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第24幕 甘い誘惑と苦い後悔
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堕落したネガティブな気持ちが弾け、思考が快感一色に染まってしまう。内部を探る指が膨らみを見つけ、コリコリと指の腹で押し潰される。
数度抉られただけで、凄まじい快感に背中がしなる。ビクビクと震え、息さえまともに吸い込むことができない。
「敏感なのは昔と変わらないね。けど、どうしてかな? 初めて瀬菜を抱いている気分」
「はっ、ああっ……」
「クスッ……下着もベトベト。両方したら、どうなるかな?」
下着の上に手を置くと、陰茎の形を確かめるように一撫でする。先走りで濡れた布地がひんやりとし、熱く滾った竿にピタリと密着する。
布地ごと包み込むと上下に擦られ、蕾に収まる指もまた前立腺への刺激をコリコリと送り込んできた。
「──ヒィッイイッ、やぁッあああっ、らめっ、あうっ、イッちゃッ」
「ふふっ、早いね? ちゃんと処理してもらっていたの?」
「やらっはなし……れッ、やっ、やらっやぁッ! いぅ──ッ‼︎」
ギュッと根元を握られ射精を遮られてしまう。身体の中に行き場をなくした快感が燻り、しっとりと汗ばんだ肌を紅く染めていく。
ハフハフと呼吸をし、燻りに潤んだ瞳で悠斗を見ると、「イきたい? まだ、ダメだよ?」と、ニヤリと口角が上げられていた。
それから何度も同じように愛撫され、射精しそうになっては遮られ、下着はすっかりカウパーでぐっしょりと濡れていた。ハァハァと荒い呼吸を繰り返し、身体中が痙攣し擦れるシーツでさえも俺に快感を与えていた。
朦朧とする思考で瞳をゆっくりと開くと、潤んだ視界の中に熱い眼差しで俺を見つめる悠斗がいた。手を差し伸べ自ら悠斗の頬に触れると、俺の手のひらに擦り寄ってくれる。
「ンッ……ゆう……と……ねがぃ……もっ……許してっ」
なにに対しての許しなのか。この快感を終わらせることか、それとも玉夫との関係をなのか。
「瀬菜、言ってよ……瀬菜の本当の気持ち」
「俺ッ……」
俺の手に悠斗の大きな手のひらが重ねられ、指先にキスを落とされる。啄むキスは優しく甘い。
弾力のある唇を落とされる度に、俺の涙腺が緩んでいく。瞳に溜め込んだ涙が今にも溢れそうになったとき、甘い空気が一転した。
軽快な着信音が、バイブの震えと共に室内に鳴り響いている。投げ捨てられた俺の服の辺りから音が聞こえていた。
長く鳴る着信音はしばらくすると途切れるが、時間を空けずにまた着信を知らせる。悠斗は服を引き寄せスマホを見ると、眉を寄せ次第に無表情に画面を眺めていた。
「どうする?」
「えっ……」
どう、とはなんのことなのだろうか。スマホの画面を向けられ、その意味を理解する。そこには『十王菊夫』と表示されていた。グッと息を飲み、火照った身体から一瞬で熱が引いていった。
スマホに表示された時刻を見ると、約束の時間はとうに過ぎていた。青ざめながら必死にスマホを奪い取ると、全てを隠すように背を向けた。
数度抉られただけで、凄まじい快感に背中がしなる。ビクビクと震え、息さえまともに吸い込むことができない。
「敏感なのは昔と変わらないね。けど、どうしてかな? 初めて瀬菜を抱いている気分」
「はっ、ああっ……」
「クスッ……下着もベトベト。両方したら、どうなるかな?」
下着の上に手を置くと、陰茎の形を確かめるように一撫でする。先走りで濡れた布地がひんやりとし、熱く滾った竿にピタリと密着する。
布地ごと包み込むと上下に擦られ、蕾に収まる指もまた前立腺への刺激をコリコリと送り込んできた。
「──ヒィッイイッ、やぁッあああっ、らめっ、あうっ、イッちゃッ」
「ふふっ、早いね? ちゃんと処理してもらっていたの?」
「やらっはなし……れッ、やっ、やらっやぁッ! いぅ──ッ‼︎」
ギュッと根元を握られ射精を遮られてしまう。身体の中に行き場をなくした快感が燻り、しっとりと汗ばんだ肌を紅く染めていく。
ハフハフと呼吸をし、燻りに潤んだ瞳で悠斗を見ると、「イきたい? まだ、ダメだよ?」と、ニヤリと口角が上げられていた。
それから何度も同じように愛撫され、射精しそうになっては遮られ、下着はすっかりカウパーでぐっしょりと濡れていた。ハァハァと荒い呼吸を繰り返し、身体中が痙攣し擦れるシーツでさえも俺に快感を与えていた。
朦朧とする思考で瞳をゆっくりと開くと、潤んだ視界の中に熱い眼差しで俺を見つめる悠斗がいた。手を差し伸べ自ら悠斗の頬に触れると、俺の手のひらに擦り寄ってくれる。
「ンッ……ゆう……と……ねがぃ……もっ……許してっ」
なにに対しての許しなのか。この快感を終わらせることか、それとも玉夫との関係をなのか。
「瀬菜、言ってよ……瀬菜の本当の気持ち」
「俺ッ……」
俺の手に悠斗の大きな手のひらが重ねられ、指先にキスを落とされる。啄むキスは優しく甘い。
弾力のある唇を落とされる度に、俺の涙腺が緩んでいく。瞳に溜め込んだ涙が今にも溢れそうになったとき、甘い空気が一転した。
軽快な着信音が、バイブの震えと共に室内に鳴り響いている。投げ捨てられた俺の服の辺りから音が聞こえていた。
長く鳴る着信音はしばらくすると途切れるが、時間を空けずにまた着信を知らせる。悠斗は服を引き寄せスマホを見ると、眉を寄せ次第に無表情に画面を眺めていた。
「どうする?」
「えっ……」
どう、とはなんのことなのだろうか。スマホの画面を向けられ、その意味を理解する。そこには『十王菊夫』と表示されていた。グッと息を飲み、火照った身体から一瞬で熱が引いていった。
スマホに表示された時刻を見ると、約束の時間はとうに過ぎていた。青ざめながら必死にスマホを奪い取ると、全てを隠すように背を向けた。
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