512 / 716
第16幕 新たな決意
11
しおりを挟む
背筋をツーっとなぞられ、ゾワリと肌が粟立つ。お預けを喰らった気分に、膝がガクガクと震え出す。小鹿のように頼りない細い腰を悠斗はがっちりと支えると、一気に男根を奥へと貫いた。
「──ひぃ~~ッ!」
「クッ──! ヤ……バ……」
はぁはぁと肩で息をし瞼を開けると、タイルに付着した白い液体がゆっくりと伝い落ちていく。一突きで自分がイッてしまったことに恥ずかしさで目頭が熱くなる。
「トコロテンしちゃったね」
「あっ……ちがっ……」
「違うの? ならまだできるね」
「ひっ……うッ~~~……あ、あやっ!」
ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん……と、痙攣した内部を腰をグラインドさせながら、悠斗はピストンを繰り広げる。ビクビクと快感に染まり声すら出ないと察すると、両手をうしろに引き寄せ、激しく腰を穿ち始めた。
「う、ううッ……はぁ、あああっ……」
「ンッ、ンンンッ……クッ、はっはっはぁッ……」
悠斗の獣のような吐息と肉を穿つ高速ピストンに、シャワーの流れる音と水を絡んだ弾ける音が浴室内に木霊する。外部のことなどすっかり忘れ、ただ快感に互いに夢中に腰を叩き付けてしまう。弓なりの背中に、腰だけを高く掲げ、喉を鳴らす。
抽挿の反動か、自身で腰を動かしているのかもはや曖昧だ。イッたばかりで辛いはずなのに、身体はすっかり貪欲に恍惚し受け入れていた。
悠斗の腰が強く奥へと叩かれると、ペニスがブワッと大きく膨らみ、最奥を小刻みに蹂躙される。「クッ──!」と、小さく唸り同時に白濁が注がれた。
「──ひっ! はぁああ……あちゅ……ふぁッ」
「はっ、ンッ…………」
激し過ぎる交わりに、お互い声すら出せず、タイルの壁にもたれ掛かる。息も整わないまま、唇を重ねちゅっちゅと何度もキスを交わす。
まだ衰えない悠斗のペニスが、抜け出ると蕾から精液が溢れ、太ももにタラリと垂れ落ちていく。その様子を悠斗は欲情しきった顔で眺めると、中に残った残液をかき出し洗い流してくれた。
「瀬菜のまだ元気そうだね」
「……誰のせいだ……お前がしつこくするからだろ!」
「中に残っているとお腹壊しちゃうから、念入りに処理したのに?」
「絶対途中から遊んでいた! てか、見ろよ。おでこにタイルの痕ついちゃったじゃん!」
「ふふっ、それもまた可愛いね♡」
惚けながらそう言う悠斗は、湯あたりした俺を扇ぎながらクスクスと楽しそうに笑っていた。
真っ赤になり茹で蛸みたいな俺は、まだ昂ったままの息子を大判のバスタオルで隠しながら浴室をあとにし、部屋に戻る途中でまた義信さんと出くわしてしまった。
「……悠斗のせいだ……絶対バレた……」
部屋に戻り俺は猛烈に落ち込んでいた。義信さんは最初こそ「おでこ大丈夫? 転んだの?」と心配そうにしていたが、視線が下にいくにつれ、みるみる顔を赤らめていった。
口を手で覆いながら瞳を泳がせどもる姿は、見るに耐えられなかった。俺の下肢は隠したつもりでも、モッコリと膨らみ昂っているのが嫌でも確認できたのだろう。
「ふふっ、いいじゃない。瀬菜の顔に似合わず立派だなって思ってくれたはずだよ」
「嬉しくないわい‼︎」
ベッドに寝転び手と足をバタバタとばたつかせ、雄叫びをあげる俺。そんな俺の足をぽすっと掴み静止させる悠斗。
「瀬菜、埃立っちゃうから。それともまた、お風呂に入りたいの?」
「……風呂はもういい」
「だよね? ふやけちゃうし」
これ以上水になど浸かったら、ふやける以上に色々なものが膨張しそうだ。だというのに、悠斗はなぜか俺の服を丁寧に脱がしていくではないか。
「お前……ナニしてんの?」
「えっ? だって瀬菜のまだ元気だし、さっきフェラしてくれたお返しだよ?」
「ばっ、馬鹿! 咥えるなぁ~アアッ!」
「だいひょうふ……ふにゃけにゃい……」
「──ひぃ~~ッ!」
「クッ──! ヤ……バ……」
はぁはぁと肩で息をし瞼を開けると、タイルに付着した白い液体がゆっくりと伝い落ちていく。一突きで自分がイッてしまったことに恥ずかしさで目頭が熱くなる。
「トコロテンしちゃったね」
「あっ……ちがっ……」
「違うの? ならまだできるね」
「ひっ……うッ~~~……あ、あやっ!」
ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん……と、痙攣した内部を腰をグラインドさせながら、悠斗はピストンを繰り広げる。ビクビクと快感に染まり声すら出ないと察すると、両手をうしろに引き寄せ、激しく腰を穿ち始めた。
「う、ううッ……はぁ、あああっ……」
「ンッ、ンンンッ……クッ、はっはっはぁッ……」
悠斗の獣のような吐息と肉を穿つ高速ピストンに、シャワーの流れる音と水を絡んだ弾ける音が浴室内に木霊する。外部のことなどすっかり忘れ、ただ快感に互いに夢中に腰を叩き付けてしまう。弓なりの背中に、腰だけを高く掲げ、喉を鳴らす。
抽挿の反動か、自身で腰を動かしているのかもはや曖昧だ。イッたばかりで辛いはずなのに、身体はすっかり貪欲に恍惚し受け入れていた。
悠斗の腰が強く奥へと叩かれると、ペニスがブワッと大きく膨らみ、最奥を小刻みに蹂躙される。「クッ──!」と、小さく唸り同時に白濁が注がれた。
「──ひっ! はぁああ……あちゅ……ふぁッ」
「はっ、ンッ…………」
激し過ぎる交わりに、お互い声すら出せず、タイルの壁にもたれ掛かる。息も整わないまま、唇を重ねちゅっちゅと何度もキスを交わす。
まだ衰えない悠斗のペニスが、抜け出ると蕾から精液が溢れ、太ももにタラリと垂れ落ちていく。その様子を悠斗は欲情しきった顔で眺めると、中に残った残液をかき出し洗い流してくれた。
「瀬菜のまだ元気そうだね」
「……誰のせいだ……お前がしつこくするからだろ!」
「中に残っているとお腹壊しちゃうから、念入りに処理したのに?」
「絶対途中から遊んでいた! てか、見ろよ。おでこにタイルの痕ついちゃったじゃん!」
「ふふっ、それもまた可愛いね♡」
惚けながらそう言う悠斗は、湯あたりした俺を扇ぎながらクスクスと楽しそうに笑っていた。
真っ赤になり茹で蛸みたいな俺は、まだ昂ったままの息子を大判のバスタオルで隠しながら浴室をあとにし、部屋に戻る途中でまた義信さんと出くわしてしまった。
「……悠斗のせいだ……絶対バレた……」
部屋に戻り俺は猛烈に落ち込んでいた。義信さんは最初こそ「おでこ大丈夫? 転んだの?」と心配そうにしていたが、視線が下にいくにつれ、みるみる顔を赤らめていった。
口を手で覆いながら瞳を泳がせどもる姿は、見るに耐えられなかった。俺の下肢は隠したつもりでも、モッコリと膨らみ昂っているのが嫌でも確認できたのだろう。
「ふふっ、いいじゃない。瀬菜の顔に似合わず立派だなって思ってくれたはずだよ」
「嬉しくないわい‼︎」
ベッドに寝転び手と足をバタバタとばたつかせ、雄叫びをあげる俺。そんな俺の足をぽすっと掴み静止させる悠斗。
「瀬菜、埃立っちゃうから。それともまた、お風呂に入りたいの?」
「……風呂はもういい」
「だよね? ふやけちゃうし」
これ以上水になど浸かったら、ふやける以上に色々なものが膨張しそうだ。だというのに、悠斗はなぜか俺の服を丁寧に脱がしていくではないか。
「お前……ナニしてんの?」
「えっ? だって瀬菜のまだ元気だし、さっきフェラしてくれたお返しだよ?」
「ばっ、馬鹿! 咥えるなぁ~アアッ!」
「だいひょうふ……ふにゃけにゃい……」
0
お気に入りに追加
236
あなたにおすすめの小説
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
契約書は婚姻届
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「契約続行はお嬢さんと私の結婚が、条件です」
突然、降って湧いた結婚の話。
しかも、父親の工場と引き替えに。
「この条件がのめない場合は当初の予定通り、契約は打ち切りということで」
突きつけられる契約書という名の婚姻届。
父親の工場を救えるのは自分ひとり。
「わかりました。
あなたと結婚します」
はじまった契約結婚生活があまー……いはずがない!?
若園朋香、26歳
ごくごく普通の、町工場の社長の娘
×
押部尚一郎、36歳
日本屈指の医療グループ、オシベの御曹司
さらに
自分もグループ会社のひとつの社長
さらに
ドイツ人ハーフの金髪碧眼銀縁眼鏡
そして
極度の溺愛体質??
******
表紙は瀬木尚史@相沢蒼依さん(Twitter@tonaoto4)から。
その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました
海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。
しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。
偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。
御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。
これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。
【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】
【続編も8/17完結しました。】
「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる