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32 ミユside

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 何であいつの声が聞こえるの!!!!

 あいつはあたしが電車で突き飛ばして殺したのに!!!!

 あいつはいつもあたしに小言ばかり言ってくるうざい奴だった。

 マジ勘弁してもらいたいたかった。

 お前はあたしの母親かって言いたい!!!!

 それを他の友達に言うと同じように同調してくれた。

 だからあいつがしていたゲームを無理やり取り上げ、あたしがやってやったんだけど、結構はまったんだよね。

 他にも色々取り上げた。

 あいつの親の前や兄弟の前ではいい子を演じてやればコロッと騙されてくれたしね。

 だけどそれも数か月すると、あたしと友達だった奴らはあいつとも仲良くなっていて、みんなあいつの肩ばかり持つようになっていたのだ。

 本当にムカつくったらありゃしない!!!!!

 だから、電車に突き飛ばしてやったのだ。

 だってそうでしょ!!!!

 不細工でブスなのになんであたしより友達がいるの?

 クラスの男子はあいつを頼っていくし、嫁にするなら断然あいつがいいと言っているのを聞いた時こいつら目が可笑しいんじゃないかと思った。

 せっかく死んだのに、誰か見ていたのかあたしは警察に呼ばれた。

 その時はすぐに返されたけど、冗談じゃない!!!!

 うざいあいつがいなくなったんだ、それなのになんでよ!!!!

 そんなことを思っていると、眩暈がし目を閉じ次に目を開けると知らないところに立っていた。

 これがいわゆる異世界転移だと気が付くとテンションが上がった。

 あたしはすぐに自分自身の情報を開示し確認した。

 するとこの世界はあいつから奪ったゲームの世界ではないか!!!!

 それにあたしには魅了のスキルがある。

 もしかしたら、あたしがヒロインにのし上がって王子さまとってことになるかもしれないじゃない。

 早速教会に行き魅了で彼らを誘惑し、学園まで潜りこんだまでは良かった。

 すでにゲームのヒロインは退場した後だし、悪役令嬢はなぜか皆に愛されるキャラに変わっているし、魅了の力で取り入ろうとしたに効かないのだ。

 何人かは効いてくれたのだがほとんどの生徒は魅了のスキルがきかなかった。

 強引に王子さまに近づけば、キースさまに邪魔されるし、悪役令嬢は輪の中心にいるしで、むかつくあいつを思い出してしまった。

 あたしは少しやりすぎ謹慎を言い渡されてしまった。

 謹慎から戻るとあたしはどういう訳か、殺したあいつの声が聞こえてきたのだ。

 おかしい!!!!

 何であいつの声が聞こえるの!!!!!!

 寝ていてもあいつが夢に出てきて寝れないのだ。

 どうしてあたしがこんな目に合わなきゃいけないのよ!!!!!

 

 
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