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夕食に呼ばれて向かった部屋には、王様とお義父様とランバートさん。珍しく彼が剣を腰に差したままで、食事の席についていた。
「遅くなりました」
「いや、この時間であってますよ」
笑顔で答える王様とは対象的な、眉間に深いシワを寄せるお義父様。そして、ランバートさんは、眉を下げて困惑していた。何この状況……先に三人で話しをしてたの?……お義父様が怖いんですけど?
私が席につくと料理が並べられる。食事をしながら、三人の話し合いの内容を教えて貰う。魔具は私と彼が騎士団の修理が終わり次第、文官からの要請もあったので修理点検しながら探す。……それは分かるけど、どうして私がランバートさんと同じ部屋で寝ないといけないの?
「彼が言うには、貴女の傍で休む時は魔物の干渉はなかったと」
王様は一つの仮説の検証だと言った。そうだ、彼がお昼寝した時、私が傍に居ると悪夢を視ないって言った。だからって旅の途中なら仕方無いって思うけど……
「彼の魔力を回復するか確認したいのですよ」
「はあ……理由は分かりますけど……」
なんとも言いがたい。体調は心配だし同じ部屋で休むだけで回復するなら、良いことなんだろうけど……何度も言いますが、お義父様が怖いんですけど?
チラッとお義父様に視線を向けると、私の視線に気付いた王様が大きなため息を吐いた。
「兄上」
「分かってる。分かっているが納得出来ん」
面倒臭い頑固親父になった。ランバートさんも王様の言う事に理解は出来ても、未婚の男女が同じ部屋で休むのは問題ありと思っていると。本当に、それね。でも、他に解決策は浮かばないし……
「三人で同じ部屋で休む?」
「成る程、兄上に見張って貰うと」
いや、王様!わざとらしい言い方してますけど、彼が何かするとは思ってませんよ!そこは信用してますけど!?え?分かってないって何が?男心?私は女ですから知りませんよ!
「好きな子が隣に寝ているんですから、そりゃ男としては、ね?」
王様が顔を赤くして焦るランバートさんを見て笑う。明らかに反応を見て楽しんでいる姿に、私は大きなため息を吐いた。
「そう思うなら何か対策を考えて下さい」
ニヤニヤ笑う王様にイライラしながら言うと、勿論、考えてますよってあっさり言われた。……まさか、お義父様の反応を見て楽しんでる?ランバートさんじゃなくて、そっち?本気で?
「今、広い部屋を準備しています。勿論、仕切りになる物や目隠しも一緒に準備していますよ」
王様の言葉を聞いてお義父様のこめかみに青筋が浮かんだ。……マジギレしてるよ。王様は怖く無いの?私は今すぐ逃げ出したい程、怖いんですけど!!
「ナ~ダ~ル!わざと言わなかったな」
「仕事を人に押し付けたんですから、これくらいの罰は甘んじて受けるべきですよ」
低く響くお義父様の言葉を、王様は軽く流して笑う。睨み合う二人は置いといて、私はランバートさんに視線を向けた。お昼の時よりはマシって言っても、まだ顔色は悪いし目の下にはくっきりと分かる隈がある。私を看病していた時よりも疲れた姿に胸が締め付けられる。
早く問題の魔具が見付かれば、ゆっくり休めるのに……
「遅くなりました」
「いや、この時間であってますよ」
笑顔で答える王様とは対象的な、眉間に深いシワを寄せるお義父様。そして、ランバートさんは、眉を下げて困惑していた。何この状況……先に三人で話しをしてたの?……お義父様が怖いんですけど?
私が席につくと料理が並べられる。食事をしながら、三人の話し合いの内容を教えて貰う。魔具は私と彼が騎士団の修理が終わり次第、文官からの要請もあったので修理点検しながら探す。……それは分かるけど、どうして私がランバートさんと同じ部屋で寝ないといけないの?
「彼が言うには、貴女の傍で休む時は魔物の干渉はなかったと」
王様は一つの仮説の検証だと言った。そうだ、彼がお昼寝した時、私が傍に居ると悪夢を視ないって言った。だからって旅の途中なら仕方無いって思うけど……
「彼の魔力を回復するか確認したいのですよ」
「はあ……理由は分かりますけど……」
なんとも言いがたい。体調は心配だし同じ部屋で休むだけで回復するなら、良いことなんだろうけど……何度も言いますが、お義父様が怖いんですけど?
チラッとお義父様に視線を向けると、私の視線に気付いた王様が大きなため息を吐いた。
「兄上」
「分かってる。分かっているが納得出来ん」
面倒臭い頑固親父になった。ランバートさんも王様の言う事に理解は出来ても、未婚の男女が同じ部屋で休むのは問題ありと思っていると。本当に、それね。でも、他に解決策は浮かばないし……
「三人で同じ部屋で休む?」
「成る程、兄上に見張って貰うと」
いや、王様!わざとらしい言い方してますけど、彼が何かするとは思ってませんよ!そこは信用してますけど!?え?分かってないって何が?男心?私は女ですから知りませんよ!
「好きな子が隣に寝ているんですから、そりゃ男としては、ね?」
王様が顔を赤くして焦るランバートさんを見て笑う。明らかに反応を見て楽しんでいる姿に、私は大きなため息を吐いた。
「そう思うなら何か対策を考えて下さい」
ニヤニヤ笑う王様にイライラしながら言うと、勿論、考えてますよってあっさり言われた。……まさか、お義父様の反応を見て楽しんでる?ランバートさんじゃなくて、そっち?本気で?
「今、広い部屋を準備しています。勿論、仕切りになる物や目隠しも一緒に準備していますよ」
王様の言葉を聞いてお義父様のこめかみに青筋が浮かんだ。……マジギレしてるよ。王様は怖く無いの?私は今すぐ逃げ出したい程、怖いんですけど!!
「ナ~ダ~ル!わざと言わなかったな」
「仕事を人に押し付けたんですから、これくらいの罰は甘んじて受けるべきですよ」
低く響くお義父様の言葉を、王様は軽く流して笑う。睨み合う二人は置いといて、私はランバートさんに視線を向けた。お昼の時よりはマシって言っても、まだ顔色は悪いし目の下にはくっきりと分かる隈がある。私を看病していた時よりも疲れた姿に胸が締め付けられる。
早く問題の魔具が見付かれば、ゆっくり休めるのに……
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