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 私はザンザとアレクに毎日ルーカスさまに合いに来るリーフに、認識されないような魔道具はないか聞いた。

 「うーん、それなら防犯カメラに取り付けてある認識阻害の魔石をブレスレットに付け足しますか?」

 「その認識阻害の魔石は人間にも有効なの?
 もし他の魔石と一緒に付けていて、他の人にも認識されなくなるんじゃない?」

 「それはあり得ますね」

 「それはそれで支障が出そうで困るわ」

 「ならいっそのこともう一個ブレスレットを作ってそれにつけますか?」

 「魔石は人間にも有効だから心配ない」

 「なら、そうしてもらおうかな」

 「わかった」

 「後、私の乗る馬車にもつけてもらえる?」

 「どうかしたんですか?」

 「どうもリーフにつけられているようなの、だから最近は友達の家に行ってから帰るようにしているのだけど、いい加減、限界なのよ」

 「……それなら俺たちに任せてください」

 なぜかしら、すごく嫌な予感がするんですけど……

 本当に任せて大丈夫なんでしょうか……

 なぜかザンザとアレクの顔がどす黒くなっているのだ。

 「アリスお嬢様、それでしたら私めもザンザたちに加勢しますよ」

 「……お手柔らかにお願いしますね、あまり大事にしたくありませんので……」

 執事も加わりさらに不安に拍車がかかったと思う私は悪くないと思う。






 俺の名前はザンザという。

 学園を卒業してすぐにこの腹黒執事に声をかけられこのアリス嬢に会ったのだ。

 始めは話を聞くだけということだったが、まさかあの有名な夢見の一族の娘とは思わなかった。

 確か夢見の一族は皆美男美女が生まれると聞いたが、今目の前にいるアリス嬢は目の下を隈で縁取られ、肌は令嬢とは言えない荒れようだ。

 話を聞くと流石の俺も何とかしてやりたくなるような内容だった。

 俺は言われたとおりの物を作ると、アリス嬢は父親にはめてくると言って出て行ったが、効き目があったらしくすぐに屋敷で働いている雇用人数分作ってくれと依頼されたが流石に俺一人では作れないので、同級生のアレクを巻き込んだ。

 アレクは女に弱いのでアリス嬢が困っていたら何とかしてやりたいと思い手伝うと思ったからだ。

 案の定いい返事帰ってきた。

 一週間かかってようやく人数分を作り終えたころには、俺たちは二日間眠りについていたそうだ。

 アリス嬢もそれを聞いて謝ってきたが、俺たちは好きでやったことだからと笑って言えば、少し笑みが帰ってきたので安心した。

 そんな時だ。

 悪夢を見なくなったと報告してくれた時の笑顔はとてもかわいかった。

 あの笑顔は忘れられない。

 寝れるようになり段々かわいくなっていくアリス嬢に目が離せなくなってきているのだ。

 アリス嬢の侍女に顔の印象を変える眼鏡を作ってくれと頼まれ作った。

 あまりにもアリス嬢がかわいくなりすぎてリーフにいじめられるんじゃないかと心配しての依頼だったのでもちろんアレクと試行錯誤で作ったのを嬉しそうにかけるアリス嬢を見るのは俺たちの至福の時だ。

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