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 冒険者としていつの間にか兄さまとセディは有名人になっていた。

 ことあるごとに言いがかりをつけられるリディアはうんざりしていた。

 それでも声を出せないので言い返すごとができない。

 そのことをギルドマスターに相談した。

 「あいつらは目立ちすぎるからな、言いたい奴には言わせておけ」

 と言われ、特殊なネックレスを渡された。

 「お守り変わりだ」

 ギルドマスター曰く俺の身を守るためのものだと言う。

 それを渡された日から俺への嫌がらせはさらにエスカレートしていった。

 暴言のほかに手まで出してくる始末だ。

 手を出したやつはその場で返り討ちに会ったのは言うまでもない。

 受付嬢はそれについては見ないふりをしてくれている。

 そんな中、俺の態度が気に入らないと上位ランクの人物が俺に言いがかりを言ってきた。

 かなり理不尽な話でよくそんな話間に受けるよなと言う内容だった。

 声が出ないことをいいことに言いたい放題言い始めた。

 さすがに見るに見かねた受付嬢はギルドマスターを呼んできてくれた。

 「お前たちはそいつに頼まれてきたんだな」

 「ああ、生意気な奴がいるからと言われた」

 「リディアは声が出ないのをいいことに暴言を吐いているのはお前に話してきた奴らだ」

 「それなら、こいつが一緒に行動を共にしている冒険者がこいつと離れたがっているというのはどうだ?」

 「それはあり得ない」

 いつの間に入ってきたのか、二人が怒りをあらわにしていた。

 「僕たちは一緒にいたっくて冒険者に登録した」

 「騎士の俺たちは休みを利用して弟と一緒に依頼をこなしているだけだ」

 「弟?」

 「こいつは俺のかわいい弟だ」

 「僕は彼らの弟です」

 「兄弟なのか?」

 「そうだが何か問題でも?」

 話が混乱してきたのか頭を抱え始めた。

 「要は、いいように言いくるめられたんだよお前さんは」

 「それなら録音してあるぞ」

 兄さまはおもむろに俺のしていたネックレスに魔力を流すと今まで俺が言われた罵詈雑言が流れた。

 「これは……すまん俺は色気に騙されたみたいだ」

 「それにしても誰も聞いていないと思って言いたい放題だな」

 「処分はどうしますか?」

 「もちろんランクを下げさせてもらうよ」

 ギルドマスターの怖い笑いだけがなり響いた。

 上位ランクの彼らはその日から、二人のいないときは彼らが一緒に依頼をこなしてくれたのは言うまでもない。



 
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