらにも部屋を用意しておこうと思ってな」

 いい加減にしてほしい!!!!

 駄目に決まっているだろ!!!!

 それも隠し部屋に王宮の王子の部屋とつながる場所を勝手に作りやがったんですよ!!!!!

 せっかく厄介ごと全て片付いてようやく、自分のためにと思っていたのに!!!!!!

 何度だって叫んでやるんだから!!!!!

 肩で息をしながら、恨めしそうに王子さまを睨みつけるも全く効いてない!!

 そのうちこの人ここで生活しそうなんですけど!!!!

 ピリピリした中での生活だったからか、王子さまが一週間隣国に行くとなった時どれほどうれしかったか!

 キースさまも王子さまと同行するらしく、本当にいやいや出て行った。

 彼らが帰ってくる間、私たちは本当に羽を伸ばしたのだ!!!!!

 そのおかげか、次々と案が出てきて、それを話会いながら一つに商品を作り上げたのだ。

 ストレスが吹き飛んでいきますわ!!!!

 「はかどりますね」

 「本当だな」

 「キース殿だけならいいのだが、王子さんまで来るとな」

 「いい方なのですが……少々寂しがりやな部分もおありのようですね」

 私たちはため息を付き、残りの作業に没頭した。

 

 
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