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第24幕 甘い誘惑と苦い後悔
05
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酔った思考でも、このマンションが豪華だということは理解できる。お世辞でもなく、自然と口から言葉が零れる。
「家、凄いな~」
「親が投資のつもりで買ったんだけど、横取りしてやった」
「ふ~ん、広いの羨ましい」
ふと、今家で待っているであろうユウの姿を思い浮かべる。大型犬にしてはあのアパートは狭すぎるのだ。
「一緒に住んでもいいよ?」
「ただの友達じゃん」
「友達でもルームシェアするよ」
「へぇ~、そういうの恋人がすると思ってた」
「ふーん、ならさごっこやめない?」
「へっ?」
確かにあれから多澤や由良りんに会うこともなく、実千流には気持ちを伝えた。今さら恋人ごっこを続ける意味もない。
「俺……その……」
「あっ、落胆してるってことは、ごっこ続けたい?」
「……ん~、玉夫は結構好きだぞ」
「うわっ、なにそれ──ッ!」
息を詰める玉夫にショックを受ける。気が合うと思っていたのは自分だけだったのかと、グラスの中身をグビッと仰ぐ。おそらく面倒臭いやつだと思われていたに違いない。深夜でもタクシーなら捕まえられると、立ち上がるとグワンッと視界が揺れた。
「っと……瀬菜ちゃんはよく転ぶね」
「ごめっ……飲み過ぎ……ヒクッ!」
「あーやべっ……ズボンビチョビチョだわ」
俺を支えたせいで、玉夫にワインが掛かってしまったらしい。ローテーブルに置かれたワインボトルが転がり、中身の液体が溢れてしまっていた。
せめて手拭きで汚れを落とそうと、濡れた箇所を拭き取ろうと焦る。
「ちょっ待った待った! そりゃいくらなんでも刺激的過ぎっしょ‼︎ 酔っ払い瀬菜ちゃんは積極的になっちゃう小悪魔ちゃん?」
「だって濡れて……ああ、だめだ玉夫、これ脱いで?」
「瀬菜ちゃん、ワザとなの?」
ズボンが濡れている。だから脱がせようとして。せめて洗おうと……なにか問題でもあるのだろうか。
ベルトを外しジッパーを下げると、慌てた玉夫が見下ろしていた。頬を染め瞳がギラギラとしている姿に、ビリビリとしたものを感じる。いつか向けられたことのある視線。自分がしたことが不味いことだったのだと視線によって知らされた。
「さっきの。ごっこはやめようってやつさ。本気で付き合わないかってことなんだけど。待ってるだけなら、時間は有効的にってね」
「……やっ、その……俺ッ」
危険なものを感じ口をパクパクさせながら、酔った頭をフル回転させる。玉夫は欲情し色のある声で俺の顎を持ち上向かせた。
「うわっ、その顔……ヤバイっしょ。ねぇ、舐めてよ……」
「やめっ──ッ! んんッ──」
目の前にそそり勃つものが唇を割り、無理矢理入り込んできた。蒸れた独特な匂いと腰を進める玉夫のストロークに、嫌でも舌先に雄の欲求を感じてしまう。不足する酸素が脳を痺れさせ、一瞬覚めた酔もアルコールが体内を一気に廻り異様な空気を助長する。
飲み切れない涎が顎を伝いスカートに染みを広げていく。チャプチュプ……と水音がキーンとする耳に響き、竿が顎を広げ、ガクガクと無遠慮に口腔を抉っていく。頭を引こうにも、両手で押さえ込まれた玉夫の指がガッチリと固定し、速度を早めながら余計に喉奥を叩いてくる。
「あ~キモチ……瀬菜ちゃんの口柔らかッ」
「──ンッ、ふっ、んんッはッムッ」
口の中で大きな竿が、ビクビクと血管から鼓動を舌に乗せ脈打つ。息苦しさに自然に零れる涙と、握る拳に力がこもり爪が手のひらに食い込む。
