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美女聖騎士アリア
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「なんだなんだ!?」
俺は声のした方を見た。
すると、一人の女の子が歩いて来た。
その子は、美しい金髪のロングヘアーに青い瞳をしていた。
白い鎧を着ており、腰にはレイピアを携えている。
美女聖騎士といった感じだろうか。
「おい、そこの女ァッ!! こっちへ来い! ぶっ殺してやらぁああ!」
ゴウセルが叫ぶ。
どうしたゴウセル。
「うるさいですね。私は今、忙しいのです。失礼」
彼女はそう言って、こちらに向かって歩いてくる。
「おいっ! そいつはBランク冒険者のゴウセルだぞ! 何やってんだ!」
俺は思わず叫んでしまった。
この聖騎士の方が強いかもしれないけどね。
「ええ、知っています。それが何か?」
「何って……! 殺すって言ってるぞ? 大丈夫か?」
「ふむ……それは困りますね」
「困りますねって……!」
「では、貴方が守ってください」
「え?」
「この男の相手をしてください」
「ええっ!?」
「この男に勝つのです」
「な、なに……!?」
「早くしてください。この男と戦うのです」
美女聖騎士は何度も言い直してくれる。
「わ、わかった……」
俺は折れた魔剣グリムリープを構える。
「またやるかああっ!! お前えええっ!!」
ゴウセルが錯乱しているようにも見える。
さっき斧をボロボロにしたのに。
『主よ……』
「大丈夫だよ。グリム。あいつ強かったけど、俺たちなら勝てるさ。斧も壊れたし。俺が避けることに集中すればね!」
『主、天才か』
「何をブツクサ言っている! 死ねぇぇぇ!」
ゴウセルは斧を振りかざす。
「2本目の斧だ!」
「2本目の斧か!」
速い!
だが、見える!
俺はゴウセルの攻撃を避けた。
「なにぃっ!?」
「遅いぞ!」
魔剣グリムが破壊のスキル(手加減ver.)を発動。
ゴウセルの巨体が宙を舞う。
そして床に叩きつけられた。
「ぐはっ!」
ゴウセルが気絶した。
「やりましたね!」
美女聖騎士が喜んでいる。
「私の名前はアリアです」
「え?」
「私の名前ですよ? 私の名前が知りたいのでしょう? 私の名前を呼んでいいですよ?」
なんだ、この子は……。
自信満々だな。
「じゃ、じゃあ、ア、アリアさん」
「はい」
「俺の名前はハヤトだ」
「存じていますよ」
「なんでだよ!」
「嘘です。存じてしませんでした。私、こう見えてAランクの冒険者なのですよ」
「そうなのか!よろしくな! Aランクの冒険者!」
変な人だな。
Aランクはすごいけど。
「こちらこそよろしく。Fランクの冒険者、ハヤト様」
わざわざ言わないでくれ。
なんかムカつくけど、まあいいか。
「ところで、魔剣グリムリープを修復したいんだけど、できる?」
『主、魔剣って言わないで……』
しまった。
スルーしておこう。
「修復ですか……?」
「うん。この剣が3分割になってしまったんです。どうにかなりませんか?」
「なると思いますが、少し時間がかかりますよ」
「構いません」
『主! 主! 聞こえますか!』
「ん、どうしたグリム」
聞こえますか……だって?
ああ、さっき無視して悪かったよ。
『主! 大変です! 主の魔力に反応してしまい、主の魔力を吸収し始めております! このままだと主は魔力を失い、ただの人間になってしまいます! しばらくシャットダウンしますので、美女とお楽しみください』
「ええ! シャットダウン!? 俺の恋を応援してくれるなんて」
「おい、お前ら! そこで何をしている! ゴウセル! ゴウセル! ゴウセルウウウゥッーー!!」
また誰か来た。
ゴウセルの仲間か親分か?
迫力がすごいので引いてしまうよ。
「また大男が来ましたね。絡まれる前に行きましょう」
「ア、アリアさん……そうですね」
こうしてアリアさんがグリムを直してくれることになった。
俺は声のした方を見た。
すると、一人の女の子が歩いて来た。
その子は、美しい金髪のロングヘアーに青い瞳をしていた。
白い鎧を着ており、腰にはレイピアを携えている。
美女聖騎士といった感じだろうか。
「おい、そこの女ァッ!! こっちへ来い! ぶっ殺してやらぁああ!」
ゴウセルが叫ぶ。
どうしたゴウセル。
「うるさいですね。私は今、忙しいのです。失礼」
彼女はそう言って、こちらに向かって歩いてくる。
「おいっ! そいつはBランク冒険者のゴウセルだぞ! 何やってんだ!」
俺は思わず叫んでしまった。
この聖騎士の方が強いかもしれないけどね。
「ええ、知っています。それが何か?」
「何って……! 殺すって言ってるぞ? 大丈夫か?」
「ふむ……それは困りますね」
「困りますねって……!」
「では、貴方が守ってください」
「え?」
「この男の相手をしてください」
「ええっ!?」
「この男に勝つのです」
「な、なに……!?」
「早くしてください。この男と戦うのです」
美女聖騎士は何度も言い直してくれる。
「わ、わかった……」
俺は折れた魔剣グリムリープを構える。
「またやるかああっ!! お前えええっ!!」
ゴウセルが錯乱しているようにも見える。
さっき斧をボロボロにしたのに。
『主よ……』
「大丈夫だよ。グリム。あいつ強かったけど、俺たちなら勝てるさ。斧も壊れたし。俺が避けることに集中すればね!」
『主、天才か』
「何をブツクサ言っている! 死ねぇぇぇ!」
ゴウセルは斧を振りかざす。
「2本目の斧だ!」
「2本目の斧か!」
速い!
だが、見える!
俺はゴウセルの攻撃を避けた。
「なにぃっ!?」
「遅いぞ!」
魔剣グリムが破壊のスキル(手加減ver.)を発動。
ゴウセルの巨体が宙を舞う。
そして床に叩きつけられた。
「ぐはっ!」
ゴウセルが気絶した。
「やりましたね!」
美女聖騎士が喜んでいる。
「私の名前はアリアです」
「え?」
「私の名前ですよ? 私の名前が知りたいのでしょう? 私の名前を呼んでいいですよ?」
なんだ、この子は……。
自信満々だな。
「じゃ、じゃあ、ア、アリアさん」
「はい」
「俺の名前はハヤトだ」
「存じていますよ」
「なんでだよ!」
「嘘です。存じてしませんでした。私、こう見えてAランクの冒険者なのですよ」
「そうなのか!よろしくな! Aランクの冒険者!」
変な人だな。
Aランクはすごいけど。
「こちらこそよろしく。Fランクの冒険者、ハヤト様」
わざわざ言わないでくれ。
なんかムカつくけど、まあいいか。
「ところで、魔剣グリムリープを修復したいんだけど、できる?」
『主、魔剣って言わないで……』
しまった。
スルーしておこう。
「修復ですか……?」
「うん。この剣が3分割になってしまったんです。どうにかなりませんか?」
「なると思いますが、少し時間がかかりますよ」
「構いません」
『主! 主! 聞こえますか!』
「ん、どうしたグリム」
聞こえますか……だって?
ああ、さっき無視して悪かったよ。
『主! 大変です! 主の魔力に反応してしまい、主の魔力を吸収し始めております! このままだと主は魔力を失い、ただの人間になってしまいます! しばらくシャットダウンしますので、美女とお楽しみください』
「ええ! シャットダウン!? 俺の恋を応援してくれるなんて」
「おい、お前ら! そこで何をしている! ゴウセル! ゴウセル! ゴウセルウウウゥッーー!!」
また誰か来た。
ゴウセルの仲間か親分か?
迫力がすごいので引いてしまうよ。
「また大男が来ましたね。絡まれる前に行きましょう」
「ア、アリアさん……そうですね」
こうしてアリアさんがグリムを直してくれることになった。
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