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水を飲ませて?と言ってベッドからおりて行ったミーナの後ろ姿を眺めた。
グラスを持つ手首が赤くなっている。治癒力の高い僕にとっては、こんなかすり傷秒で治せるけれど。ミーナの背後からそっと細い腕を取ると、見上げるミーナに微笑んだ。
手を『かざす』ことはしない。触れていれば、治癒魔法で回復できるから。わざと唇を傷口に這わせた。そんな僕を見つめて、ミーナはポツリと呟いた。
「…知ってて、今日会いに来たの?」
「何のこと?」
「…サキュバスの発情期のこと」
「『そうだ』って言ったらどうする?」
確信は無かったし、ましてや淫魔が求めるのは『魔力』。サキュバスが発情期に求める者は、決まって魔力の高い『悪魔族』の男。天使族の治癒力がサキュバスのミーナに求められるのか、甚だ疑問は残っていたけれど。
チャンスは物にしたいって思っていたし、発情したミーナを見てみたい気もあった。下心が無かった訳じゃない。
(ミーナは天使族とのハーフ…。天使族の治癒力も魔力も身体が欲するのかも…)
ミーナはグラスをテーブルの上にコトリと置くと、僕の首に腕を巻き付けて濃厚なキスを繰り返した。
舌を絡めて、甘噛みをされる度に脳が蕩ける感覚に酔いしれる。さっき射精したばかりなのに、キスだけで既に大きくなっている。
早く挿れたい。挿れてめちゃくちゃにしたい。唇を合わせたままミーナの細い腰に手を回した。強引に引き寄せると、そのままベッドへどさりと押し倒した。
ブラウスのボタンを外す時間さえ惜しい。舌に貪り付ながら襟元を掴むと、強引にブラウスを剥ぎ取った。露わになった胸元に手を伸ばし、ブラの中に手を捩じ込んだ。
「ん…前からお利口だなって思ってたけれど、イリヤは本当にお利口」
見上げるミーナはそう言って、唾液で濡れた唇に舌を這わせた。そんな妖艶な表情しないで欲しい。余裕なんてないのに、さらに余裕がなくなってしまう。
「お利口って…どういう意味?」
クスっと笑うと、僕の下で身体を捩りながら身に纏っている物を器用に全て脱ぎ捨てた。肢体が露わになる。白い首筋…ふくよかな胸の膨らみ。全てが僕を狂わせる。
白い首筋に舌を這わせて、そのまま胸の頂きを舐め上げると、「ん…」と、声が漏れる。もう片方を軽く摘むと、ミーナの身体がビクッと反応したようだ。
ミーナは声を漏らさないようになのか、右手の指を噛んで耐えているようだ。前と同じ…。きっと癖なんだろう。
覚えてる。ここが性感帯。頂きを強く押し潰したり、吸ってみたりすると、喘ぎ声が漏れ聞こえる。
(発情してるのに…可愛い…)
ミーナの腕が頭に絡みつく。もっとと言うように胸を押し当てて、乱れていく。
望み通りに強く吸い付き、片方は荒く弄ぶと、堪えきれないのか嬌声が響く。
求められていることが嬉しい。僕で感じてくれることが嬉しい。唇を離すと、ミーナを盗み見た。高揚した頬に潤んだ瞳。それだけで煽られる。
「…どうしたらもっとミーナに褒めて貰える?」
頂きに舌を這わせたまま、視線だけミーナを見上げた。
はぁはぁと、少し荒くなった息で、ミーナは細い指を僕の頬に這わせた。まるで、顔を上げて?とでも言うように。
逆らえずに唇を離して顔を上げると、その指で焦らすように唇をなぞり、耳元に唇を近づけた。
ミーナの熱い吐息が耳にかかる。それと同時に耳の裏に舌を這わせてくる。既に蕩けきっている脳にクチャクチャと、いやらしい音が響き、気が狂いそうになる。
僕の身体に細い指をねっとりと這わせる。不意にその指を絡めると僕の手を秘部へと導いた。
既に濡れているミーナの入り口を指でなぞると「ああっ」と声が漏れた。もっと声が聞きたくて、ナカに指を挿れてゆっくりと動かすと身悶えしながら抱きついてくる。
ナカは温かく咥え込むように、指を締め付けてくる。今すぐ挿れたい衝動を堪えて、指で掻き回す。
「んっ…そこ…っ」
「ここ…?」
ナカの壁を優しく扱くと、指の動きに合わせて腰を揺すった。ナカはとっくに溢れて、グチョグチョで締め付けも更にキツくなる。
(もう…無理…挿れたい)
指を引き抜くと、硬くなったそれを入り口に押し付ける。ミーナは足の力を抜いて僕の腰に手を回した。
「……挿れて?」
「っ…言われ…なくても…!」
腰を引き寄せると、簡単に奥まで入った。ナカを掻き回すように、荒く腰を打ち付ける。その度にミーナの喘ぎ声が聞こえる。
打ち付ける度に身体を反らして、腰を揺する。もう離さないと言わんばかりに締め付けてくる。ずっと離れていた僕には刺激が強すぎる…。簡単にイキそうになる。
ミーナは腕を僕の背中に回すとピッタリと身体を密着させた。汗で濡れた身体。鼓動の速さ。全部はっきりわかる距離感。目が合うと荒い吐息で微笑む。
「…っ…イリヤ…ナカに出して…」
「っ…煽らないで」
「そしたら…いっぱい褒めてあげる」
「…っっだから、煽らないでってば!」
さっきより打ち付ける腰の動きを速めた。身体が激しくぶつかり合う音が、部屋に響く。入り口を擦るように動かすと、背中に爪を立てた。
「もう…無理っ…むり…」
ミーナは身体をビクッと震わせると、のけぞった。ミーナのナカがヒクついて気持ちがいい。力の抜けた腰に手を回すと、もう一度奥に打ち付けた。
「あ…あん…んっ…奥っ…奥にいっぱい出して…」
舌足らずに言うミーナが可愛いくて仕方ない。もう無理。我慢出来ない…。
「イクっ…」
腰を引き寄せ、ドクドクと音を立てるかのように、ミーナのナカに大量に放出した。
繋がったままで、はぁはぁと肩で息をしていると、ミーナは半身を起こして軽く唇を合わせた。
「ぅん…イリヤ…本当にお利口さんだね」
満足そうに微笑むと、僕の腰に脚を絡めて唇に舌を這わせた。
「でも…まだ欲しい」
「…え…?」
今出したばかりで、なんならまだ繋がってるけど?と少し困惑していると、ミーナはまた軽いキスをして首に腕を回した。
「私のナカをイリヤでいっぱいにしたいの」
物欲しそうに唇に指を当てて誘ってくるミーナに、また硬さを取り戻した。ミーナにそんな顔で、そんなことを言われたら逆らえない。
「いいよ…溢れるくらいそそいであげる」
ミーナの腰を浮かせると、脚を肩に乗せる。今度は更に奥を突くように、腰を打ちつけた。
それから夜が明けるまで、何度も何度もミーナのナカにそそいだ。
グラスを持つ手首が赤くなっている。治癒力の高い僕にとっては、こんなかすり傷秒で治せるけれど。ミーナの背後からそっと細い腕を取ると、見上げるミーナに微笑んだ。
手を『かざす』ことはしない。触れていれば、治癒魔法で回復できるから。わざと唇を傷口に這わせた。そんな僕を見つめて、ミーナはポツリと呟いた。
「…知ってて、今日会いに来たの?」
「何のこと?」
「…サキュバスの発情期のこと」
「『そうだ』って言ったらどうする?」
確信は無かったし、ましてや淫魔が求めるのは『魔力』。サキュバスが発情期に求める者は、決まって魔力の高い『悪魔族』の男。天使族の治癒力がサキュバスのミーナに求められるのか、甚だ疑問は残っていたけれど。
チャンスは物にしたいって思っていたし、発情したミーナを見てみたい気もあった。下心が無かった訳じゃない。
(ミーナは天使族とのハーフ…。天使族の治癒力も魔力も身体が欲するのかも…)
ミーナはグラスをテーブルの上にコトリと置くと、僕の首に腕を巻き付けて濃厚なキスを繰り返した。
舌を絡めて、甘噛みをされる度に脳が蕩ける感覚に酔いしれる。さっき射精したばかりなのに、キスだけで既に大きくなっている。
早く挿れたい。挿れてめちゃくちゃにしたい。唇を合わせたままミーナの細い腰に手を回した。強引に引き寄せると、そのままベッドへどさりと押し倒した。
ブラウスのボタンを外す時間さえ惜しい。舌に貪り付ながら襟元を掴むと、強引にブラウスを剥ぎ取った。露わになった胸元に手を伸ばし、ブラの中に手を捩じ込んだ。
「ん…前からお利口だなって思ってたけれど、イリヤは本当にお利口」
見上げるミーナはそう言って、唾液で濡れた唇に舌を這わせた。そんな妖艶な表情しないで欲しい。余裕なんてないのに、さらに余裕がなくなってしまう。
「お利口って…どういう意味?」
クスっと笑うと、僕の下で身体を捩りながら身に纏っている物を器用に全て脱ぎ捨てた。肢体が露わになる。白い首筋…ふくよかな胸の膨らみ。全てが僕を狂わせる。
白い首筋に舌を這わせて、そのまま胸の頂きを舐め上げると、「ん…」と、声が漏れる。もう片方を軽く摘むと、ミーナの身体がビクッと反応したようだ。
ミーナは声を漏らさないようになのか、右手の指を噛んで耐えているようだ。前と同じ…。きっと癖なんだろう。
覚えてる。ここが性感帯。頂きを強く押し潰したり、吸ってみたりすると、喘ぎ声が漏れ聞こえる。
(発情してるのに…可愛い…)
ミーナの腕が頭に絡みつく。もっとと言うように胸を押し当てて、乱れていく。
望み通りに強く吸い付き、片方は荒く弄ぶと、堪えきれないのか嬌声が響く。
求められていることが嬉しい。僕で感じてくれることが嬉しい。唇を離すと、ミーナを盗み見た。高揚した頬に潤んだ瞳。それだけで煽られる。
「…どうしたらもっとミーナに褒めて貰える?」
頂きに舌を這わせたまま、視線だけミーナを見上げた。
はぁはぁと、少し荒くなった息で、ミーナは細い指を僕の頬に這わせた。まるで、顔を上げて?とでも言うように。
逆らえずに唇を離して顔を上げると、その指で焦らすように唇をなぞり、耳元に唇を近づけた。
ミーナの熱い吐息が耳にかかる。それと同時に耳の裏に舌を這わせてくる。既に蕩けきっている脳にクチャクチャと、いやらしい音が響き、気が狂いそうになる。
僕の身体に細い指をねっとりと這わせる。不意にその指を絡めると僕の手を秘部へと導いた。
既に濡れているミーナの入り口を指でなぞると「ああっ」と声が漏れた。もっと声が聞きたくて、ナカに指を挿れてゆっくりと動かすと身悶えしながら抱きついてくる。
ナカは温かく咥え込むように、指を締め付けてくる。今すぐ挿れたい衝動を堪えて、指で掻き回す。
「んっ…そこ…っ」
「ここ…?」
ナカの壁を優しく扱くと、指の動きに合わせて腰を揺すった。ナカはとっくに溢れて、グチョグチョで締め付けも更にキツくなる。
(もう…無理…挿れたい)
指を引き抜くと、硬くなったそれを入り口に押し付ける。ミーナは足の力を抜いて僕の腰に手を回した。
「……挿れて?」
「っ…言われ…なくても…!」
腰を引き寄せると、簡単に奥まで入った。ナカを掻き回すように、荒く腰を打ち付ける。その度にミーナの喘ぎ声が聞こえる。
打ち付ける度に身体を反らして、腰を揺する。もう離さないと言わんばかりに締め付けてくる。ずっと離れていた僕には刺激が強すぎる…。簡単にイキそうになる。
ミーナは腕を僕の背中に回すとピッタリと身体を密着させた。汗で濡れた身体。鼓動の速さ。全部はっきりわかる距離感。目が合うと荒い吐息で微笑む。
「…っ…イリヤ…ナカに出して…」
「っ…煽らないで」
「そしたら…いっぱい褒めてあげる」
「…っっだから、煽らないでってば!」
さっきより打ち付ける腰の動きを速めた。身体が激しくぶつかり合う音が、部屋に響く。入り口を擦るように動かすと、背中に爪を立てた。
「もう…無理っ…むり…」
ミーナは身体をビクッと震わせると、のけぞった。ミーナのナカがヒクついて気持ちがいい。力の抜けた腰に手を回すと、もう一度奥に打ち付けた。
「あ…あん…んっ…奥っ…奥にいっぱい出して…」
舌足らずに言うミーナが可愛いくて仕方ない。もう無理。我慢出来ない…。
「イクっ…」
腰を引き寄せ、ドクドクと音を立てるかのように、ミーナのナカに大量に放出した。
繋がったままで、はぁはぁと肩で息をしていると、ミーナは半身を起こして軽く唇を合わせた。
「ぅん…イリヤ…本当にお利口さんだね」
満足そうに微笑むと、僕の腰に脚を絡めて唇に舌を這わせた。
「でも…まだ欲しい」
「…え…?」
今出したばかりで、なんならまだ繋がってるけど?と少し困惑していると、ミーナはまた軽いキスをして首に腕を回した。
「私のナカをイリヤでいっぱいにしたいの」
物欲しそうに唇に指を当てて誘ってくるミーナに、また硬さを取り戻した。ミーナにそんな顔で、そんなことを言われたら逆らえない。
「いいよ…溢れるくらいそそいであげる」
ミーナの腰を浮かせると、脚を肩に乗せる。今度は更に奥を突くように、腰を打ちつけた。
それから夜が明けるまで、何度も何度もミーナのナカにそそいだ。
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