「ヤバっ、すぐに……ッ、イキそ……っ」
「フッグッ──ッ!」
「ハッ──うっ、イクッ!」
「家、凄いな~」
「親が投資のつもりで買ったんだけど、横取りしてやった」
「ふ~ん、広いの羨ましい」
ふと、今家で待っているであろうユウの姿を思い浮かべる。大型犬にしてはあのアパートは狭すぎるのだ。
「一緒に住んでもいいよ?」
「ただの友達じゃん」
「友達でもルームシェアするよ」
「へぇ~、そういうの恋人がすると思ってた」
「ふーん、ならさごっこやめない?」
「へっ?」
確かにあれから多澤や由良りんに会うこともなく、実千流には気持ちを伝えた。今さら恋人ごっこを続ける意味もない。
「俺……その……」
「あっ、落胆してるってことは、ごっこ続けたい?」
「……ん~、玉夫は結構好きだぞ」
「うわっ、なにそれ──ッ!」
息を詰める玉夫にショックを受ける。気が合うと思っていたのは自分だけだったのかと、グラスの中身をグビッと仰ぐ。おそらく面倒臭いやつだと思われていたに違いない。深夜でもタクシーなら捕まえられると、立ち上がるとグワンッと視界が揺れた。
「っと……瀬菜ちゃんはよく転ぶね」
「ごめっ……飲み過ぎ……ヒクッ!」
「あーやべっ……ズボンビチョビチョだわ」
俺を支えたせいで、玉夫にワインが掛かってしまったらしい。ローテーブルに置かれたワインボトルが転がり、中身の液体が溢れてしまっていた。
せめて手拭きで汚れを落とそうと、濡れた箇所を拭き取ろうと焦る。
「ちょっ待った待った! そりゃいくらなんでも刺激的過ぎっしょ‼︎ 酔っ払い瀬菜ちゃんは積極的になっちゃう小悪魔ちゃん?」
「だって濡れて……ああ、だめだ玉夫、これ脱いで?」
「瀬菜ちゃん、ワザとなの?」
ズボンが濡れている。だから脱がせようとして。せめて洗おうと……なにか問題でもあるのだろうか。
ベルトを外しジッパーを下げると、慌てた玉夫が見下ろしていた。頬を染め瞳がギラギラとしている姿に、ビリビリとしたものを感じる。いつか向けられたことのある視線。自分がしたことが不味いことだったのだと視線によって知らされた。
「さっきの。ごっこはやめようってやつさ。本気で付き合わないかってことなんだけど。待ってるだけなら、時間は有効的にってね」
「……やっ、その……俺ッ」
危険なものを感じ口をパクパクさせながら、酔った頭をフル回転させる。玉夫は欲情し色のある声で俺の顎を持ち上向かせた。
「うわっ、その顔……ヤバイっしょ。ねぇ、舐めてよ……」
「やめっ──ッ! んんッ──」
目の前にそそり勃つものが唇を割り、無理矢理入り込んできた。蒸れた独特な匂いと腰を進める玉夫のストロークに、嫌でも舌先に雄の欲求を感じてしまう。不足する酸素が脳を痺れさせ、一瞬覚めた酔もアルコールが体内を一気に廻り異様な空気を助長する。
飲み切れない涎が顎を伝いスカートに染みを広げていく。チャプチュプ……と水音がキーンとする耳に響き、竿が顎を広げ、ガクガクと無遠慮に口腔を抉っていく。頭を引こうにも、両手で押さえ込まれた玉夫の指がガッチリと固定し、速度を早めながら余計に喉奥を叩いてくる。
「あ~キモチ……瀬菜ちゃんの口柔らかッ」
「──ンッ、ふっ、んんッはッムッ」
口の中で大きな竿が、ビクビクと血管から鼓動を舌に乗せ脈打つ。息苦しさに自然に零れる涙と、握る拳に力がこもり爪が手のひらに食い込む。
「ヤバっ、すぐに……ッ、イキそ……っ」
「フッグッ──ッ!」
「ハッ──うっ、イクッ!」
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