【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います

26 アリス＆ミユ

　私は悪夢の内容を聞かせた。

　話の内容を聞いたクラスメイトは顔面蒼白だった。

　そりゃーなるよな。

　友達を線路に突き落とし平然としているんだから、どんな神経しているのやら……

　「だから、先回りして誰も知らないことを言っていたりしたのか……」

　「だと思います」

　もともとこのゲームは私がやっていたゲームだ。

　それを勝手に入って勝手にやって、勝手に持って行ったのだ。

　「ミユは都合のいいことしか聞かないし、都合のいいことしか覚えていないから気を付けてください」

　「わかった」

　それだけでもモンスタークラスなんだが、質が悪いのは自分がかわいいと思っていることだ。

　「ミユは自己中ですので皆さんもご注意ください」

　私は注意事項を述べ、けして一人で行動しないことを進めた。

　「そうだな……」

　後少しで卒業だ。

　卒業までが勝負だ。

　




　あいつは誰！！！

　あたしの名前を知っていた。

　それもあいつと同じ言い方だった。

　あいつはいないんだ。

　少しもてるからっていい気になって、あたしの邪魔ばかりしていたあいつが死んで本当にうれしかった。

　あたしが殺してやったんだ。

　誰も見てないと思ったのにクラスで一番かっこいい須藤君に見られていたのだ。

　あたしがかわいいから黙っていてくれる代わりに付き合えと言われるかもと思っていたら、警察にチクりやがったのだ。

　あたしは警察の手を逃れ川に飛び込んだらここの世界に来ていた。

　この世界はあのゲームの世界なのよ！！！！

　もちろんハーレムエンドに決まっているじゃない！！！！

　あたしぐらいかわいいとみんなが取り合っちゃうんだものここは公平にしなきゃ。

　あたしは教会の保護下に置かれ名前が思い出せないということから「カレン」と名前を付けてもらい学園に通わせてもらったのだ。

　やっぱりゲームと同じ設定だ。

　でもルンルンで学園に言ったら、悪役令嬢のアリスはいないし、アリスの妹の義妹のリーフもいない！！！

　この世界はゲームの世界じゃないの！！！！

　何日かするとアリスが復学してきた。

　アリスはあたしを見るとすごく嫌そうにこちらを見てくる。

　ここぞとばかりに王子さまに言ったら無視されてしまった。

　本当に何なのよ！！！！