4 / 55
3
しおりを挟む
あの衝撃的な一日から二日で、俺に家庭教師が付いた。
もちろん家庭教師と言う名の魔導師さまで今回の魅了の魔力を封印しにきた。
魅了の力があることがわかったら速やかに陛下に連絡し的確な処理をしなければならないのだがどういうわけか今まで発覚しなかった。
もちろん俺に魅了の力はない。
あれば家族の中で孤立していない。
あの後少しずつ思い出していた。
弟が生まれた時はそうでもなかったのだが弟が年を重ねるごとに、俺にいじめられたと言うようになった。
初めは信じなかった家族が、いつの間にか信じるようになり俺だけをのけ者にするようになったそうだ。
俺を坊ちゃまと言った俺付きの執事から聞いた話なんだが、いまだに実感がわかない。
それでも兄と姉はあれから少しずつ会いに来てくれようになった。
今の俺は五歳と言っていたので三つ違いと言うので兄と姉は八歳になる。
とってもきれいな双子で、天使かと思ったぐらいだ。
母親もきれいで天使ちゃんだが父親もまたイケメンだった。
俺もあの後鏡を見たが……うん前世よりはいいのだがあの人たちを見るとかなり見劣りするんだ。
弟と言うのもこれまた双子に似た天使ちゃんで俺だけ味噌っかすだった。
なんとなく記憶をなくす前の俺はそれが劣等感で一緒に居たくなかったのかもしれないと思うようになった。
今回きた魔導師も俺と家族を見て俺を鼻で笑ったからな、家族がどれだけハイスペックな人たちか散々聞かされたから俺だけ貰われっ子なのかもしれないと思うようにした。
そうすれば少しは傷つかずにすむしな。
「さて、仮のとはいえ一応家庭教師としてきている勉強しないと示しがつきませんので、このプリントをやってください。あなたにはかなり難しい問題ですが、御兄弟はすでにクリアーしていますのでそれぐらいは難なくこなしてもらいたいですね」
嫌味をのせいってくる家庭教師に腹を立てたが睨むだけにとどまりプリントをやることにした。
「……なんですかこれは……」
「ああ、やっぱり難しいですよね」
「……」
こんな小学一年生レベルを難しいとかありえない、確かに今の身体は五歳だ。もしかして異世界あるあるでそういった算数系が苦手な世界なのかもしれない。
あっという間にやり遂げると、魔導師は驚きだした。
「これは魔道学校六年が習うものだ。それをいともあっさり説いてしまうなどありえない」
ちなみにこの世界は十歳になると魔力のあるものは魔道学校に入学の義務がある。
十歳から十二歳まで身分関係なく過ごすのがこの学校だ。
もちろ執事が教えてくれた。
マジで異世界あるあるだった。
もしかして俺王宮行きになったりしないよね。
やばいフラグたったらどうしよう。
もちろん家庭教師と言う名の魔導師さまで今回の魅了の魔力を封印しにきた。
魅了の力があることがわかったら速やかに陛下に連絡し的確な処理をしなければならないのだがどういうわけか今まで発覚しなかった。
もちろん俺に魅了の力はない。
あれば家族の中で孤立していない。
あの後少しずつ思い出していた。
弟が生まれた時はそうでもなかったのだが弟が年を重ねるごとに、俺にいじめられたと言うようになった。
初めは信じなかった家族が、いつの間にか信じるようになり俺だけをのけ者にするようになったそうだ。
俺を坊ちゃまと言った俺付きの執事から聞いた話なんだが、いまだに実感がわかない。
それでも兄と姉はあれから少しずつ会いに来てくれようになった。
今の俺は五歳と言っていたので三つ違いと言うので兄と姉は八歳になる。
とってもきれいな双子で、天使かと思ったぐらいだ。
母親もきれいで天使ちゃんだが父親もまたイケメンだった。
俺もあの後鏡を見たが……うん前世よりはいいのだがあの人たちを見るとかなり見劣りするんだ。
弟と言うのもこれまた双子に似た天使ちゃんで俺だけ味噌っかすだった。
なんとなく記憶をなくす前の俺はそれが劣等感で一緒に居たくなかったのかもしれないと思うようになった。
今回きた魔導師も俺と家族を見て俺を鼻で笑ったからな、家族がどれだけハイスペックな人たちか散々聞かされたから俺だけ貰われっ子なのかもしれないと思うようにした。
そうすれば少しは傷つかずにすむしな。
「さて、仮のとはいえ一応家庭教師としてきている勉強しないと示しがつきませんので、このプリントをやってください。あなたにはかなり難しい問題ですが、御兄弟はすでにクリアーしていますのでそれぐらいは難なくこなしてもらいたいですね」
嫌味をのせいってくる家庭教師に腹を立てたが睨むだけにとどまりプリントをやることにした。
「……なんですかこれは……」
「ああ、やっぱり難しいですよね」
「……」
こんな小学一年生レベルを難しいとかありえない、確かに今の身体は五歳だ。もしかして異世界あるあるでそういった算数系が苦手な世界なのかもしれない。
あっという間にやり遂げると、魔導師は驚きだした。
「これは魔道学校六年が習うものだ。それをいともあっさり説いてしまうなどありえない」
ちなみにこの世界は十歳になると魔力のあるものは魔道学校に入学の義務がある。
十歳から十二歳まで身分関係なく過ごすのがこの学校だ。
もちろ執事が教えてくれた。
マジで異世界あるあるだった。
もしかして俺王宮行きになったりしないよね。
やばいフラグたったらどうしよう。
0
お気に入りに追加
838
あなたにおすすめの小説
転生したら乙女ゲームの攻略対象者!?攻略されるのが嫌なので女装をしたら、ヒロインそっちのけで口説かれてるんですけど…
リンゴリラ
BL
病弱だった男子高校生。
乙女ゲームあと一歩でクリアというところで寿命が尽きた。
(あぁ、死ぬんだ、自分。……せめて…ハッピーエンドを迎えたかった…)
次に目を開けたとき、そこにあるのは自分のではない体があり…
前世やっていた乙女ゲームの攻略対象者、『ジュン・テイジャー』に転生していた…
そうして…攻略対象者=女の子口説く側という、前世入院ばかりしていた自分があの甘い言葉を吐けるわけもなく。
それならば、ただのモブになるために!!この顔面を隠すために女装をしちゃいましょう。
じゃあ、ヒロインは王子や暗殺者やらまぁ他の攻略対象者にお任せしちゃいましょう。
ん…?いや待って!!ヒロインは自分じゃないからね!?
