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なんてことでしょう。
俺が寝ている間にセディは目を覚まし罪を償うために出て行ってしまったんです。
せっかく仲直り?しようと思ったのに。
残念です。
気持ちよさそうに寝ていた姉が憎らしいです。
八つ当たりだのはわかっているんですけど仕方ありません。
着替えると八つ当たり場所を求め騎士団の練習場に来ていた。
体を温めるべく準備体操と柔軟体操は重点的にした後ジョギングをした。
かなりの距離を走った後模擬用の剣を持ち素振りをした。
前世格闘技が好きで、剣道と空手を習っていたのでこっちらでもそれなりに扱えるが、とにかく剣が重いので振り上げるだけでも至難の業だ。
「これは刀を打ってもらわないと無理だな」
そうと決まれば、鍛冶屋に行くことにした。
鍛冶屋に着くとすでに起動していた。
剣に刃こぼれを直している職人もいる中、全体を見ていた職人に話しかけた。
「すみません、お願いがあってきました」
俺は前世で使っていた刀のイメージ図を見せ出来ないかと尋ねた。
「初めて見るものだな……時間がかかっていいなら挑戦してもいいがどうだ」
「大丈夫です。
できれば今使っている鉄に刃の部分には鋼を使用してもらいたいんです」
「鋼を? わかった使ってみるよ」
鍛冶屋は毎日通い職人と意見を交わしようやく納得する逸品ができた。
「うん、想像よりいい出来だよ」
「ありがとうございます。
まさかここまで切れ味が違うとは思いませんでした」
「そうだよね。
後は模擬剣より軽いから僕でも扱えるよ」
新しくできた刀をもって練習場に行くと騎士の一人を捕まえ練習相手をしてもらった。
「それは何だい、見たことないものだね」
「僕では皆さんの扱っている剣は重すぎて無理なので、鍛冶屋の職人さんに頼んで作ってもらいました」
「ちょっと貸してくれるかい」
「どうぞ」
刀を騎士に渡すとおもちゃの剣のようにあつかった。
「軽いしそれに切れ味もよさそうだね」
「まだ試し切りはしてないので、ちょっと待っていてください」
俺は藁を束ねたものを持ってくると台の上に固定し、それを切ってみることにした。
「これを切ってみてください」
言われて騎士は軽く笑めがけて斜めに切ると力を入れることなく切れた。
「すごいなこれなら魔物も一刀両断だな」
「思っていたより切れ味は抜群ですね。
そうですねできると思いますよ」
「鍛冶屋に行ってそうだんしてくるか」
「自分に合ったものがいいのでそうしてください」
騎士とは別れホクホクで部屋に戻った。
「あっ、脇さしも頼んでおくか」
セディの罰が決まった。
それは俺の騎士となり守ることだった。
それって罰?
俺が寝ている間にセディは目を覚まし罪を償うために出て行ってしまったんです。
せっかく仲直り?しようと思ったのに。
残念です。
気持ちよさそうに寝ていた姉が憎らしいです。
八つ当たりだのはわかっているんですけど仕方ありません。
着替えると八つ当たり場所を求め騎士団の練習場に来ていた。
体を温めるべく準備体操と柔軟体操は重点的にした後ジョギングをした。
かなりの距離を走った後模擬用の剣を持ち素振りをした。
前世格闘技が好きで、剣道と空手を習っていたのでこっちらでもそれなりに扱えるが、とにかく剣が重いので振り上げるだけでも至難の業だ。
「これは刀を打ってもらわないと無理だな」
そうと決まれば、鍛冶屋に行くことにした。
鍛冶屋に着くとすでに起動していた。
剣に刃こぼれを直している職人もいる中、全体を見ていた職人に話しかけた。
「すみません、お願いがあってきました」
俺は前世で使っていた刀のイメージ図を見せ出来ないかと尋ねた。
「初めて見るものだな……時間がかかっていいなら挑戦してもいいがどうだ」
「大丈夫です。
できれば今使っている鉄に刃の部分には鋼を使用してもらいたいんです」
「鋼を? わかった使ってみるよ」
鍛冶屋は毎日通い職人と意見を交わしようやく納得する逸品ができた。
「うん、想像よりいい出来だよ」
「ありがとうございます。
まさかここまで切れ味が違うとは思いませんでした」
「そうだよね。
後は模擬剣より軽いから僕でも扱えるよ」
新しくできた刀をもって練習場に行くと騎士の一人を捕まえ練習相手をしてもらった。
「それは何だい、見たことないものだね」
「僕では皆さんの扱っている剣は重すぎて無理なので、鍛冶屋の職人さんに頼んで作ってもらいました」
「ちょっと貸してくれるかい」
「どうぞ」
刀を騎士に渡すとおもちゃの剣のようにあつかった。
「軽いしそれに切れ味もよさそうだね」
「まだ試し切りはしてないので、ちょっと待っていてください」
俺は藁を束ねたものを持ってくると台の上に固定し、それを切ってみることにした。
「これを切ってみてください」
言われて騎士は軽く笑めがけて斜めに切ると力を入れることなく切れた。
「すごいなこれなら魔物も一刀両断だな」
「思っていたより切れ味は抜群ですね。
そうですねできると思いますよ」
「鍛冶屋に行ってそうだんしてくるか」
「自分に合ったものがいいのでそうしてください」
騎士とは別れホクホクで部屋に戻った。
「あっ、脇さしも頼んでおくか」
セディの罰が決まった。
それは俺の騎士となり守ることだった。
それって罰?
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