王子×悪戯戯曲

そら汰★

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第21幕 卒業旅行は終わりで始まり

25

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 悠斗は衝撃的な事実? を俺に伝えながら、前側から差し込んだ指先で怪し気に双丘を撫で上げた。つまり、ココにアレを受け入れたということなのだろう。
 ゴクリと唾を飲み込むと、その大きな塊に身体を震わせた。

「いや、ウソだろ? あんな大きいの入らねぇし!」
「どうかな? だって瀬菜、覚えていないんでしょ?」
「──っうう……そう、だけど……でも!」
「瀬菜、あんあん喘ぎながら、イボイボ気持ちいい~、太くて気持ちいい~って言ってたよ? 俺、ちょっとアレに妬けちゃった♡ もう一回試してみる?」
「や、ヤダ! ヤダ! 俺、悠斗のがいい‼」
「そう? なら遠慮なく♡」
「ぁうう──ッ!」

 柔らかい襞を割り悠斗がズブズブと入り込んでくる。本当に昨日あの緑のゴーヤを入れたのでは……と思うほど、緩んだ蕾はすんなりと悠斗を受けいれている。

「クスッ……想像したの? 柔らかくて中がまだトロトロ」
「やっ、やぁ~~抜いてッ」

 朝起きてから勃ち上がったものというのは、どうしてこうも大きくて硬いのだろうか?
 昨日散々出したであろうに、ビクビクと脈打つペニスが俺の中で暴れている。宥めるように背中やうなじのあちこちに唇を落とす悠斗。

「抜くの? 俺のより、ゴーヤ君のほうが瀬菜の好みだった? 物足りないならあっちにするよ?」
「っち……がう……悠斗っ、朝……デカくて……硬いっ」
「ふふっ、それは瀬菜もだよ? ほら、カチカチ」
「あっ、ああっりょうほっ……ダメッ」

 シュルシュルと陰茎を撫で上げられ、コツコツと中を抉られる。うしろも前も同時にされ快感に溺れそうだ。

「ッあああ、イッちゃう……からッ」
「ふふっ……早いね? 折角の沖縄だし……よいしょッ」

 俺を背後から軽々持ち上げると、レースのカーテンをサーッと開け放ち、大きな窓の前に片足を下ろされた。燦々と降り注ぐ太陽の光に、体温が一気に上昇する。

「ゆっ、悠斗っ! 外っやだぁ見えちゃうっ!」
「クスッ……気になる? なら、気にしなくさせてあげる♡」

 パツパツ、パンパン、パンパン……と、グラインドを効かせながら、背後から抽挿を始める悠斗に、片足だけて立つ俺は埃一つない窓に手をつき、掠れた声で喘がされる。
 震える膝に力が入らず、窓ガラスにピタリと胸が密着した。こんな姿を友人たちに見られたら、気不味くて堪らない。
 ジワジワと羞恥心と太陽光で汗ばむ身体が、窓ガラスを曇らせキュッキュと音を立てさせる。

「はっあぅッ……擦れッ、乳首ッ……あっ、やっ……」
「瀬菜ッ……キレイだよッ! 青い海に紅くなった肌が映えてるッ!」
「ああっ、イクッもっ、イクッ!」
「ンッ、俺もッ、中ッ出すよ! ふっ、イクッ──!」

 びゅるびゅると、窓ガラスと後孔の奥深くに精液が注がれる。綺麗なオーシャンビューが白く塗られて汚れてしまう。

「ハァハァ……瀬菜には刺激的なお仕置きになったかな?」
「ンッ……最悪……みんなが起きる前に、早く風呂に連れていけ……」
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