※ただいま修正につき、全てを非公開にしてから1話ずつ投稿をしております
総受けなんか、なりたくない!!
はる
BL
ある日、王道学園に入学することになった柳瀬 晴人(主人公)。
イケメン達のホモ活を見守るべく、目立たないように専念するがー…?
どきどき!ハラハラ!!王道学園のBLが
今ここに!!
転生した俺が触手に襲われるなんてありえない
西楓
BL
異世界に転生した俺は前世の知識を活かし充実した人生を送っていた。ある時呼ばれた茶会で見目麗しい男性達と出会う。どこかで見かけたような…前世でプレイしたゲームの攻略対象?
※後半触手によるRシーンありますのでご注意ください。
ざまぁ!をされるつもりが… こんな展開、聞いてないっ
慎
BL
そう、僕は姉上の戯言をいつものように聞き流していた。ここが乙女ゲームとやらの世界の中で自分は転生者なのだと。昔から、それはもう物心ついた頃には子守唄の代わりに毎日毎日、王太子がどうで、他の攻略者があーで、ヒロインがこんな子で、自分はそんな中でも王太子の婚約者でヒロインを苛め抜く悪役令嬢に転生したのだと、毎日飽くほど聞かされていた。
───だから、僕はいつもと同じように気にも留めず聞き流していた。
それがまさか自分の身に降りかかる受難の始めになろうとは… このときはまだ思いもしなかった。
『…すまない、アラン。姉の代わりに殿下の… 王太子の婚約者を務めてほしい』
「は?」
呼び出された父の言葉に、一瞬 自分が何を言われたのか理解が出来なかった。
───… これは王太子の婚約者だった姉上が平民と駆け落ちしたことにより、降りかかる僕の受難の物語である─。
【完】悪女と呼ばれた悪役令息〜身代わりの花嫁〜
咲
BL
公爵家の長女、アイリス
国で一番と言われる第一王子の妻で、周りからは“悪女”と呼ばれている
それが「私」……いや、
それが今の「僕」
僕は10年前の事故で行方不明になった姉の代わりに、愛する人の元へ嫁ぐ
前世にプレイしていた乙女ゲームの世界のバグになった僕は、僕の2回目の人生を狂わせた実父である公爵へと復讐を決意する
復讐を遂げるまではなんとか男である事を隠して生き延び、そして、僕の死刑の時には公爵を道連れにする
そう思った矢先に、夫の弟である第二王子に正体がバレてしまい……⁉︎
切なく甘い新感覚転生BL!
下記の内容を含みます
・差別表現
・嘔吐
・座薬
・R-18❇︎
130話少し前のエリーサイド小説も投稿しています。(百合)
《イラスト》黒咲留時(@black_illust)
※流血表現、死ネタを含みます
※誤字脱字は教えて頂けると嬉しいです
※感想なども頂けると跳んで喜びます!
※恋愛描写は少なめですが、終盤に詰め込む予定です
※若干の百合要素を含みます
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
隠し攻略対象者に転生したので恋愛相談に乗ってみた。~『愛の女神』なんて言う不本意な称号を付けないでください‼~
黒雨
BL
罰ゲームでやっていた乙女ゲーム『君と出会えた奇跡に感謝を』の隠し攻略対象者に転生してしまった⁉
攻略対象者ではなくモブとして平凡平穏に生きたい...でも、無理そうなんでサポートキャラとして生きていきたいと思います!
………ちょっ、なんでヒロインや攻略対象、モブの恋のサポートをしたら『愛の女神』なんて言う不本意な称号を付けるんですか⁈
これは、暇つぶしをかねてヒロインや攻略対象の恋愛相談に乗っていたら『愛の女神』などと不本意な称号を付けられた主人公の話です。
◆注意◆
本作品はムーンライトノベルズさん、エブリスタさんにも投稿しております。同一の作者なのでご了承ください。アルファポリスさんが先行投稿です。
少し題名をわかりやすいように変更しました。無駄に長くてすいませんね(笑)
それから、これは処女作です。つたない文章で申し訳ないですが、ゆっくり投稿していこうと思います。間違いや感想、アドバイスなどお待ちしております。ではではお楽しみくださいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる